グランマの心に残る旅 南仏編2
カンヌへ行くため、朝早くニース駅に向かいました。運よく急行に間に合いましたが、刻印の仕方が分からず駅員に尋ねる羽目に。カンヌのホテルは、駅からはかなり離れていますが、私たちも知っているチェーンホテルでまずまずの設備。これでやっと眠れると安心しました。
カンヌの街は優しい雰囲気。街を見下ろす教会のベンチに座り、心地よい風に吹かれ、ゆったりとした時間を過ごしました。映画祭の会場を見たり、旧市街で買い物をしたり、カフェで美味しいクロックムッシュを食べたりと、南仏を味会う余裕が少しだけ出たようでした。
さすがに、歩き疲れてホテルに戻り入浴。再び外出する元気が出ず、近くで買ったピザとジュースの夕食となりました。翌日のエズ往きに備え、早めに就寝。
ニースに戻り、エズまではバスに乗りました。乗車時間は約20分。料金は15フラン。そう、当時はユーロでなくフランでした。村の入り口近くの予約したホテルは、ニースのホテルと甲乙つけがたい粗末な宿でした。しかし、窓から地中海を見下ろすロケーションは、さすが鷲ノ巣村エズ。荷物を置いて、村を散策。
昔サラセン人から逃れるために人々が住み着いたこの村は、今では芸術家や職人が住み、すっかり有名な観光地に。人混みの中、村を見て歩き、フラゴナールのオーデコロンやラべンダーのにおい袋、南仏名物のカリソン等のお土産物も買うことが出来ました。
夜はホテル併設のレストランで、やっとまともな食事にありつくことが出来、娘はシーフードスパゲティ、私はラムチョップスとサラダ二ソワーズを頂きました。既に9時半を回っているのに、みんなゆっくりとにぎやかに食事を楽しんでいる光景に日本との違いを感じた夜でした。
翌日は、早起きし、観光客のいない静かなエズ村をもう一度ゆっくり歩くことに。すると、昨日は気づかなかった村の全容がわかり、改めてその美しさに2人は感動。1泊する選択に間違いはありませんでした。
次は、私にとって1番行きたかったヴァンスを目指しました。
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