『封印の剣』個人的に好きな支援会話まとめ
「ファイアーエムブレム 封印の剣」の好きな要素、それは一に支援、二に支援。他シリーズと比べても特に恩恵が大きい今作では、高難易度をクリアするために支援の構築は必須です。
そして、ただ付けるだけで終わらせるには余りにも勿体ないくらいにテキストが良い。笑い、シリアス、涙腺ものとジャンルに富んでいて小気味良い文章が続き、本当に面白いんですよね。
今回は、私が特に好きな支援会話を紹介していこうと思います。なお、思いついたものから順に書いているので、順番に法則性はありません笑
シン⇔ツァイス
正直、シンの支援は全部好きです。朴念仁に見える彼がAで相手に打ち解けた(?)様子を見せるのがよき。
その中でもツァイスとの支援はアツい。ベルンを憎むシンとベルン人のツァイスは当然仲良しで始まる訳はなく、飛行ユニットのツァイスを射抜こうとするというとんでもない始まり方をします(笑)
ただ、戦場を共にするうちに仲間と意識するようになっていきます。歩幅もぴったりだしかなりの名コンビの予感がしますね。
ツァイス⇔エレン
封印の剣は後続の作品より直接的な描写が少ないからこそ、こういうTHE少女マンガのような支援は一際輝きを放ちます。
まさに光のような支援。この後にどっちかをロストしたらデータ消すぐらいの覚悟を持つべきです。
ルゥ⇔レイ
封印の支援会話随一の癒しだと思います(迫真)
無邪気な兄と落ち着いた弟って関係考えた人天才ですか? Cで返事をしなとルゥに言われて、Bではちゃんとするようになるレイ好き。
なんだろ、孤児院組って他の人(主にベルン人)との支援会話では、強く在らなきゃいけない様子(大人びてる、というわけでもない)が伝わって来るのですが、孤児院組同士では年相応の様子なのが何よりの癒しですよ…。
レイ⇔チャド
自分がまだ子供だと自覚しているから、無力さをどこか感じているチャド、つらいよ。
そんなチャドに気づいてか、Bで盗賊の彼を励ます(本人は全否定してますが)レイがね……感無量。
レイ⇔ソフィーヤ
怒涛のレイ3連続。シャーマン組であり、レイの唯一同年代の少女(本当?)との支援。これまたリメイク版でのペアエンドを期待してしまう組み合わせですよねぇ。
サウル⇔ドロシー
間違いなく封印の支援会話で一番ニヤニヤしたことでしょう。内容を知っている人には多くを語る必要もないですね。
軟派なくせして目の前の気持ちには気づかない…敵から時折もらうクリティカルは天の裁きじゃい!
サウル⇔イグレーヌ
支援相手がヨーデル以外みな女性というスケコマシのサウル。どの支援もギャグのオチを迎えますが、イグレーヌとの会話は少し毛色が違います。
前半こそ「いつものサウル」ですが、イグレーヌの話を聞くと神父としての責務を果たす真面目な彼が見れます。イケメンです。
アレン⇔ティト
アレンの無鉄砲さに苦言を呈す生真面目なティト。が、次第にデレていく様が良き。ティト可愛いよティト。
熱血に見えてちゃんと考えがあるアレンも好印象。封印は本編でセリフが少ないキャラが多いので、支援会話で知らない一面が掘り起こされていくのが良いんですよねぇ…。
リリーナ⇔ゴンザレス
世の中には「人を見かけで判断しない」と言いながらも、結局「自分の許容範囲内に限る」人間がまぁ多いこと多いこと。
その点リリーナは真の聖人でしょう。荒くれ者のゴンザレスやガレットにも分け隔てなく接しています。そして、ネタ路線が多いゴンザレスの支援ですが、これはガチ。不遇な生い立ちのゴンザレスが“魂”から救われるのを見るといつもほろりと来てしまう…。
支援システムの何がニクイって、少なくともその周回中ではその関係で固定にできるところですよね。ロイとリリーナは王道ですが、他の人とくっつけたらその周回の世界ではその関係が正義になるのだから!
ルトガー⇔クラリーネ
この支援会話はとても思い入れが深い。
初見プレイ時は、本編で推察できる関係しか支援を組めなく、ルトガーとクラリーネはその一部でした。
そして気づいた。その強さと良さに。底知れない支援会話というシステムの魅力に。
この2人の支援の強さは、以前書いた記事で解説済みなので省きますが、とにかく会話の内容も良いんですよ…。
強気な高飛車お嬢様と冷徹剣士の組み合わせって書くだけでもう好き。
性格上ああいう態度を取りがちなクラリーネだけど、中身はもっと純粋なんです。
それでいて、ルトガーは慣れないことはしなくていいと言いつつ、クラリーネ"らしさ"に触れおそらく作中で唯一心から笑えるようになり、また会いに来いと告げ…。孤高の剣士の支援Aがこれなんですよ…??最高か。
トレック⇔ノア
FEのシビアな世界観が分かる支援です。「傭兵」はただのクラス名ではなく過酷な稼業であり、ユニットはただの一兵士に過ぎないということをユーザーに突き付けてきます。
普段は天然を通り越したような何かのトレックですが、こういう達観、諦観している側面もあるのですよね。支援は関係性を見るものでもあり、各キャラの本編とは違った一面を見れるものでもあるのです。
ニイメ⇔ファ
『山の隠者』と、彼女が追い求めていた正真正銘の“竜“との組み合わせ。ファの姿は、ニイメが書物を読んで思い描いていたイメージとはあまりにもかけ離れていました。
年の功ゆえに達観した描写が多いニイメですが、一見誰よりも無害に見えるファにはおっかなびっくり接しているのが印象的です。知識を有しているからこその怯え。
Aではファを手に掛けようとしていたことが判明。しかし、竜の脅威よりも目の前の罪のない少女を尊重することにしたニイメ。賢者として、人間として葛藤する様子がとても良い。人と竜の関係、という「封印の剣」のテーマが詰まった名支援だと思います。
番外編 ゲイルとミレディ・ツァイス
ベルン組も、ロイ達とは別に"物語"が存在しています。特にミレディは2章から登場しており、裏主人公と言っても良いのでは?
ミレディ、ツァイスと懇意にしている敵兵ゲイルは良識ある人物として印象的でした。しかし、悲しきかな仲間になりそうでならないキャラであり、最大の山場である21章で戦うことに…。
迷いを見せるツァイスには兵士として厳しく接します。その姿には騎士としての凛々しさを感じます。説得できると思って意気揚々と話しかけたユーザーを挫くほどに。
そして、恋人であるミレディとの会話は…もうアカン…。何周しても悲しい。やはり暗黒竜のオマージュ節が強い封印、この悲恋は某ブラックナイツを彷彿とさせます。
高い地位であることから三竜将にも認知されており、それでいて敵国には恋人が…。ラガルトもそうですが、敵対している組織の人間が自軍に付きかつての仲間に剣を向けるという展開が私は大好き。
おわりに
旧作で時が止まっている惜しいFEプレイヤーなので、「全シリーズの中で一番」とは言えませんが、封印の支援会話はめちゃくちゃ好きです。
Aといえば告白、という風潮は無いですが、あまり踏み込んだ領域に達さないことの“良さ”というのも、間違いなくあると思うのです。大事なことは言葉では語らない、というか…。
まぁ、ペアエンドがあったら良いなというのは事実ですが。リメイクでは頼みますよ!いや、本編よりもおぞましい戦争が起きてしまうからナシのがいいのかもね?笑
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