LUMIX GH6の発売は果たしていつ!?
2017年3月23日に4K60p動画と静止画が撮れるハイブリット機として発売されたPanasonicのGH5。GH4の後継機として満を持して登場しました。私はこの発売前に予約して購入した1台です。
発売から約4年近く経過し、次期モデルGH6が登場になるのか、待ち望んでいます。マイクロフォーサーズシステムの未来の懸念材料としては、スマートフォンの普及。昨今のフルサイズ機の目に見張る人気ぶり。そして、2020年7月に発表されたオリンパスを支えたカメラ事業から撤退。その後デジタルカメラなどの映像事業を分社化して2021年1月1日に投資ファンドの日本産業パートナーズに譲渡となり、継続されますが、先行きの不透明感は極まりない。
フォーサーズは小型のセンサーサイズを最大限に活かすことができればまだまだ市場の優位性もあると思いますが、ここ最近の向かい風は強烈です。果たしてこのまま耐え切れるのか。売り上げから言えば、レンズマウント別台数シェアでは2020年はマイクロフォーサーズマウントが一位のようですが、それでも常にカメラ売り上げの上位に名を連ねるオリンパスが映像事業から撤退となると粗利が極めて悪いと察します。特に低価格のエントリー機をいくら売っても企業としては拉致があかないのでしょう。スマホとの差別化も課題。安くても儲からないのですし、安ければ売れることは意味を持たない時代になりました。また小型軽量ではスマホには全く歯が立たない。マイクロフォーサーズがどのような位置づけで商品展開をしていけばよいのか大きな課題です。
マイクロフォーサーズ LUMIX GH5はこんなカメラ。
話は戻してLUMIX GH5の話題。このGH5は、仕事でもプライベートでもずいぶんとこのカメラで動画や静止画の撮影をしてきました。かなりハードに使い倒してきたといえるでしょう。一度だけシャッターの修理はありましたが、その他にトラブルなく使用してきました。特筆できるのはやはり動画性能でした。4Kを長時間の長回しでも全く熱暴走しない絶対的な信頼感です。
以前8月の真夏の炎天下に太陽の日差しがじりじりと照りつける屋外の牧場での撮影がありました。日陰でじっとしていても汗がどんどんと吹き出す34℃くらいあった日だと記憶しています。そんなカメラとして最悪な条件が揃ったハードな現場で、三脚にGH5を取り付け1時間近く4K30pで撮影。金属製の機体はどんどん暑くなっていましたが、一度たりとも熱暴走はありませんでした。これはPanasonicの技術者が熱暴走問題に徹底的に取り組まれた結果のことでしょう。熱暴走しないGH5!この信頼感です。Panasonicは止まらない。
2017年当時に発売されていたカメラの4K動画記録は、撮影可能なカメラはあれど30分制限がかかる機種が多かったです。無制限として撮れない要因は大きく2つ。スチルカメラと動画カメラでかかってくるヨーロッパでの関税がまず一つ。30分以上撮れる4K動画カメラの関税が高かった。そしてもう一つが長時間4K撮影だとカメラ内部が高温となり撮影できなくなる熱問題。無制限として撮れない要因がこの2つです。
マイクロフォーサーズのカメラについて。
マイクロフォーサーズのカメラは、フォーサーズセンサーがフルサイズセンサーの面積の1/4であることから、小型なシステムが最大の売りです。にもかかわらずマイクロフォーザサーズ機であるGH5は、大きくて重い。フルサイズ機と比較しても大きいことがしばしばで苦笑...。SONYのフルサイズ機α7iiiと比べてもボディ本体を比べると重い。しかしながら、手にしてみるととてもしっくり馴染みます。グリップも深く取り回し長実に良くて、機能が割りあてられたボタンも犠牲にならず、ボタン配置もあって欲しいところにきちんとある。そしてpanasonicが業界の中でで極めて評価が高く優位性があるポイントのひとつが手振れ補正。これは驚異的でSONY α7iiiと比較すると雲泥の差がある。夜間での手持ち撮影でも撮れてしまう実力を持つ。そして迷うことのないメニュー構成、操作性抜群のユーザーインターフェイス。一度Panasonicのカメラを使うと他社のカメラに戻れないくらい使いやすい。SONYの持つ華やかな要素は皆無で地味な存在ですが、小型軽量ではないがとにかく使いやすく熱暴走でも止まることのない信頼できるカメラがこのGH5です。
