小さな種からなにがうまれるのか
少し前に映画を観て感じたこと。
途中まで書いて放置していた思いをあらためてまとめてみました。
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久しぶりに映画を観にいってきました。
10年ぶりの映画「インセプション」。
ハイテク装置でアトラクション的に体感できるという4DXというちょっとしたプレミアム上映です♪
主演のディカプリオさんがまだスリムで若々しく渡辺謙さんがハリウッドで大活躍されて話題になった作品でもあるので、記憶にある方も多いのかもしれないのですけど、彼らのファンと言うわけでもないのに当時複数回観た印象的な作品だったりもします。
そして、10年ぶりに更にもう一度。
「どれだけ好きなんだ!」とも思うのですけど、この映画のストーリーをもう一度大画面で味わっておきたくて。
近代技術がふんだんに盛り込まれ、臨場感を体感すべく駆使してあるのですけど、そこらへんは気が散る要因となってしまうので、個人的にはどうでもよく…。(←かなり失礼w)
さて、ここからが本題。ちょっとネタばれ的になります。
もう古い映画なので、何卒お許しを♪
妻の殺害容疑をかけられた主人公のコブ(ディカプリオさん)が、夢の中に侵入して「あるアイデア」を盗むという産業スパイのお話なんですけども、あるミッションの失敗をきっかけにターゲットであったサイトー(渡辺謙さん)からの依頼を受けることになりストーリーが展開していくというもの。
「インセプション」
夢の夢の夢の中という表面的な意識からは程遠い心の奥深くにアプローチをして「より自然に、まるで自分のアイデアかのように芽生えるように」と潜在意識に根付かせるということ。
当時、自分の心を内観することをしきりにやっていたのもあり、主人公コブと妻のモルとの過去のストーリーがとても深く印象的だったのを覚えています。
メインの派手に繰り広げられてる潜在意識の攻防戦の裏を支えてる要素でもある重要なストーリーかなと思います。
ふたりでなんども夢の世界を体験し現実の世界と夢の世界の違いがわからなくなったモルを現実へと連れ戻すためにおこなった「インセプション」が迎えた悲劇。
「夢から目覚めるために命を絶つ」ということで現実へ連れ戻した結果、現実が受け入れられないモルは、ほんとの現実だと信じている夢の世界へと戻るために、自らの命を経ってしまう…。
その小さな「あるアイデア(種)」を植えて結果的に愛する人を失ってしまったということが心の枷となり、ミッションの度に夢に登場する妻モルに悩まさせる主人公コブ。
コブの心の投影であるモルがミッションすべてに影響していく…。
こんなことって、普通にあるよね。
と、ふと気づいてしまい、確認の意味で何度も観ることになってしまいました(笑)
いつのまにか植えられる「あるアイデア(種)」
きっとそんなことは世の中ほんとにたくさんあって、それによっていつのまにか芽生える漠然とした恐れに足を取られるということは、まあまあ心あたりがあります。
その逆も然りで、無意識に投げた言葉が誰かの種となることも…。
それはきっと受けとる側のなんらかの問題があったりもするのかもしれないし、誰の責任でもないのかもしれないのですけど、植えた種は時がくれば必ず芽が出るのであれば、「どんなものが育つのか」ということまで責任をもって投げる必要があるのかもしれないな…と感じたりもします。
そして、いつのまにか鳥が落としていった種がどんどん大きくなって森になってしまわないように、必要でない新しい芽はなるべく小さいうちに摘み取ることも必要なのかなとも思います。
無意識に使う言葉こそ、常に愛からの発信であるようにと、肝に銘じています。
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