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【イベレポ】ようこそ地域の入り口へ#1〜埼玉県小川町・佐賀県唐津市〜
2025年2月4日、Grass Family.主催のイベント「ようこそ地域の入り口へ#1」を開催しました!このイベントは、都市部と地域を繋ぎ、新たな関係人口の創出を目指す地域体験プログラム「mini Blue Project.」*の第一弾として企画しました。本noteでは、当日のイベントの様子や地域プレイヤーから見る小川町・唐津市の魅力についてお届けします!
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*mini Blue Project.とは
「mini Blue Project.」は、都市部と地域を繋ぎ、新たな関係人口の創出を目指す地域体験プログラムで、都市部と地域を繋ぐ2つのステップを提供しています。まず、異なる地域の地域プレイヤー2名をゲストに招いた都内でのイベントで地域と出会う機会を提供します。その後、興味を持った地域への日帰りまたは一泊二日の現地ツアーを開催し、実際にその地域の暮らしや魅力を体験できる機会を提供します。
登壇者:地域プレイヤーの紹介
今回は、埼玉県小川町と佐賀県唐津市から地域プレイヤーがゲストとして登壇し、それぞれの地域の魅力を紹介しました。
▪️埼玉県小川町
◉小田 穂 氏:NPO法人霜里学校 代表理事
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◉小川町へのアクセス
・池袋から東武東上線で70分
・大宮からJR川越線・東武東上線で60分
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■佐賀県唐津市
澤田 健太 氏:株式会社DOKAN 代表取締役社長
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◉唐津市へのアクセス
・東京⇄福岡 新幹線(約5時間)or飛行機(約2時間)
・福岡⇄唐津 高速バス(約1時間)
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第一部:おらがまちPR対決
第一部では、各地域の「食」「遊」「働」をテーマに、それぞれの地域の魅力や特色をディスカッション形式で紹介していただきました。
「食」
◉小川町
・有機農業
古くから無化学肥料や無農薬で野菜を育てる有機農業を実践してきた歴史をもち、「有機農業の里」としても知られています。有機農業の耕作面積比率は、全国的には0.5%ですが、小川町では20%と全国トップクラス。また有機野菜は観光案内所にも売っているそうで、日常的に環境にも身体にも優しいお野菜を楽しめるのだそうです。
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・お酒
有機農業で作られたお米や葡萄を使った日本酒やワインがオススメ。無農薬コシヒカリでつくられた帝松の霜里はフルーティーで甘みのある味わいが特徴です。また武蔵ワイナリーのワインは、酵母添加、補糖、酸化防止剤、おり引き剤を使用せずにワイン造りを行なっており、自然由来の味わいを楽しむことができるそうです。
◉唐津市
・水
食の根本は、なんといっても水!唐津も水が美味しい地域だそうです。湧き水が流れ出ている場所があり、ペットボトルを持参して水を汲みにくる方も多くいるのだとか。湧き水はそのまま飲んでも美味しく、柔らかいのが特徴です。
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・お米
実は唐津は、稲作の発祥地であるということをご存知でしたか?唐津市にある菜畑遺跡は、日本最古の稲作遺跡として知られているそうです。そんな佐賀で作られたお米「さがびより」は、つやが良く、粒が大きく、もっちりとした食感、甘みと香りがよいのが特徴。日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」では、14年連続で最高ランクの「特A評価」を獲得しています。
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・お酒
美味しいお米がとれる唐津は、日本酒や米焼酎ももちろん美味しいです。小松酒造や鳴滝酒造など色々な酒造があります。酒粕焼酎という日本酒を造る際にできる酒粕を原料として蒸留して作られる焼酎も美味しいです。
・ヤキモノ
唐津焼は国の伝統的工芸品に指定されています。ざっくりとした粗い土を使った素朴な風合いと多彩な装飾技法が特徴です。
その他にも、、、
佐賀牛、海水塩、イカ、赤雲丹など美味しい食材がたくさんあります!
「遊」
◉小川町
小田さんより「言葉で説明するよりも、動画をみてください」とのことで、2本の動画をみんなで視聴しました。釜でお米を炊いたり、湧き水を汲んだり、自然の中でテントサウナを楽しんだりと、日常に遊びが溶け込んでいる様子が素敵でした。
https://drive.google.com/file/d/1n3iCo_g1oZwL8pe_Pf53pupGnItyvMKJ/view?usp=sharing
唐津市
・風の流れが異なる唐津湾でのマリンスポーツ
唐津城からみて右側は海からの風を直接受けますが、左側は高島が自然の防波堤となっているため風の流れが緩やかになります。そのため、同じ唐津湾でも場所によってマリンスポーツの楽しみ方が異なります。
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唐津城から見て右側、東の浜海水浴場ではカイトやウィング、ウィンドサーフィンなど、風を活かしたマリンスポーツを楽しむ人が多いそうです。左側は風が緩やかなため、サップやカヤック、ヨットを楽しむことができます。
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「働」
◉小川町
以前は転出が多かった小川町ですが、現在は転入超過となり移住者が増えているそうです。小川町から都内に通勤している方や、小川町で仕事をしている方など、人によって働き方はさまざま。リアルな働き方を小田さんに紹介していただきました。
・ワークを東京、ライフは小川町で!