2020年9月25日、Panasonicの新型機が発売となりました。GH5の後継機GH6が登場ではなく、フルサイズLマウント機 S5が発売されました。ボディだけを比較するとフルサイズのS5はGH5よりも若干小さくて軽い。スペックから言えば性能はGH5から大きく差はありませんが、センサーはもちろんフルサイズです。暗所での高感度撮影はズバ抜けています。GH5と同じく熱問題の心配もありません。デザインもSONYにずいぶん似てきたかなとも思いますが洗練されてきました。そして、価格もボディ本体25万円弱とリーズナブル。GH5の発売時の価格は23万円程度と記憶していますから、S5とほぼ変わりなし。実質、GH5の後継機はS5といえますね。フォーサーズの優位性も出しづらく、こうなるGH6は出るのか雲行きは怪しい。さて、GH5次期後継かは登場するのでしょうか...
現在2021年2月1日のGH5の市場価格は17万円程度まで下がってきました。GH5は発売から4年近く経過してもなおスペック的には十分現在でも通用する動画性能です。ともコスパ良いんじゃないかと思います。カメラ2台購入し運用でも34万円でボディ2台手に入ると思うと激安。2月14日までキャッシュバックキャンペーンでボディ1台あたり1万円引きなので、実質16万円。二台買っても32万円。ますます安い。
もしGH6が発売するのであれば
もしGH6が発売するのであれば、オリンピックイヤーである2021年(実際にオリンピックあるのか怪しいですが...)。2021年3月23日と予想します。これを逃すと登場しない可能性もあるんじゃないかと個人的には推測。
もしGH5の後継機GH6が登場するのであれば、期待するスペックは「8K30p 無制限!」「4K240p」これだけ強烈なスペックではないとCanon R5が8K撮れ、SONY α1も8K30pが30分撮影できるので、スペックの強烈なインパクトが必要不可欠。これだけの性能を持てば話題となり、かつ市場にニーズもあるでしょう。過剰なスペックなので主にビジネス用途でコンシューマー向けのカメラでなくなるのかもしれません。1番の問題点はセンサーサイズの小ささから、8Kともなると高解像度機となり、さすがに暗所に弱く、高感度撮影時にノイズが発生してしまうと推測します。ノイズをいかに抑えられるのか大きな課題だと思います。
スペックのインパクトがなく地味だけど良いカメラで、この厳しい市場で生き抜く力があれば、LUMIX G100のサイズ感で現在のGH5の動画性能を持った小型ハイスペック機が個人的に私が求める今一番欲しい理想のカメラです。しかしこれだと地味過ぎて売れないだろうなぁ。コンパクトにふるか驚異的なハイスペック機で登場するのか、それとももう登場しないのか...勝手に妄想を楽しんでいます。
さてさてGH6は一体いつになるのでしょうか?
2021年に発売になるのでしょうかねぇ。そしてフォーサーズの未来はどうなることでしょうか。2月はカメラと写真のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」の開催が控えています。マイクロフォーサーズに明かる話題提供があると期待します。GH6発表なんてサプライズがあったら話題になるでしょう。マイクロフォーサーズには何らかの起爆剤が必要としています。とにかく期待して楽しみに待っています。
《今回の投稿の話題に登場したカメラ》
私が運営するサイト「物と音」でもGH5やGH6について書かせていただきました。ご興味のもたれた方はぜひご覧いただけたら幸いです。