【今さら聞けないカメラの話】イメージセンサーについて
今さら聞けないカメラの話と題して、今回はマイクロフォーサーズのフォーサーズセンサーとしながらイメージセンサーについて簡単ではありますが解説していきたいと思います。
カメラにとって心臓のように大事な部品がこのイメージセンサーです。センサーの役割はレンズから通ってきた光をセンサーに取り込む画像を電気的にとらえます。その情報はメモリーカードなどの記録メディアで保存し記録します。アナログカメラではフィルムに結像し写真として記録していましたが、フィルムのないデジタルカメラはこのイメージセンサーがフィルムの役割を担っているわけです。カメラのカタログの仕様に必ず掲載されているのでご覧いただきたいのですが、撮像素子と書かれているところです。小さなもので1/2.3型、1 型や私の愛機LUMIX GH5では4/3型(フォーサーズ)、以前使っていたNikon D7100などDXフォーマットなどの機種はAPS-C、そしてフルサイズセンサーと呼ばれるものです。ちなみに以前使用していたLEICA D-LUX3は1.65型という珍しいセンサーでした。あまり聞いたことがない...
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また話は戻りまして、私の所有しているカメラLUMIX GH5の場合、4/3型フォーサーズと呼ばれるセンサーを備えています。面積から言うとフルサイズのセンサーの1/4です。センサーが小さくなるメリットと言えばカメラ本体をコンパクトに作れることが最大の武器と言えます。センサーが大きくなるメリットと言えば豊かなボケを得られることと広い画角で撮影できることです。ISOの数値が高い状態での高感度撮影、つまりISO6400よりも高感度撮影においてマイクロフォーサーズのカメラはノイズが入りやすくなってきます。フルサイズはセンサーサイズが大きくより多くの光を取り込めるのでノイズが抑えられるメリットもあります。このISO感度については後日詳しくお伝えします。といってもISO6400くらいまではマイクロフォーサーズでもノイズがうまく抑えられ全く問題なく撮影できるので気になりませんよ。ご安心ください。
センサーサイズが違えば焦点距離が異なる
上の写真はフルサイズカメラで撮影した写真と4/3型フォーサーズカメラで撮影した焦点距離の違いのイメージ写真です。仮に公園を撮影した場合、同じ焦点距離のレンズであっても撮影できる焦点距離が異なり画角に差が生じます。フルサイズのカメラで焦点距離24mmのレンズで撮影した場合は、滑り台やブランコはもちろん公園を広く撮影することができていますが、4/3型フォーサーズカメラで同じ焦点距離24mmのレンズで撮影した場合は、滑り台とかろうじてブランコが撮影できる画角です。フルサイズ24mmと同等の焦点距離、画角で撮影するには、4/3型フォーサーズであれば12mmのレンズで撮影する必要があります。フォーサーズの場合はフルサイズの焦点距離のちょうど半分と覚えるとわかりやすいですよ。
カメラ:LUMIX GH5 レンズ:LEICA 12-60mm/F2.8-4.0 ISO200 12mm F3.2に絞って撮影。
カメラ:LUMIX GH5 レンズ:LEICA 12-60mm/F2.8-4.0 ISO200 60mm F7.1に絞って撮影。
4/3型フォーサーズセンサーで豊かなボケは得られるか!?
上の写真「花瓶に生けたバラの写真」は、LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4単焦点レンズを使いF3.2まで絞ってでの撮影です。被写体は色あざやでみずみずしい美しいバラが撮れ、背景である床は柔らかくも美しいボケが得られ綺麗に撮れています。
下のタンポポの写真はLEICA 12-60mm/F2.8-4.0の標準ズームレンズを使い好天時の屋外で撮影した写真です。明るかったこともあり露出量をおさえるためF7.1とかなり絞りを絞って撮影をおこないましたが、被写体にピントがしっかりあっており背景は十分にボケていることがわかると思います。この2枚の作例写真は、4/3型フォーサーズセンサーを備えるLUMIX GH5とLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0の標準ズームレンズで撮影したものです。この二枚の写真からもわかるように4/3型フォーサーズセンサーでも十分に豊かなボケが得られていることがわかりますね。私の実感からはF2.8以上のレンズを選べばそれなりにボケ量には満足いただけるんじゃないでしょうか。F1.7以上の明るいレンズを選べばまったく間違い無いでしょう。焦点距離を長くすることもボケに関連してきますのでその点もレンズ選びのポイントとして考えると良いですよ。もしそれでもボケ量が足りないとなればフルサイズを選ぶことをおすすめします。
〈 フルサイズと4/3型フォーサーズ 絞り値の比較 〉
被写界深度の浅さ(ボケの範囲)から生じるミス
プロではない私が撮影する場合は、被写界深度が浅すぎて(ボケの範囲が狭い)失敗することが多々あります。被写体の主役となる肝心なところがフォーカスされずにボケて本来脇役となる部分がフォーカスされるなど、撮りたかった主役がボケていて背景にピントがあってしまうことが多々あります。カメラの小さなディスプレイで撮影した写真を都度確認しフォーカスポイントを確認しているものの、撮影から帰ってきてパソコンに取り込んで大画面ディスプレイで写真を確認すると肝心なところがフォーカスされていないことは、まさにあるある話。そんな経験のある方もさぞかし多いことだろうと思います。その点適度なボケ量だと失敗が少ないといったメリットもあるのです。
4/3型フォーサーズとフルサイズのセンサー
今回は4.3型フォーサーズとフルサイズのセンサーについてお話しさせていただきました。センサーのサイズによりそれぞれにメリットがあります。センサーサイズがコンパクトであればその分光を取り込む量も減りますが、ボディをコンパクトに設計したり、強力な手ぶれ補正を備えることができたりメリットもあります。フォーサーズもフルサイズも、APS-Cセンサーも一長一短はありますが、それぞれの個性があり、センサー一つとってもカメラは奥深く面白いですね。
そしてこれから間違いなく主流となってくる今人気のミラーレスについて、フルサイズやマイクロフォーサーズレンズマウントについてお伝えしたいと考えています。では次回の記事もお楽しみに!またお会いしましょう。
今回使用したカメラとレンズはこちら。
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