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懐かしいオールド携帯電話の魅力!【vol.2】
みなさん、いかがお過ごしですか?「I'm a Graphic Designer」です。
前回に引き続き今回も「懐かしいオールド携帯電話の魅力!【vol.2】 」と題し語らせていただきたいと思います。前回をまだご覧になられていない方はぜひご一読の上、今回の【vol.2】へ読み進めていただけたらより楽しんいただけるのではないかと思います。【vol.1】のリンクは下記に貼らせていただきます。
ということで、早速 【vol.2】をはじめさせていただきます。パンドラの箱からずらずらと登場した19台の中から、取り出した古いケータイたち。その中から3台目がこちらの機種です。
【03】 NTT 日本電信電話株式会社 mova P
〈 NTT 日本電信電話株式会社 mova TZ-804型 松下通信工業 〉
本体にDoCoMoの印字がなく「NTT」と記載があるこの携帯電話。機種名もわからないので、バッテリーを外して記載を確認することにしました。機種名称はTZ-804型。松下通信工業株式会社と記載。合格年月日:平成2年12月 製造年月日:199年9月と記載。
平成2年は1990年。製造年月日の199年っていつのことなんでしょうか。何年製造なのか、よくわかりません。「 産業技術資料データベース 」のページにムーバPの情報の記載がありましたので、下記に引用させていただきます。
〈 携帯電話 ムーバ TZ-804〉
1991年4月にNTTから発売。アメリカのモトローラ社の『マイクロタック』に刺激され、さらに小型のモデルを作る為にNTTグループが短期間で開発したモデル。アナログ(NTT大容量)方式対応。NEC、三菱、松下通信工業、富士通が商品化を担当。松下製は重量約220g、容積約150ccを実現した。その後ムーバ秘話サービス対応、さらに後期型と改良が加えられた。
( 産業技術資料データベース )より
今日までこの携帯電話のメーカーを富士通だと思い込んでいましたが、松下製でした。ボタン中央にある「F小文字」ボタンが一際目につき、この「F」がFujitsu(富士通)の「F」を無意識のうちに連想させていたのかもしれません、この時代ですでにバータイプの携帯電話のスタイルが確立されていたんですね。かなりスタイリッシュでまとまりがよく無駄がありません。基本が既に確立されていますね。黒一色でまさに業務用といった印象です。これぞ「The仕事道具」です。
それにしてもNTT DoCoMoではなく「NTT」っていうのが時代を感じます。日本電信電話株式会社ですよ。歴史を感じます。
【04】 NTT DoCoMo ER207
〈 NTT DoCoMo ER207 〉
スウェーデンの通信機器会社「エリクソン」の携帯電話ER207。エリクソン(現在、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズからソニーモバイルコミュニケーションズとなっているようです)が開発したNTTドコモによる第二世代携帯電話 (mova) 端末。ボタンを覆い隠すフリップタイプのスタイルです。まずはバッテリー外して基本情報を確認しましょう。
NTT DoCoMo
機種名称 DoCoMo by ERICSSON ER207
製造年月日 1999年9月
申請者 日本エリクソン株式会社
私はこの風変わりで小さな携帯電話を気に入って使っていたことを思い起こします。日本のメーカーにはないエキゾチックなデザインの虜です。使い勝手や材質へのこだわりも北欧メーカーならではです。
手にしてよりわかるのが、そのコンパクトさです。手の中にすっぽりおさまります。
iPhone12miniと比較するとよりそのコンパクトさが際立ちます。ほんと小型でキュートな携帯電話です。
本体裏面のバッテリーにあたるカバーは金属製。マグネシウムではなかったかと記憶しています。金属製なので高級感があります。また、ペンのように、シャツの胸ポケットにひっかけることができるクリップが付属しており、このクリップは取り外しも可能です。
アンテナは正円ではなく、アシンメトリーな歪な形をしています。こういったデザインに対するこだわりスカンジナビアデザインなのでしょうか。日本人にはない独自の美的感覚、美的センスをを感じてなりません。
〈 NTT DoCoMo ER207 〉はとても魅力的な味わい深い携帯電話でした。ありがとうエリクソン、ありがとうER207!
