14歳のための青い原体験プロジェクト「Blue Family Project.」始動します
「Blue Family Project」とは
Grass Family.では私自身の経験からも、
”子供と大人のはざまの時期”の原体験は非常に重要であり、それはその先の人生を変えるほど影響を及ぼすものと捉えています。
次世代を担う中学生たちにそんな原体験を提供したいと、Grass Family.では自社事業の一つとして地域の方々と鋭意開発を進めています。
今回のnoteでは、そんな原体験事業のことを紹介させていただきます。
きっかけ
きっかけになったのは、中2の息子をもつ先輩のとある発言です。
息子と鹿児島県 日置市の漁師体験に行きたかったけれど、部活があって行けず、大変残念がっていました。そんなに漁師体験させたかったんですか?と聞いたら、
と、漁師体験の先にそんな考えがあったのかと感心すると共に、ピンときた私は他にも若い世代の視野を広げる取り組みが世の中にあるのでは思い、色々リサーチしてみました。
小学生向け、高校生向けなど思っていた以上に色々あって驚くと共に、どれもこれも人気のようでその中でも以下3つが特に参考になりました。
1, 「探究学舎」
”学習塾”ではなく”探究塾”
inputとoutputで好奇心を育成する塾
2,「ポケマルおやこ地方留学」
生産者ネットワークによる地域資源を活用し、子供たちの原体験機会に
3,「海士町の島留学」
地域に住むことで自分ごと化し、住民目線で地域をどう活性化するか考え、アクションする(島外からの観光客の案内もしたり)
上記3つのエッセンス全ていいとこ取りをし、私がこれまで広告会社で培ったビジネスプロデューサー経験による「価値をつくること」「人と人をつなぐこと」を生かし練り上げたものが「Blue Family Project」なのです。
弊社のビジョンは、「地域と都市部をつないで新しい価値や体験をつくる」。
Blue Family Projectは、まさに弊社ビジョンを体現した事業で「都市部の中学生」✖️「友達や家族と旅行で行かないような地域」を繋ぐことで「エデュケーショナルツーリズム」という旅行のワクドキ&教育としての学びを兼ね備えた新しい体験価値を生み出します。
「都市部」に住む中学生に、その先の人生でも家族や友達と旅行で行かないような「地域」に7日間ステイして色々なチャレンジをしてもらいます。
そして、その地域にしかいない”熱量あるかっこいい大人”に出会ってもらうことで7日間のプログラム終了後には「こんな大人になってもいいんだ」「こんな生き方あるんだ」「こんな場所があるんだ」「なんか未来が楽しみになったかも」と心から感じてもらいたいと設計しています。
なぜ14歳にこだわるのか
14歳が”子供と大人のはざま”だから
14歳の頃は「将来」を考えるほど漠然と持っていた「未来」の夢は、気付けば口することは減り、目の前の進路や受験などにとらわれていきがちでした。この時期に漠然と思っていた「漫画家」の夢はいつの間にか無理な気がしてきて諦め、無邪気ながら楽しみにしていた未来を想うことはいつの間にか心曇った気持ちともいえました。
私たちGrass Family.は、そんな14歳前後の年齢の中学生をターゲットにしています。
子どもと大人のはざま、すなわち、素直に楽しむことができる子供の気持ちと理解力も上がり記憶にも残る大人の頭脳がある14歳の時期にこそ、原体験といえる体験をするべき。それこそが、その後の人生へ一番大きな影響効果をつくりだせるタイミングだからです。
そんな14歳での原体験が未来のターニングポイントをつくる
14歳での原体験がその後の人生に大きな影響を与えた話が身のまわりで実際にありました。
元会社のとある同期が14歳の時に参加したアメリカ研修旅行です。初めて親元を2週間も離れる&14人の参加者全員が初対面。ほぼ都市観光といったそんなハードル高いものではない内容だったそうですが、14歳からすると非日常の経験ばかりで、その後の人生の岐路でことあるたびに「あれができたんだからやってみよう」と不思議と最後に脳裏をよぎり、背中を押してくれたそうです。まさに、このような原体験がBlue Family Projectで提供したいイメージです。
どこの地域で実施するのか
行かないような地域にこそ行ってもらう
Blue Family Projectの参加中学生は、もしかすると
日本の地域を考える未来のリーダーになったり、
関係人口になる可能性があります。
だからこそ、実施地域は、友達や家族と旅行で行くような観光地や地方都市ではなく、Blue Family Projectに参加しなかったら人生行かなかったかもしれないローカルな地域をあえて選定します。
地域で出会う「かっこいい大人たち」
地域で活動する「かっこいい大人たち」と出会うことも、重要な要素です。北海道の芦別市では滝澤ベニヤ代表・滝澤貴弘氏、富山県 立山町では前田薬品工業代表・前田大介氏など、現在進行形で各地域を熱量もって盛り上げようとしているかっこいい大人たちとの出会いを通じて、参加者たちは未来への選択肢や可能性を広げていきます。こうした出会いが、彼らの未来への道しるべとなるはずです。
どんな体験プログラム内容なのか
全ての地域プログラムに共通している内容は大きく4つです。
1 .出会う
・その地域にいる熱量あるかっこいい大人たちと出会う
・その地域の同年代の中学生と出会う
・その地域の年配の方と交流する
2 .働く
・「対価をもらうための価値とは」を考え商品をつくり、「価値を伝えるためにはどのように話せば良いか」考えながら実販売する就業体験
