『ラスバレ』 メインストーリー 「竜楯のエスペランサ」 感想
「エスペランサ」はスペイン語で「希望」を意味する。タイトルは数年前のイベスト「竜楯のコンフリクト」から真似ているのでしょう。…なんでいきなりスペイン語にしたのかは分かりません。
エレンスゲ生徒大半にとって「はじまり」ともいえる出来事「日の出町の惨劇」の元凶となるギガント級を打倒するという、「希望」というワードが示す通りのストーリーでした。
そして、長年推していたとある関係性がエライことになっていたのも、私にとっての何よりの希望でした。私が今日までラスバレを続けてきたのは、この日を迎えるためだったからかもしれません。
情動に身を任せて感想文をしたためました。涙で画面が見えないし五体投地しながらタイプしているので、拙い文章かと思いますがご理解ください。
第一話
ヘルヴォル&クエレブレ&バシャンドレという序列TOP3レギオンが、「日の出町の惨劇」を引き起こした外的要因であるヒュージ=マーナガルムに立ち向かう、という流れ自体はとてもシンプルなイベストでした。寄り道を挟むことなく早々にヒュージと戦うのは良く言えばテンポがいい、悪く言うと単調でした。
あの惨劇の元凶、そんなものがいると分かったら恋花様は落ち着いていられません。平常心を失った状態でマーナガルム討伐に乗り出そうとします。
今もあの時も恋花の傍にいる瑤は、恋花を止めるではなく、自らもお願いして討伐に出撃しようとします。フォローはわたしがするから、と。
この場面は、両者とも躍起になっていましたね。犠牲を増やしてしまったこと、親友の力になれなかったこと、それぞれが抱えていた後悔を清算するチャンスだから逸る気持ちは理解できます。
もちろん止められて当然ですし、もう少し客観的に物事を見ないと、と思わなくはないです。しかし、ここで感情的になるからこそ、私はこの二人が好きなのです。私情が優先するなんて人間らしくて良いじゃあないですか。
わたこきょイベの神琳も良かったなぁ。普段ペースを崩さない人が取り乱すイベストをもっと読みたいんだけどね、ふじのん先輩とか灯莉とかさ。
一葉、松村優珂、七保様に諭されて恋花様は落ち着きを取り戻しましたが、この一連の流れで瑤様がガン無視されていたのはふざけるなでした。「日の出町の惨劇」に因縁を持つのは恋花様だけじゃないんですがー??
この扱いの悪さはいつものラスバレって感じ…。なんてこの時はそう思っていました。
もしかすると今回のメインストーリーは、「日の出町の惨劇」に特に関わりがある恋花と瑤をピックアップした話なんじゃない!? とプチ期待してたけど、あぁどうせクエレブレやら一葉、新キャラの七保様が持っていく感じか、と早々に見切りをつけた第一話でした。愚かな。
第二話
マーナガルムを眼前に据えた恋花様は動けなくなってしまいます。そんな! 一体なぜ…。
真琴のことで同様にトラウマを抱えていた千香瑠様だからすぐに分かったのだろうけど、もう少しドラマチックに描写できなかったか。あまりにもバッサリで笑ってしまいました。
身がすくんだ恋花様を救うのは…昔からの親友でした。
あの日同じ地に立っていた瑤は、親友に手を差し伸べるというあの時できなかったことを行います。「叛逆」の再現ですが、あの時と違って目の前にいるのは元凶のヒュージ。
恋花は中々立ち上がることができません。「覚醒」でも思ったけど、瑤の前では弱い一面を隠さない感じが良いよね。
それでも、再び立ち上がる恋花。決して完璧に立ち直ったわけではなくて、まだまだ怖いことを吐露するんだけど、それも親友なら支えてくれるからと信用しているからこそ。嗚呼。
第三話
まだ三話だってのに、ラルン外征隊によるノインヴェルト戦術がスタートします。失敗フラグじゃないよね?
