小雨の乱闘事件
この前、小雨の中で久留米ミュージックフェスが
開催された。
いつもライブハウスで見てる面々が、私の住む
福岡県久留米市の東町公園に登場した。
ロスピ、ペニレ、SHIMA、エンプティ、そして
エバヤンなど
ここで一人の登場人物。
エバヤンで顔見知りになった八女の金髪くんが
いる。本当にいつもエバヤンに救われている彼。
その日は、いや、その日もお酒飲んでフラフラ。
しかも雨なのにモコモコのオシャレ服を着てる。
もしかしたらダイバー出て、泥で服が汚れるかも
しれない。これを着とけと私のノースフェイスを
渡すと、酔っててまったく開いてないつぶらな
可愛い瞳で、いや大丈夫ですと陽気に言う。
すると隣にいた可愛い彼の彼女が、じゃあ私が
代わりに着ます!と私のノースフェイスを
取り上げて、キレイなTシャツの上に纏い、
ファスナーを一番上まで上げてニコッとした。
かなりしっかりしてる。本当いい子たちだ。
その日は野外だったが最高のライブだった。
みんな泥だらけだが、すごくキラキラしてた。
フェスが終わって、金髪くんの彼女が駆け寄り
最高の笑顔でありがとうございました!と
泥だらけの私のノースフェイスを返してくれた。
彼女が着てるTシャツは汚れ一つない真新しい
まるでおろし立てのようなTシャツだった。
全くイヤじゃない。全然オッケー、金髪くんと
本当お似合いで心が和んだ。
その後も、金髪くんたちの身内が集まって、
楽しかったねとワイワイしている。
他の友達も合流すると余計に盛り上がる。そこに
ライブ終わりのエバヤンのクニさんも登場して
みんな最高でしたと伝え、サインもらったり、
一緒に写真撮ったりしてる。この身内感好き。
マジで幸せそう。音楽っていいな。
ライブハウスでもよくそんな光景を見て思う。
そして、おじさんはお先に失礼と、私は
会場を後にして、歩いて駅に向かってた。
そこで事件が起きた。
駅に向かってを歩いてたら男子学生らしき子が
さっきの楽しそうにしてた金髪くんたちを横目に
「あーいう身内ノリが苦手なんよね」みたいな
事を、私のとなりを歩きながら、一緒にいる友達
にぶつぶつ言ってるではないか
最高のライブに満足し、最高の友達たちに会えて
お酒を飲んで、少し気分がよくなってた私は、
小箱の大好きな友達をディスられた気持ちになり
ちょっぴりだけムッとしてしまい(大人気ない)
私は満面の笑みで、となりを歩いてるその彼らに
「あれがいいんだよ、みんないい子だよ」と
口を滑らせてしまったのだ。
男子学生は舌打ちして「チッ、ウザ、誰、お前」
ヒーッ、私はなんて事を言ったんだ!
普通に聞き流せばいいじゃかいか!
絶対にここで揉め事は起こせない
ましてや地元の大好きな音楽のイベント、、
!!!
彼は私の胸ぐらを掴んで私に殴りかかってきた。
多少キックボクシングはやってるがこんな所で
揉め事を起こすと主催者やバンドマンに迷惑を
かけてしまう。
絶対に手を出してはいけない。
彼はモーションありありで右ストレートを出して
きたので私は左手で払い、ごめんごめんと謝る。
それでもカッとなった彼はもう一度モーション
ありありでワンツーを出してきた。
私は上半身を左右に振って軽やかに交わす。
本当悪かった!と詫びるも伝わりそうにない
彼はてめぇええ!と興奮して最後に左ストレート
を出してきた。それは顔に被弾しそうだったが、
その場を収束させる為、私は右腕で顔をガードし
その左ストレートを受けながら、自分の腰を
しっかり回して、彼の脇腹をえぐるような強烈な
ボディーブローを鉄槌のごとく打ち込んだ。
彼は悶絶し膝から崩れ落ちてうずくまった。
少しよだれを垂らしながら苦しそうな顔で
彼)お、おっさん、てめぇ、、
それを対して拳を鳴らしながら彼を見下ろして
私)俺の身内を悪く言うんじゃねぇよ、ポキポキ
、、てことになったら大変だ、どうしよう、、
そんなことを心配したが、
彼は私を何度もチラチラ振り返りながら
友達とそのまま駅に向かって歩いていった。
彼の方が何倍も大人だ。本当ごめんよ、、、
前もそうだった。Queblickでも。
同じバンドが好きな拉麺マンがいる。
彼も、音楽が好きで、でもどこか不器用で
でもすごく純粋で、とても透き通ってる子だ。
でも少し前まで、ライブハウスでお酒飲みすぎて
酔ってフラフラで色んなお客さんにぶつかったり
と時々ハメを外していた。
その時も私の近くの若者たちが「何アイツ」と
ひそひそ話す声が聞こえてきて、
本当ここでも、酔ったオジサン特有の悪い癖が。
拉麺マンを嫌われたくない一心で
彼らに、余計なひと言を言ってしまう、、
酔ってるよね〜でもきっと悪いやつじゃないよ
これに対して、オ、オジサン誰?という顔で
は、はぁ、、、という反応、、、
いや、マジでお前誰やねん、本当猛省してます。
だから、オジサンは嫌われる。マジ反省してる。
だって拉麺マンが悪いヤツと思われたくなくて、
いつか彼らに再会したら、私は全力で謝罪して
バーカンで一杯奢ろうと、割とマジで思ってる。
口は災いの元だ。
こんな大人になりたくない。(もう遅せえよ!)
でもライブハウスにいる子たちって
みんないい子たちばっかりなんですよ。
不器用で、自分が嫌いで、泣いてばかりで、
失敗してばかりで、音楽に救われてばかりで。
ミッドナイトライナー THE FOREVER YOUNG