3 .体感する
・その地域でしかできない五感で実感する数々の体験
4 .住むように泊まる
・その地域ならではの住むように泊まる&ご褒美宿
Blue独自のプログラム要素
さらにBlue Family Projectでは、広告会社出身だからこその”体験価値を高める”として一般的なツーリズム体験にはない独自の要素も組み込みます。子どもたちが単に地域体験するだけではなく、自ら考え、行動し、成長するための深いプログラムを用意します。
1. 「0→1」「1→5」「10→100」
Blue Family Projectの最も独自性の高い要素は、「0→1」「1→5」「10→100」というステップアップのプロセスです。
0→1の挑戦:このステップでは、子どもたちは最初は何もできなかったことが、努力を通じて「一人でできるようになる」プロセスを体験します。最初は不安や失敗もありますが、徐々に自分の力で成果を出せるようになることで、自己成長と自信を得ます。
1→5の協力:次に、他者との協力が求められるステージに進みます。自分自分が苦手なことも、それが得意な仲間と力を合わせることで1人ではできない大きな成果を生む経験をします。チームワークを通じて、人と人の掛け算による価値の生み出し方を学びます。
10→100のリーダーシップ:最後に、リーダーシップの育成が重要な要素です。子どもたちは、自分で考え、行動し、周りの仲間を巻き込んで地域課題に対するプレゼンテーション準備を進めていきます。6日目に1人でプレゼンテーション発表し、地域の方々と対話することで、人を巻き込み、人を動かすためのリーダーシップの視点を自然と持つようになります。
2. HERO STORY
Blue Family Projectでは、映画や物語の主人公が成長する過程に必ず存在すると言われている「HEROストーリー」のメソッドを活用することで、時に不安、苦戦、苦労もしますが、子どもたちは短期間で大きく成長する機会を得ます。(肉体面の安全はもちろん保証します)
この「HEROストーリー」の構造は、子どもたちが自己成長と冒険を通じて自信をつけるための強力なフレームワークです。
3. 過去〜現在〜未来に向き合う
Blue Family Projectでは、子どもたちが目の前の現在だけをがむしゃらに頑張るのではなく、過去から現在、そして現在から未来に向き合う時間を持つことも重要な要素としています。これは、自己分析とも言われる強みも弱みも自身を客観的に知る機会、そして未来が楽しみになるための重要なワークです。
過去を振り返る:自分の過去を思い出すワークです。振り返り、これまでの経験や学び、何を思っていたのか等を再確認します。自分の強みや弱みを客観的に見つめ、若い世代特有のアイコンである『#』で自身の特徴を20個かき出してもらいます。
今を一生懸命生きる:そして、Blue Family Projectでは1日1日のプログラムに余裕はほぼありません。朝から夜まで色々な地域の人に出会ったり、体感したりします。子ども扱いしない環境を一生懸命駆け抜けてもらい、最後には地域課題に対する自身の考えをプレゼンテーションする大試練が待っています。
決まっていない未来を好きに描く:7日目の最終日に、10年後の今日どんな1日を過ごしているか未来を描きます。正解なんてないし、わからないからこそ自分の理想の未来を無理やり描きます。結果、自分で描いた未来が楽しみになると共に、未来は決して嫌なものではないという感覚になります。
そんなBlue Family Project、来年2025年夏の販売に向け、2024年の夏に実際の中学生たちに協力してもらいモニターツアーを、
・8月:富山県(立山町を中心に富山市、滑川市、高岡市)
・9月:北海道 芦別市
にて、地元の”かっこいい大人たち”に協力してもらい無事に実施してきました。
モニターツアーの詳細は次回noteでまたご紹介しますが、
本当に人の人生を変えることのできるプログラムであり、次世代への地域を舞台にした新たな教育機会になると実感すると共に、人の人生に影響を与えるという責任の重さもひしひしと感じたモニターツアーとなりました。
また、参加者だけでなく、地域の方にとっても予想以上に学びや気づきのある時間になったと言っていただけて本当に良かったです。
近江商人の三方よしの精神でみても、弊社はもちろん
都市部の中学生・親御さんにとっての新たな教育機会、
地域にとっては地域資源を活用した新たな収益やご縁が生まれる事業だとも感じています。
来年2025年夏休み現地実施の本販売に向けてアップデートしていきます。
・次世代への教育/体験を大事にしている企業様
・民間企業から教育プログラム導入を検討している学校法人様
・個人・企業様で協賛/後援などご興味ありそうな方
ご存知だったり、ツテをお持ちの方おりましたらぜひ紹介くださいmm
まだ見ぬ次世代への投資、Blue Family Project.の応援のほど
よろしくお願いします。
さいごに
Blue Family Projectに参加してくれた14歳たちは、
私のように”心に陰りが出た14歳”ではなく、”未来が楽しみになった 14歳”になってほしい。
そして、その先の未来で、70歳、80歳といった人生の終盤になっても青々と記憶に残り、つい何歳になっても思い出してしまう、そんな人生に残る原体験をGrass Family.は提供したいと心から願っています。
引き続き応援のほどよろしくお願いします!
<次回:モニターツアー報告に続く>
<Blue Family Projectを手伝ってくれる方も募集中です!>