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Enjoy忘れ物(2024/10/01)
現在、10月8日です。一週間以上もこの日の日記を放置していました。公開しないという手もあったけれど、この日のできごとを誰かに聞いてほしいので公開します。
追追記:現在2月10日です。寝かせすぎている。このまま下書きに残るのはなんか気分が悪いので後悔します。
忘れ物をたくさんした1日だった!!最悪。
まず、家にイヤホンを忘れた。私はAirPodsを使っているのだけれど、あのコンパクトでちょうど主張してくれない大きさは忘れやすいのか、しょっちゅう家に忘れる。今読んでくれている人の中には「忘れることが自分で分かっているのだから、有線イヤホンを常備すればいいだろう」と考えた人もいたでしょう。もちろん私もそう考えて有線イヤホンを買いました。3回も!!……使う前に無くしています。3個とも。結構いいヤツを買ったけれど、日の目を浴びせてあげることなく無くしています。悲しいねー。
AirPodsはiPhoneの探す機能で音を出して探し出したり現在地でどこで無くしたのかわかるけれど、音も出なければ居場所もわからない有線イヤホンは、足の踏み場もないほど散らかっている家の中ではもう見つけられないと思う。悲しい。ちゃんとApple純正のイヤホン端子変換タグみたいなやつも買ったのに。てかイヤホンの穴無くしたの要らないアプデすぎませんか??有線派に救いを!
そんなこんなで朝からテンションが下がっておりましたが、お母さんが学校まで車で送ってくれていたので、プラマイどころかむしろプラスじゃん!と無理やりテンションを上げていました。
車の中で、お母さんが朝水筒に淹れてくれたアツアツの紅茶を少し冷まそうとカバンから取り出し、ドリンクホルダーに入れようとしたらコーヒー缶が入っていた。おそらくお父さんのものなので、動かしていいのかわからず仕方なくいつもは使わない扉の下らへんについているドリンクホルダーに飲み口を少しあけた水筒をいれた。
もうここまで読めばお分かりかと思いますがヘンなとこに水筒を入れたせいで学校に忘れました。最悪2(さいあくツー)!!
学校についてから気が付いて、お母さんにLINE。めっちゃめちゃ笑われた えーーん
仕方ないので校内にあるバカ高え自動販売機でお水を買った。120円のお水!!高いよー
中学3年生のころ、受験するか迷っていた都立の高校の自動販売機を思い出す。すっごい安かったの。ジュース96円とかで。いいなぁ……
結局受験した今の高校は私立なので、都立だったらお水に120円も払わなくてよかったのかな…とか考える。お水を抱えて三階まで階段を上って自分の席につく。授業の準備をしようと鞄を漁ったら昨日買って結局くちをつけていないお水を発見した。おいおいおいおい!!!わたしの120円…
お昼休み、ほんとうに体調が悪かったので早退しようと思って職員室に行った。「あなたは単位が危ないので早退できません。」と言われた。もうなんか色々つらくて高校一年生なのに泣いてしまった。学校で。自分が悪いのにね〜(笑)
でも、あの時は自分の味方はいないんだ…と絶望したのだと思う。おもしろいですね。
私の学校は職員室の前に低めのカウンターみたいな机があって、椅子もある。生徒はそこに座って入室許可証(遅刻したときに書くヤツ)とかを書くのだ。
そこに登校したての先輩(顔を見たことなかったので、推測だけど)が座っており、バッチリ泣いているのを見られた。先輩が、「どうしたの?お弁当忘れちゃったの?泣かなくても大丈夫だよ。一緒にパン買いに行く?」と話しかけてくれた。優しすぎる。全然お弁当を忘れたわけではなかったけど一緒にパンを買いに行った。先輩はずっとファイルで私の泣き顔を隠しながら歩いてくれて、「わたしもお弁当忘れて泣いちゃったことあるんだ。どうしたらいいかわかんなくなっちゃうよね、大丈夫だからね。」と声をかけてくれた。優しすぎだし、エピソードかわいすぎ。
人の温かさに触れてもっと涙が出てしまった。申し訳なかったし……
あの先輩にお礼がしたいけどどうしたらいいのかわからない。とても救われた数分間だった。
全ての授業が終わり、電車に乗り込んだところでお母さんからLINEがきた。「傘持って帰ってきてね!」しまった。今日は曇りだったけど雨の予報だったから傘を持たせてもらったのだ。完全に学校に忘れてきた。学校には私の傘が今日の含めて3本ある。これ以上増やすわけにはいかない!頑張って持って帰るぞ!!(追記:この一週間の間に全て持ち帰りました!えらい)(追追記:あらたに3本の傘が黙っています、そして一本駅に忘れたまま取りに伺えてません。)