【05】 NTT DoCoMo ER209i
〈 NTT DoCoMo ER209i 〉
続いて、NTT DoCoMo ER207の後継機であるER209i。製造年月日は2000年12月。基本的なデザインとカラーの配色は、先代からの流れを引継いだモデル。先代の材質は金属製パーツを多用していましたが、こちらはほとんどプラスチック製となってしまい、コストダウンが様々な点で垣間見れます。使い勝手こそ悪かったものの細かな点で北欧デザインが感じられたアシンメトリーなアンテナも正円となり、スカンジナビアデザインがすっかりおとなしくなってしまった印象。真面目になってしまったと少々がっかり。 ER207と比較して、面白みにかけましたが、それでも気に入って私はこの機種を2台連続使用しました。一台使って故障し、白ROMを手に入れて二台連続の使用となりました。
名機ER207。そしてモデルチェンジで、すっかりとおとなしくなってしまったER209i。こう言ったモデルチェンジは車でもよく見られます。
【06】 NTT DoCoMo NM502i
エリクソンに続いては
やはり次はノキアの出番でしょう
〈 NTT DoCoMo NM502i 〉
NTT DoCoMo NM502iは、フィンランド・エスポーに本社を置くノキア社製の携帯電話です。ノキアは、通信インフラ、無線を中心とする開発ベンダー。このNM502iは、海外メーカーとしては初のiモード端末。前回紹介したモトローラーや三菱、先ほど紹介したエリクソンなどのケータイに見られるようなフリップタイプではなく、ボタンを覆うカバーがスライドするスタイルが特長です。今では考えられないが、液晶はモノクロ2階調でもちろんカメラ機能はありません。先ほど紹介したエリクソンとも近い雰囲気があり、ヨーロッパの香りがぷんぷん漂うヨーロピアンデザインが特長です。日本メーカーの至れり尽くせりに慣れていると、このケータイのUIには多少戸惑います。しかしながらこの個性的な携帯電話は使えば使うほど不思議と愛着が出てくるから不思議です。NM502iの晩期には、かなり使い込んでマイクが壊れ、鳥のシールを貼ってなんとかしのいで使っていました。なかなか思い入れの深いケータイでした。ありがとうノキア、ありがとうNM502i!
【07】 デジタルツーカー DP-154 タイプNM2? NM3?
〈 デジタルツーカー DP-154 タイプNM2? NM3? 〉
続いてデジタルツーカー DP-154です。タイプNMなんとかって品番だったと思いますが記憶がない。NM2だったか、NM3だったかと思うのですが。
バッテリーを外して確認したものの分からず。下記の様に記載があります。
DP-154携帯電話無線機
製造年月日 1998年06月
MADE IN FINLAND
ノキア・モービル・コミュニケーション株式会社
液晶が劣化し焼けてしまっています。少しは使ったことがあるとは思いますが、どんな機種だったかまるで記憶がありません。デザインはやはり日本メーカーとは異なり独特ですね。色は見る角度によって変化する特殊な塗装で珍しい希少な昆虫を見ているようで美しいです。
【08】 J-Phone NOKIA DP-154EX
〈 J-Phone NOKIA DP-154EX 〉
私が珍しい携帯電話を集めていると知った方が譲ってくれた白ロムのJ-Phone NOKIA DP-154EX。使ったことがないのでどんな機種なのか語ることはできませんが、鮮やかなカラーと独創的なデザインが魅力的な一台。1998年にグッドデザイン賞(商品デザイン部門)に受賞されたモデル。Wikipediaの情報が確かならば、三洋電機のJ-SA03をベースに開発されたモデルらしいです。
いずれも日本メーカーにない個性的なヨーロピアンデザインの3台でした。
【09】 Data Scope for DoCoMo
〈 Data Scope for DoCoMo 〉
続いてまたまた濃〜いキャラクターの一台です。こちらも白ROMを譲り受けたもので使用したことがないです。今まさにバッテリーを外し記載を確認すると...
Data Scope for DoCoMo
製造者・申請者 京セラ株式会社
製造年月日 2001年4月
へぇ〜、知らなかった京セラがつくっていたんですね。京セラといえば、京セラのグループ会社の一つである第二電電(現在のKDDI)、セルラー、auだと思うので、まさかライバルのDoCoMoの端末を製造していたとは初めて気づきました。Wikipediaによると...
〈 Data Scope for DoCoMo 〉
DataScope(データスコープ)は、1998年に京セラが発売したPHS端末。後にPDCモデルも発売された。320×200ドットのモノクロ液晶画面を持ち、ユーザーアプリケーションを登録できるなど、スマートフォンのはしりと考えられている。「Data Scope for DoCoMo」は、通信方式をNTTドコモの9600bps携帯電話に変更している。ブラウザ、Eメール、のほかにNTTドコモが当時展開していた10円メールが利用できた。その後登場するiモードやiモードメールには対応していない。
(Wikipediaより)
いやぁ〜、ヘンテコな機種ですね。1998年パーソナルコンピューターをモバイル化するために試行錯誤していたんだなぁとあらためて実感。各社模索していたんでしょうね。そういった黎明期のプロダクトデザインは、個性豊かな面白いんですよね。オールド携帯電話 万歳!
さてさて、「懐かしいオールド携帯電話の魅力!【vol.2】」はいかがだったでしょうか。NTT 日本電信電話株式会社 mova P、エリクソン、ノキア、データスコープまで。今回も個性豊かなオールドケータイたちでした。次回の【vol.3】では、カラーが黒ばかり勢揃い5台とおまけでIPhoneを紹介させていただきたいと思います。お楽しみに。
まだ前回【vol.1】をご覧になられていない方はぜひご一読くださいね。それでは、さようなら〜。またお会いしましょう。
私が使ってよかったと思うカメラなどの機材などのレビューを「物と音」WEBSITEでも紹介させていただいています。よろしければこちらもご覧いただけたら幸いです。お時間ありましたら足をお運びください。
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