この世界は、勉強は、ひどく面白い。
今回はアイドルの話でも、趣味の話でもない
自分自身の考え、人間の話なので興味のない方はそっ閉じで。
最近、バイトで中高生の国語をよく教えているので
教材に乗っている文章を読む機会が増えた。
教材に乗っている説明的文章と言われる類のものは
本当に勉強や知識、学習についての話題が多い。
先日読んだ文章では、
「学びとは、体験や見聞から新たな知識を想像すること
また、今までの知識をさらに拡大することだ。」と書かれていた。
あ、今回のnoteかなり長いと思います。何卒。
自分も生徒によく聞かれるので「勉強って何だろう。」
「なんで勉強するんだろう。」とよく考える。
自分の出した一つの解は、
「寛容になるため。」だった。
言い換えれば、「大人になるため。」だ。
ここで言う「大人」とは狭義の意味で。
どういうことかというと、
勉強とはそれ自体というより思考を学ぶものだということ。
例えば、地球温暖化という問題にたいして
小学生なら、人間が悪いことをしている。
くらいのことしか分からないかもしれないが、
中学生なら、温室効果ガスの影響で起きていて、
オゾン層の破壊による影響まで知っているかもしれない。
高校生以上なら、対策の一つとして電気自動車を普及させる事が
あげられるがそれも、作るときに莫大な二酸化炭素が発生するという、
人間の努力と結論、その穴まで理解しているかもしれない。
このように勉強によって得られた知識というのは
現実問題に対していかに妥当な回答を導けるか、
回答の長所と短所の二面性まで考えられるようにするのだ。
勉強によるこのメリットは人間関係にも影響する。
自分は、初対面で相手を判断する材料として
賢さをかなり重要視している。
ここで言う賢さとは
いかに多くの目線、考え方を用意できるかだ。
またその考え方に理論的筋が通っているかが大事である。
少なからず人は生まれて20年もすると自分の考え方が
はっきりとして、世の中の見方が狭くなってくる。
だから人と会話していて自分の持っていない考え方を
提示されると理解しようとしなかったり
もうそんな人間と話さなくなる。
ただ、人間は千差万別で正しさなんてものはいくらでもある。
だから自分と違う考え方もどこか筋は通っていて
納得できる部分もあるはずなのだ。
その大前提が年を取ると薄れていく。
「常識」や「慣習」とかいう言葉に消されていく。
この大前提を忘れていない人こそ賢い人間だ。
相手と意見がずれるとわかっている話もためらわず出来る。
そしてこの賢さを育むものこそ勉強だと思ってる。
一つの物理現象に対していくつもの要素から
無数の関係性を導いていく。
一つの社会現象に対して
あらゆる要因を視野に入れいくつもの対策を講じる。
この知識、歴史を学ぶことで
間接的に多角的な視点が育まれていく。
冒頭の文章で
「学びには体験からくる感動が伴う。」と
書かれていたが、勉強は時空を超えて
その当時の感動を体験できるすごいことなのだ。
そう思うと毎度新たな体験ができる人間との会話、
広く、他者と関わることは面白いの一言に尽きる。
だからこそ試験に合格するため、点数を取るためだけでなく
自分のために「理解」を大事にして勉強してほしい。
バイト風情の塾講師からのメッセージ。
ここからは本当に勉強の話だけの、
もっと言うと物理の話だけの、いかに物理が面白いか
綴っていきたいと思う。
ここから後半戦、勉強にモチベーションの出ない方、
もしかしたら出るかも。
まずは電磁気学の話。
紀元前600年にターレスが琥珀をこすり電気を発見し、
1831年に「電磁気学の父」ファラデーが学問として体系化してから
はや約200年弱、電磁気って色々出来すぎるんです。
どんなレベルのことまで電磁気で説明できるか
超専門的に話してもしょうがないんで身近なのを一つだけ。
実は、ものに触れる理由が電磁気学で説明されます。
すごいでしょ。笑
次は素粒子物理学。
素粒子って簡単に言うと一番小さい粒のことです。
原子よりももっと。何かといわれると暫定的な話なんで
難しいですけど。とにかく発見されている中で一番小さい粒子。
この分野は、発想がすごい。破天荒。
宇宙は、ビックバンから大量のエネルギーが放出されてから
様々な物質が組み合わさって出来ている。
じゃあ宇宙の起源を知りたければ壊そう。
そんな子供みたいな発想のもと学問が進んでいます。笑
ただこの実験装置一つ作るのに何か国も協力して
ヨーロッパの地下に巨大な円形トンネル作ったり。笑
その実験施設を特集した海外の番組見たんだけど、
研究者たちは自分が生きている間に成果が出なくてもいいとか
結果何もわからなくてもそれでいい。新しい宝箱見つけたってことだ。
とか言うんです。相手にしている物のスケールが違う。粋だね。笑
あとは無難に力学。
物理の大前提を作った学問。
1687年にニュートンが古典力学を体系化してから
300年以上物理学の礎となってきた分野です。
この分野は何がすごいって
身近な現象は大抵説明がついてしまうこと。
それこそ世の中の見方がガラッと変わる。
なぜ電車内でボールを上に投げてもどっかに飛んでいかずに
ちゃんと手に帰ってくるのか。
エレベーター内で体重計に乗っていたら
動き出すとき、減速するとき表示は変わるのか、
てこの原理って数学的に何が起こっているのか。
全部力学。ニュートン凄すぎる。大先生。
ここまで話しただけでも人によっては興味持ってくれそうだけど
物理のさらに面白いところを全体通してもう一個。
解明されている法則、いまだ明らかじゃない法則、
全て地球ができた時点、もっと言うと宇宙の始まりから
自然は何も変わっていないこと。
何万年も何億年も自然はこの法則に従って動いてるって,,,
興奮せざるを得ない。
総括。
世界も、人間も、ひどく面白い。
2,400字になってしまった。
くそ長いnote読んでいただきありがとうございました。
最近知識のインプット、アウトプット欲の抑えられない葡萄でした。
では。