そんなこんなで絶望しながら電車を乗り換えていると姉からLINE。「いまどこ?まだ◯◯駅すぎてないなら一緒にバスでかえろー」正直、ちょっとめんどくさかったし漫画も読みたかったけど、途中下車して姉と合流することにした。今思い返すと、ここで姉と合流しない道を選んでいたら私は積んでいた。ありがとう、姉……
姉と合流して買ってもらったゴンチャを飲みながらバスを待った。バスの中で最近買ってよかった化粧品の話やオモコロチャンネルの面白かった回の話、公共交通機関で出会ったヤバい人間たちの話に花を咲かせていたら、あっというまに最寄駅の駅前についてしまった。いつもは駅前では降りずに、家の前のバス停まで乗るのだが、私が最近買った中で1番よかったとおすすめしたキャンメイクのシークレットビューティーパウダーを姉が買いたいというので駅前のドラッグストアに寄ることになり、駅前で降りた。
バスを降りて薬局に向かい、キャンメイクのコーナーを見ているときに気がついた。
携帯がないのだ。
リュックの中にもポケットの中にもない。
姉の携帯から電話をかけてもらったがどこからも音が聞こえない。振動しない。
私は携帯をバスの中に置いてきていた。
ここからのことはパニックであまり覚えていない。
姉がバス関係のどこかに電話をかけてくれたこと、電話先で◯◯(忘れてしまった)に電話かけてくださいと言われてそちらにもかけてくれたことなど…頭の中が真っ白で、携帯が帰ってこなかったら明日どうしようとか、もし誰にも見つけられなかったら営業所まで取りに行くことになるのかな、お父さんに怒られたらどうしよう。とか、ぐるぐる考え事をしていた。
電話が終わった姉が言った。「なんか駅前の交番にあるらしい」
え???
私は肩を撫で下ろした。おそらく、降りてすぐくらいに携帯がないことに気がつき電話を鳴らしたので、駅前にまだバスがある時に車掌さんが気がついてくれたのだと思う。よかった〜
一安心して駅前の交番に向かい、交番の扉を開けた。中にはお巡りさんが1人だけいて、私たちを見るなりぶっきらぼうに
「………何?落とし物?」
と言った。
姉とアイコンタクトをする。これ絶対怖い人だよ!!!!
「あっはい…あの携帯をバスの中に忘れちゃってぇ……あのバス会社に電話したらあのここに届けたって言われたんですけどぉ………」
あのを連発しながらビクビク話す私。お巡りさんは被せ気味に
「一軒だけ届いてるんですね!スマホの落とし物。ただまだ渡せないです。スマホの特徴…なんでもいいから!色とか言ってもらってもいいっすか?」
怖いよ…と思いながら私。
「えっとぉ…スマホの色は青で、ケースは透明、ケースにシール……青い髪の女の子の横顔のシールとかちいかわのキャラクターのシールとか、あとは、顔に目線が入ってる人たちがパソコンをみているシールとかはさん「あーーもういいです。はい、渡すんでこれロック解除してもらってもいいですか?」
自分のスマホが手に戻ってきた…!嬉しすぎてちょっと泣きそうになった。見つかってよかった…
私は慣れた手つきでロックを解除した。
「あっ…解除できました……」
「あーーはい大丈夫です。じゃあこの書類書いてください。こことここだけで。こっちは書かなくていいんで。」
えーん、怖い。なぜもそんなに被せてくるのだろう。いや、落とし物したこっちが悪いんだけどさ…などと思っていると、交番におじいちゃんが入ってきた。
👴「○○(店の名前?)どっち⁉️」
👮♂️「ハア❓○○❓あーーー、あっちですよ」(くいっ、と後ろを指す)
👴「だーかーらどっちだちゅてんの‼️」
👮♂️「っはぁー…教えますから外出てください」
👴「フン…」
あ、誰にでもそんな感じなんだ…わたしはちょっと安心した。おじいちゃんにあんな態度でいいの?とちょっと心配である。先輩に怒られたりしないのだろうか…
しばらくしてお巡りさんが戻ってきて、
「…じゃあこっち次書いてください。こことここは書かなくていいんで。あと、ここにenjoy Internetのステッカーって書いてください。」
と「enjoy Internet」と紙に書きながらいった。
お巡りさんはenjoyの綴りを間違えてくしゃっと消していた。
決して出会うことがなかったであろう、お巡りさんとenjoy Internetの文字に、私はなんだか心の中でツボってしまった。
そんなこんなでスマホが戻ってきて、なんとか家に帰ることができた。波乱万丈な1日だったが、スマホを取り戻すことができたので、不思議と達成感に溢れていた。
もう二度とスマホは落とさないぞ!