【横浜FCサポ向け】名古屋グランパス開幕プレビュー

横浜FCサポーターのみなさんこんにちは。いよいよ2023年シーズンの開幕が近づいてきました。開幕戦で対戦する名古屋グランパスのサポーターコミュニティサイト「グラぽ -名古屋グランパスについて語り合うページ-」の編集長を務めておりますヨシハラと申します。今回は横浜FCサポーターの皆さんに対戦相手の名古屋グランパスのことを知っていただこうということで記事を書かせていただきました。

名古屋グランパスってどんなチーム?

名古屋グランパスというとどんなイメージをお持ちでしょうか?
トヨタ自動車のチームなのでお金持ちのチームというイメージありませんか?

実は緊縮財政中の名古屋グランパス

名古屋グランパスは実は債務超過に陥っています。

官報ブログより引用

債務超過?そうなるとどうなるの?っていうことなんですが、簡単に言っちゃうと借金生活に陥ってしまうわけです。そしてJリーグは借金生活のチームを許しません。

㈱名古屋グランパスエイトがやっぱり債務超過になっていた件 #grampus | グラぽ

22年度末(もうすぐ終わる)で債務超過額が増えてはならず、23年度末までに債務超過を解消しなければならない、というルールです。(守れないとJ1ライセンス取り上げです)
その結果なにが起きたかというと、高年俸選手の整理です。

名古屋グランパス23年2月13日現在のIN/OUT

クバ、柿谷、阿部、レオ・シルバ、チアゴ・パグヌサット、宮原、吉田豊だけでおそらく4億円前後のサラリーを圧縮しています。ユンカーが100万ユーロ前後(1億2000万)だとしても新加入とバランスして2億円近い圧縮ができているはずです。
おそらくこれで債務超過額の解消はできているはず、とは言うモノの、戦力的には不安が残るところではあります。
2億円サラリーを圧縮しても、それでもJリーグでは高年俸の選手が揃うチームなのは間違いありませんが、今年も積極補強を繰り返す横浜FCに比べて少々心許ない、というのが本音のところでしょうか。
取りあえず、金満チームというわけではない、ということだけ覚えておいてください。

予想スターティングメンバー

練習で細かいところを公表してもらえないので、完全な予想です。新加入の期待のMF山田陸が怪我で出遅れたということだけが判っています。

予想スターティングメンバー3-4-3バージョン

今年のグランパスは3-4-3と3-5-2を併用していく、ということが予想されていますが、どうしても勝ちたい開幕戦は上記のような3-4-3で来ることが予想されます。

見どころ(1)鉄壁のDF陣

ここ数年の名古屋ですが、やはり見どころに挙げられるのがリーグ最少失点を2年連続で続けているDFラインです。3バックにしてからは、相手ボールの時間帯では5バック化することも厭わず、きっちりと守り切ります。
一昨年対戦したときはだいぶやられたのを覚えていますが、当時いなかった藤井陽也の成長が注目ポイントです。高さもスピードもあり、外国籍の強力フォワードにも対抗できる選手です。近いうちに日本代表にも選ばれるであろう彼のディフェンスを是非注目してみてください。

見どころ(2)快足3トップ+スプリントマン森下龍矢

もう1つの注目ポイントが快足3トップです。ユンカーはご存じの通り、左脚でシュートをするのがとてもうまい選手です。ゴールを陥れることができる可能性というのはこれだけで随分変わったのではないでしょうか。
マテウス・カストロは一昨年に対戦したときに比べても、随分成長しました。持ち前の左脚はシュートだけでなく、クロスやフリーキックでもチャンスを演出します。
永井謙佑も快速FWです。彼もシュートがうまい選手です。他の2人よりも守備での貢献もでき、ファストブレイクの申し子といって良いでしょう。
もう1人忘れてはいけないのが右サイドで何度でも駆け上がりクロスを上げ続ける森下龍矢です。彼の爆走ぶりには度肝を抜かれるかたも多いのではないでしょうか。

心配なところ 高齢化する中盤中央

稲垣祥選手が31歳、米本拓司選手が32歳。ハードなフィルターとして守備に奔走し、さらにパスを繋げなければならない名古屋グランパスの中盤で、この2人のスタミナがどうなのかは心配なところです。
それを解決するために獲得したのが山田陸選手なのですが、怪我で出遅れてしまい、今回スタメンは厳しそうです。

長谷川グランパスの基本的な戦い方:ファストブレイク

ファストブレイクというのは耳慣れない言葉かもしれませんが、バスケットボール用語です。
詳しくは弊サイトの記事「「ファストブレイク」を考える~2022シーズンプレビューに代えて #ファストブレイク #grampus | グラぽ」 をご覧いただくとして、大まかに言うと「積極的な守備から、ある程度の連動した動きで複数枚でかける速攻」ということになります。
かつての名古屋グランパスだと、マテウス・カストロや相馬勇紀がカウンターをしかけても周囲にパスの出しどころがなく、そのうち囲まれて奪われるということが多かったのですが、それを改善しようとしているわけです。
その状況を改善するために呼ばれた1人目が仙頭啓矢でしたが、彼の鋭いロングパスは、単騎のカウンターには繋がることがあっても名古屋グランパスのサッカーを変えるには至りませんでした。
それを改善するために呼ばれた2人目が和泉竜司です。彼は、中盤でもサイドでも、相手を1人剥がして持ち上がれる、運べる選手です。彼こそがファストブレイクを成功させるカギになるかもしれません。
彼が孤立しているかどうかで、名古屋グランパスのサッカーが上手くいっているかどうかわかるでしょう。

実は戦績は互角な名古屋グランパスと横浜FC

いかがでしょうか?これである程度名古屋グランパスのことが判っていただけましたでしょうか。
これまで名古屋グランパスと横浜FCは、実は互角の戦いをしてきています。3勝2分3敗。まったく五分の戦いをしてきています。得失点差ではなんとか名古屋の+1なくらいです。

両チームの戦績(引用元:Jリーグデータサイト)

この五分の成績に、今年こそ決着をつけましょう!僕らはやってくれると信じています。皆さんも勿論横浜FCを応援するでしょう。
お互いのチームが全力を出し切って、いいゲームになると良いですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?