サマソニ東京2016 雑感ライブレポ ホステス・クラブ・オールナイター編

タイトル通りです。

長い短い、セットリストあるなしあるけど、思い出し書きで書き残しておきます。

___________________________________

Deerhunter

アルバム聴いてるとき、いつも不可思議な印象が残っていた。「このバンドはライブではどんな形でやるんだろう?」といつも不思議だった。作品によって作風を変えていく、まるでカメレオン。その実、ブラッドフォード・コックスの詩世界に重きがあるバンドとして僕は最新作を書いた。

今回のライブは6人編成、初めて僕は彼らを生で見ることができたが、質感はオールド志向が薄まりつつもガレージロックらしさを強く出した「スクリーマデリカ」の頃のプライマルスクリームだと思えた。

サイケデリックやシューゲイザーなサウンドや音色をばらまきつつ、その実、ロックンロールなサウンドをキッチリと演奏できるバンド、Deerhunterって意外と骨太なバンドなのね!と驚き。カメレオンのように音楽性を変えていくスタイルも似てる。

セットリストはハルシオンダイジェストから最新作までのヒットナンバー目白押し、こうして一通りライブを聞いて気づくのは、どの曲にも印象的なギターリフを忍び込ませている点。それが聞こえたら既に「お!あの曲だ!」と彼らの作品を知る人を取り込んでしまえるのは言うまでもなく、馴染みの薄い人ですらをも取り込めてしまうマジックを起こせる。

そのくせ、コックスの衣装がエルビス・プレスリーめいたギラギラ衣装だったのは、なんか意図とか意志があったのかな。細身高身長、スラッとした出で立ちがステージの右へ左へと動くと、本当にでボビーギレスビーみたい。「フェスに呼んでくれてありがとう」「日本アイラビュー」と丁寧に辞儀しまくりの低姿勢、USインディのロックヒーローここにありと十二分に示してくれた。

①Rainwater Cassette Exchange②Revival③Breaker④Dream Captain⑤Helicopter⑥T.H.M.⑦Living My Life⑧Take Care⑨Desire Lines⑩Snakeskin

Dinosaur.Jr

積まれたマーシャルアンプ!!!!!

名曲連打!!!!!!

マスキス弾きまくり!!!!!

ラフすぎる演奏!!!!! 以上!

ちなみに、Deerhunterのコックスが衣装をきたままの状態で舞台袖に足を運び、数曲聞いて立ち去って行きました。やはりレジェンドが気になるものなんんですね。

①The Lung②Goin Down③Love Is...④The Wagon⑤Watch the Corners⑥Pieces⑦Tiny⑧Out There⑨Feel the Pain⑩In a Jar⑪I Walk for Miles⑫Start Choppin⑬Budge⑭Mountain Man⑮Just Like Heaven(The Cure cover)⑯Freak Scene⑰Gargoyle⑱Sludgefeast

Savages

ポストパンクの再誕!のような形でデビューしてきた彼女ら、タイトかつソリッドな演奏力/音像に加えて、明らかにそれノイズデスよね!?と言いたくなるようなギターサウンドを積み込み、よりポストパンク的で・・・というよりポストパンクが目指していたであろう「次なるロックンロールの在り方」にむけて突き進む彼女らの姿が見えた気がした。

4人全員が黒の衣装に身を包み、スポットライトなどの電飾も白色のみ、白黒の2色のみのツートーンは、ポストパンクの良きDNAを受け継いでいる証だろう。

ミニマルミュージックを思い出すくらいに淡々とフレーズを弾き続けるベース、バチバチとパワフルに畳みかけるドラミング。この2人だけでも最高にアツイのに、コーラスエフェクターとディストーションを組み合わせてグシャメシャな輪郭をクッキリと作れるギタリストと、ボーカルのベスの通りの良い歌声と振る舞いが、ロックバンドが持つ妖しき妖艶さを振りまきつづける。まさしくロックバンドのお手本のようだ。あれで首を怪我していてコルセットを巻いていた、なんてことが信じられないくらいだ。

比較対象として挙げると怒られそうだが、彼女らを見ているとNumber GirlとThe Novembersを思い出させる、彼ら2組とは歩む道のりも目指す方向性も異なるが、どうしてもこの音像に近づいてしまうのは、極限なまでにタイトな演奏することでロックンロールがどう転ぶかにロマンを求めてしまうからだろう。


最後には盟友Bo NingenのTaigenがベースとして出てきたが、髪を振り乱しながらアグレッシブに、かつ体をかなりクネらせて弾きまくる彼の姿が、このバンドの音像のなかではおかしく見えないほどに彼女らの鋭利かつ妖しい音像は際立っていた。

あれだけのアクト観ちゃうと、Savagesの来日公演がもう一度観たくなる。「日本は本当に大好き。一年に何度も来られるなんてね、本当にありがとう。またすぐに会えると良いわね」なんてクールな口ぶりで言ってたが、期待して待ってたい。僕にとっては久しぶりに、CDよりもライブのほうが断然魅力的なロックバンドが出てきた

このあと、次の日に備えて帰宅しました。アニコレは・・・うん・・・ごめん!


いいなと思ったら応援しよう!

草野こー
こんにちは!!最後まで読んでもらってありがとうございます! 面白いな!!と思っていただけたらうれしいです。 気が向いたら、少額でもチャリンとサポートや投げ銭していただければうれしいです!