バシャンドレが引き付けている間にパス回し。瑤様スタートかぁ、恋花様への最後のパスをしてほしかったなぁ……。なんてこの時は思っていました。
じわじわと追い込まれていくバシャンドレ。そして始まる七保様の回想シーン。
どうやら彼女も「日の出町の惨劇」に巻き込まれていたようです。当時は未熟だった七保様は憧れの先輩を守ることもできず、助けを呼ぶために逃げることしかできませんでした。
ここで「縮地」が覚醒したの本当に残酷で怖い。まるで逃げるために覚醒したレアスキルを、果たして七保様は受け入れることができたのでしょうか…。それでいて間に合わなかったんだし、どれだけの自己嫌悪に苛まれたことでしょうか…。
良い場面なのですが、「また因縁を持つキャラが出てきちゃったよ」という感想でした。当初「日の出町」はヘルヴォルだけの出来事だったのに、いつの間にか大半のキャラクターに関わる事象と化していて、プレミア感がなくなったような気がして嫌だった。…我ながらわがままなことを(笑)
第四話
七保様の異能によって態勢を立て直し、あとは恋花がフィニッシュを撃ち込むだけですが、マーナガルムが速くて、マギスフィアが重くて狙いが定まりません。なんとか隙を作ろうとする面々(今イベの緋紅様は完全にリアクション枠w)
追い込まれていく一同、そこでなんと松村優珂も異能を発動します。まるで異能のバーゲンセールだな!
あと一息、そんな場面こそ震えあがってしまうものです。フィニッシュショットを撃ち込めない恋花様の元に駆け付けたのは…瑤様でした。
ラルン外征隊の想いが込められたマギスフィアは、恋花と瑤の手でマーナガルムに放たれ、積年の後悔と共にマーナガルムを消し飛ばしました。
幾重にも重なった因縁を、しがみついて離れない過去を払った先には、果たして何があるのでしょうか?
第五話
全員が死力を尽くしたことで、マーナガルムを撃破できました。ボロボロの体を互いにねぎらいながら、ガンシップに戻ろうとするとゆにゆにの体に異変が現れます。
まぁ、今後の伏線なんだろうけど、ここは不穏抜きで勝利の余韻に浸らせてほしかったところ…。
これでおしまいですかね。いやあ良い話でした。次も困難が待ち受けているのでしょうが、このメンバーに不可能はないでしょう!
5-2
…おっと? まだ何かあるみたいです。
なるほど確かに。背負ってきたものがまるで違うのですから、それが一気に解消されたとなるとこの先どうしようとは一度は考えますよね。
………はい?
良いですねぇ、当時と比較すると本当に一葉へ信頼を置くようになってて…。
はい?????????????
😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇 もしかして幻覚見てる??????
自分で言っておいて恥ずかしくなってる~~~~!! 早口になっているのが容易に想像できる~~~!!!!
?
えっ、これ私の二次創作???
これもうプロポーズじゃん!!!!!!!!!!
既に情緒がバグり散らかしててまともに文章打てない。「リリィの責務を全うする恋花」を瑤は確信しているからこそ、リリィを辞める選択はしないと信じているようでした。それでも、いつか全てが終わったらヘルヴォルみんなで暮らそうと語り合います…もう泣いてる。
おわりに
最後は言わずもがな(十分言ってるけど)「日の出町」に因縁を持つキャラがホイホイ増える中でも、マーナガルムに引導を渡す役は恋花と瑤だったというのが本当に嬉しい。この二人の過去と関係性を考えた上での描写であり素晴らしい。
昨今は新キャラだらけで、初期メンバーにスポットライトはもう当たらないと思ってた中でこういうお話を読めて良かったと心から思います。
私がラスバレを続けていたのはレギオンマッチとこの二人の関係性を追っていたからにほかならない。深炎、覚醒、3周年、とことんまで解釈違いを見せつけられましたが、半ば執念でここまでたどり着きました。私の3年半は今ここで報われたのだと、もう天に召されているようです。
俺はいま、久しぶりにとてもいい気分だよ。
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