底辺2Aプレーヤーが全国大会に出場するまで
noteではお久しぶりです。
放置している間に、名人動画で始められた方々はすっかり上手くなり、
もう僕のレビューなんぞ必要ないくらい試して、自分に合った
ヨーヨーライフを過ごしていると思います。
さて、数日経ちましたが改めてご報告を。
2022年全日本ヨーヨー選手権大会、2A部門、7位になりました。
たかが7位、されど7位。ここにたどり着くまでに
練習場所を貸して頂いた方、大会に出てみなよ、と背中を押してくれた方、
SNSで応援して頂いた方、全ての方に感謝を述べたいと思います。
本当にありがとうございました。
自分にとってあまりに大きな事であった故
ここに至るまでの経緯を少しだけ振り返りたいので、
お付き合いできる方だけお付き合いください。
1.大会に出るきっかけ
コロナ禍に入った事で復帰し始めた方々を、主に2A面でレクチャーしたり、自己満で動画を出したりしていました。
そのうちにありがたい事に現役選手や過去関わりのあったヨー友に反応して頂き、旧友に再会できたり「なんで大会出ないの?」とか無責任に聞かれる事も多くなりました。
一番大きく意識しだしたのは、やはり一番最初に教え、めきめき力を付けていったさわPさんがCJ出るって言いだした所からですかね。
そして、今の自分でも何か出来ないか、と考えてSNS上で適当にレクチャーしてた訳ですが、いろんなレクチャー動画(主にリワインドさん)を見ている内に、どこの馬の骨かも分からない奴に教えられているより、多少大会出場経験があって、箔のついた人が教える方がより説得力があるし、
自分が同じ立場なら嬉しいかな、と思い、決断に至りました。
あともう一つの理由
知ってる方は知っていますが、唯一出た公式大会である06EJはボロボロで最下位。その後いろいろEJやJNの予選には出るも敗退。特に最後に出た2010JNの予選は酷かった。
1分の間に2回絡まり、予備が無くなり、何も出来ないまま終了。
あの時の1分は今でも覚えているくらい、長く感じた。
そして同大会のフルカワヤスシ選手に感動し、同時に「ああはなれない」と実力の差を思い知らされ、就職で環境が変わったのもあって、長くこの業界から距離を置く時間がありました。
自分勝手な話ですが、これを機に「昔の「出来なかった自分」を昇華できるのでは」と思いました。
2.大会に出る際のコンセプト
自分が大会に出るに際して絶対に守ろうと思った事は2つ
①今まで業界で頑張ってきた方々、関わってきた友人達に感謝を込めて
演技すること
②あの頃の自分を昇華する気持ちで演技すること
①はとにかく使いやすいヨーヨーがあること、そして解説の動画が多くあることによって自分の腕も2010年当時から信じられないくらい伸びました。
そしていろいろな方や配信に、大会出るに際して、背中を押して
頂きました。
そんな方々に感謝を忘れないように、解説の出ている技で自分が培ったものをなるべく繋げて演技するよう心掛けました。
②は先ほど述べたように、2010JNで一度諦めた過去の自分に向けて演技すること。なので準決勝は2010JNの予選で使ったSky Walker、決勝は恐れ多いですが、2010JNのフルカワヤスシ選手をオマージュした格好やヨーヨーで望む事にしました。
なので①深緑に「ROCK」と入ったTシャツ、②赤いヨーヨー は自分的に外せませんでした。
そして、06EJで取り入れたメロンパンの応用コンボも、今回の最後にコッソリ取り入れましたw
3.EJ
2.のように割とちゃんとコンセプトを持って挑みましたが、予選2位という
信じられない結果にビックリしました。
…が、本戦まさかの曲提出ミス(編集Verが2パターンあり、本チャンの前の
編集Verを提出してしまった)。
途中で気付き止めたんですが、それが仇となり、ルール上止めた箇所まで
しか加点されず。。。結果は最下位でした。
自分のせいとはいえ、コンセプトを持ってかなり準備して挑んだだけに、
正直吐く程悔しかったし、情けなかったし、応援頂けた方にも
申し訳無かったです。
ここから、ただただJNの準決勝をいかに通るかを考えるだけの約1月半が
始まる事になります。
※ただ、Sky Walkerを使った予選はグダりなく通せたため、目的の半分は
達成しましたw
4.JN
準決勝はとにかく技を詰め込む事と、EJより難易度を上げる事を
重視しました。
本当はループカンサイウーキーパートはもう少し難易度高かったんですが、成功率があまりに低いので構成を変えたり、途中入れられる隙間に
技詰め込んだりとマイナーアップデートを重ね、あんな感じに
仕上がりました。
ループレジストは単発ならミスる気しなかったんで、最後にループレジストをやり逃げして印象付けるっていうのは決定事項でした笑
※決勝の日、シャドージャッジだった高見君にも「あれが無かったら落ちてましたよ」と言われましたねw
しっかしこの頃暇さえあれば在宅の昼休みだろうが帰って即刻だろうが
フリー通してたので、まじ狂気でした。。。
そしてまさかの準決勝突破。正直信じられませんでした。。。
地区大会ならまだしも、全国大会の壇上に上がるのは本当に初めて。
久しぶりに会う友人や、まだお会いした事もないSNSの繋がりのある方々が祝ってくれて。本当に嬉しかったです。
現地に行っても、市ヶ谷でクリッカーを押してもらったカツマタ君には
「僕は分かってましたよ」と後方彼氏面(言い方)をされ、さわPさんは勿論、
ミイさんやDeeさん、co1lowさんからもわざわざ声をかけて頂いて、
控室では木佐美君やレオ君にも構って頂いて…
過去の自分からは本当に考えられない光景が広がっていました。
そして迎えた本番は、ニコ生中継の通りです。個人的にトップバッターな
事もあり緊張する間もなく始まった感じでしたが、特にグダりもせず、
特別減点も無かったのもあり、やりたい事も大体キマったので、
正直めっちゃ楽しかったです。
そして、これでようやく感謝を伝えられ、あの頃諦めた自分を昇華出来たんだと思ったら、本当にスッキリした気持ちになりました。
終わった後もRacchi君や花井君が僕なんぞの演技で泣いたと言ってくれて、SNSで応援してくれた方々にも良かったと言ってもらえて、
順位はどうあれ、個人的にはこれ以上ない満足のいく結果で
幕を下ろしました。
5.まとめ
ただただ一言、「諦めないで本当に良かった」。これに尽きます。
一度壇上に上がる事を諦め、遠ざかり、もう2度とヨーヨーをする事は無いかなとまで考えていた自分が、復帰し、いろいろな人に助言や、
背中を押してもらえた事でここまで来る事が出来ました。
あとは自分が誰かの背中を押す存在になれれば、と。
そうする事でまたプレーヤーが増えるのだったら、この業界にやっと
恩返し出来るのかなと、そう思います。
あと当たり前ですが、結果は紳士に受け止め、次に繋げられれば、
と思います。
ここまで読んで頂いて、有難うございました。
6.おまけ
今回使ったループアップのセッティングを残しておきます。
使った紐:新Kストノーマルホワイト
両方にウエイトリング、分解防止ナット装着
利き手側:
チタンアクセル
セラミックベアリング 装着
オイル:JPLSオイル高粘度・低粘度ハーフ
少しスカり気味のスリープ重視
逆手側:
アクセル・ベアリングはノーマル
極薄スペーサー片側のみ装着
オイル:embryoオイル
少し戻り強めのループ重視