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インディーズバンド

私がインディーズに興味もったのはこちらも
SUPER BEAVERがきっかけだ。

といってもSUPER BEAVERをインディーズから
追いかけてたわけでもない。

彼らはメジャーから一度インディーズに落ちて
またメジャーに返り咲いたエピソードが有名。

そこでの人の繋がりやドラマを色々聞くたびに
今も日本中のライブハウスでは彼らと同じように
熱く頑張っているバンドマンたちがきっと沢山
いるんだろうな
とぼんやり考えていた、

と同時に

ちょうどその頃、会社の派遣社員の中に銀髪の
イケメンがいて、彼もまたバンドをやっている
と知った時期でもあった。 

そして数ヶ月後、そのイケメンのライブを見に
2008年10-FEETエルレぶりに、私は同僚たちと
ライブハウスに足を踏み入れたのだ。

その日は大分のインディーズバンドのリリース
ツアーで、会社のイケメンは対バン相手だった。

人は決して多くはない。よくライブハウスに
通ってそうな大人がチラホラ、楽しく話してる
身内っぽい高校生たち、そして、最前の柵には
主催バンドのタオルを首にかけたファンが1人


人の汗でベタベタになったかのような床、壁には
今フェス等で活躍してるメジャーバンドたちの
インディーズ時代の足跡で埋め尽くされている。

物販にはバンドマン本人たちがローテーションで
立ち、ライブ後は物販でファンにサイン書いたり
写真対応したり、身内っぽい高校生たちが楽しく
キラキラした笑顔でライブの感想を話してる。

ただフロアの隅では、まだ知り合いがいないか
人と話すのがあまり得意ではなさそうな子もいて
その子たちはずっとスマホを見ながら
物販周りから人が引くのを待ってる。

売れるのを夢見て小箱のライブハウスで直向きに
頑張っているバンドマンとその周りの人間模様、
不器用な人もいる、私もその一人だからなのか
そこにとても惹かれるものがあった。

売れてる、売れてない、人が多い、人が少ないは
また別の話で、その時出会う音楽、救われる音楽
に境界線なんてない。

その時に出逢った音楽、その時に出逢った人、
それがすべて。それが始まり。それが今世。


有名なメジャーアーティストの大ファンの友達に
なんでインディーズが好きなのと聞かれたことが
あるけど、別にそこに信念とかはない。

別に古参になりたいわけでもないし、当てたい
気持ちがあるわけでもない。

その有名なメジャーアーティストにも始まりが
あっただろうし、最初からお客さんなんて
いなかっただろうし、でもその時に応援してた人
も必ずいただろうし、別に大した理由はない。

自分たちの音楽を信じてバイトをしながら頑張る
若者たちも沢山いて、まだ売れてはいないけど
すでにカッコいい音を鳴らしている。
私はそんな彼らを応援したいだけ、見たいだけ。

でもそうは言っても、応援してもらってるのは
いつも私の方、与えてもらってるのは私の方だ。

でも一つだけ言うなら
インディーズのほうが圧倒的に距離が近い。

できるだけ近くでライブを見たい人は多い。
インディーズはホールやアリーナとは
比べ物にならない距離で見ることができる。

バンドマンたちに感想や感謝を伝えたい時に
直接伝えたりできる機会もある。

それはすごくいい。

メジャーだろうが、インディーズだろうが、
カッコいい音楽をやってるのは変わりないので
インディーズをあまり聴いたことない人は
ぜひチェックしてみるのもいいかもしれない。

素敵な出会いがあるかも

私は会社のイケメンのライブに行ってから
あ、私はライブハウスが好きかも、
もう少し色んなバンドマンを見てみたいかも
もう少し時間見つけてライブハウス行きたいかも
そんなことを考えながら帰ったのを覚えている。

私のインディーズの入り口はそんな感じだった。

MINERVA 心の内曇

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