小川町は始発駅なので、行きの電車は必ず座れます。帰りは満員電車を覚悟しなければなりませんが、東武東上線のTJライナーに乗れば快適に通勤ができます。そしてなんと、小川町に転入する方を対象に、通勤に係る下りTJライナー座席指定券購入費用の一部を3年間補助してもらえる制度があるのだとか。
・ワークもライフも小川町で!
小川町に移住される方の中には、ご自身で事業を営む方も多いそうです。実際にクラフトビールや民泊、有機農業を自分で立ち上げる方がいらっしゃるそうで、小商に挑戦したい方にも最適な地域です。
◉唐津市
・澤田さんオススメ!福岡で働いて、唐津に住む
関東圏から九州に移住を考えている人にとって、給与水準が下がるのは移住のハードルの一つだと思います。そのため、九州で1番給与水準が高い福岡で働いて、唐津に住むというのが澤田さんのオススメだそうです。唐津と福岡を結ぶ高速バスがあるため、通勤時間は1時間ほど。バスなので必ず座れます。
・地域移住をするときに、何を都市で得て、何を捨てていくと良い?
若い時に、都市でスキルを身につけて実績を作っておくと入り込みやすいです。競争の中で身につけた適度な人間関係やマウンティング意識は都市に置いていきましょう。
第二部:懇親会
各地域の日本酒や特産品の試飲・試食が提供され、地域の味覚を楽しむ機会となりました。また、地域プレイヤーの小田さんや澤田さんも各グループに混ざって交流し、大盛況となりました。
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当日いただいた特産品
小川町
・霜里(松岡醸造)
・小公子ぶどうジュース(武蔵ワイナリー)
・おからドーナツ
唐津
・瀧(鳴滝酒造)
・万齢(小松酒造)
・燻や(ビーフジャーキ、燻製ナッツ、豚タンスモーク)
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代表 荻野からの挨拶:誰に出会うかで地域の面白さは変わる
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Grass Family.を創業して2年、日本全国のさまざまな地域を訪れる中で、「誰に出会うかで地域の面白さは変わる」と強く実感しました。そこで今回のイベントでは、単に地域プレイヤーをゲストに招き、地域の魅力を語ってもらうだけでなく、「その地域の人により興味を持ってもらう」ための体験を提供することを重視しました。
今回は、埼玉県小川町から小田さん、佐賀県唐津市から澤田さんにご登壇いただきました。小田さんは小川町の出身者として、地域の内側から魅力を発信する立場。対して澤田さんは、福岡への転勤を機に唐津に惹かれ、外部の視点からその魅力を伝える立場。それぞれ異なる視点を持つお二人のお話は非常に興味深く、新たな気づきに満ちた時間となりました。
3月には、小川町と唐津市でフィールドワークを開催します。地域プレイヤーのお二人が案内人となり、通常の旅行では味わえないディープな地域体験を提供します。ぜひご参加いただき、地域の魅力を肌で感じていただけると嬉しいです!
フィールドワークのご案内
■佐賀県 唐津市フィールドワーク
・地域案内人:澤田 健太 氏
・日付:2025年3月7日(金) 3月8日(土)
・集合解散:13:00唐津駅集合、15:00頃唐津駅解散
・内容:サップ、陶芸体験、農業体験など
・定員:6名程度
・参加費:45,000円
※参加費補足:現地集合・現地解散となりますので、現地までの行きと帰りの旅費は参加者様ご自身でご負担ください。
▼申し込み
■埼玉県小川町フィールドワーク
・地域案内人:小田 穂 氏
・日付:2025年3月1日(土)
・集合解散:10:00 小川町駅集合、16:00頃解散(その後、希望者のみ交流会を予定)
・内容:廃校跡地活用の見学、有機野菜を使ったランチ、酒蔵見学など
・参加費:10,000円
・定員:6名程度
※参加費補足:現地集合・現地解散となりますので、現地までの行きと帰りの旅費は参加者様ご自身でご負担ください。
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