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何度やっても慣れない仕事

こんにちは!庭のトマトとキュウリがグングン育ってホクホクです。毛玉好きの獣医です。


さて今日は、自分の中で嫌いな仕事ランキング 1、2位を争う仕事について。

それは

仔犬の 断尾 

です。うぅぅ_| ̄|○


みなさん、トイプードルさんやシュナちゃん、コーギーさんの尻尾、もともと短いんじゃないことはご存知ですか?

結構 「もともと短いんじゃないんですかー?」と言われる方もいますが アレ…切ってるんです。仔犬の時に。


生後2日から5日くらいの まだ ニャーみたいな声で鳴いている目も開いていない仔犬の尻尾を

無麻酔で

切り落とすんですよ… 


早期の仔犬の時は痛覚がまだ発達していないとされているため、その時期に断尾をします。(狼爪を切り落とすこともあります。)

本当にそんなに痛くないんでしょうか?最近の研究だと、ヒトの赤ちゃんもかなり産まれたてから実は痛覚があることがわかってきています。昔はヒトの赤ちゃんは痛みを感じないと言われていました。

やっぱり、感じてると思うんですよ。切ると、鳴くんです(◞‸◟)

仕事なんでやらなければならないんですが、背筋がゾクゾクして オエェって… 悲しい気持ちでいっぱいです。

内臓の手術はぜーんぜん平気なんですけどね(笑)


そもそも尻尾を切るのはなんのために?


一つは牛追いの犬などが尻尾を踏まれてケガしてしまわないように、コーギーなどは尻尾を切った。という使役犬としての機能のため。


あとは、この犬種は 尻尾はこの長さ!と決まっているものに合わせるため。ショーなどに出す場合は外観が大切ですので、規定に沿った長さ、形にします。(ドーベルマンの耳などもそうですね)


じゃあ、家庭犬の場合はどうでしょうか?必要?

これはもう価値観ですね。

コーギーはやっぱり尻尾がないのがいい!と思う方はいると思いますし、そんな風に断尾してるなら全然生えてるままでいいよ!って方もいらっしゃると思います。


ちなみに、コーギーの尻尾はキツネみたいにふわぁ〜っと長いんですよ〜可愛い(*´∇`*)

海外では動物虐待と捉え、断尾を禁止している国も多くあります。イギリスやドイツ、スウェーデンなどは禁止国です。

個人的には日本もそのようになってくれるといいなと思っています。もちろん、単にやりたくない処置だからというわけではなく、必要と思えないからです。

いまやっと日本でも問題提起されているプラスチック、ダウンコートのダウン、環境や動物に関する意識が高いのはいつもヨーロッパですが、日本も経済だけではなくそういうところも見習っていけるといいですね。インターネットの普及したこの時代、調べれば分かることってたくさんあるので、私もいろいろなことを考えて動物を飼ったり、物を消費したりしていきたいです。



今回のお話が、みなさんにとっても 断尾について知ったり考えたりする機会になってくれると幸いです。以上、毛玉好きの獣医でした〜。




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毛玉好きの獣医
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