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現地語を知るということ
駐在生活は3,4年を予定しています。
1年が年々短く感じる世代なので、この調子だとあっという間に帰国となりそうです。帰る場所が決まっているので帰国後のイメージは作りやすいですが、自分のこととなると「再就職ができるのか」という不安がいつも頭の中をすっぽり覆ってしまいます。周りには休職して同行している奥様たちも多いので、刺激を受けるというか、うらやましくもなり。帰国後アラフィフの私…もう怖さしかないです。でもこの悩みは今解決できるものではないので、「考えても無駄」と意識的に頭から切り離すようにしています。そうしないとこの貴重な海外生活を満喫できない気がして。
生活が落ち着いた最近、やりたいことがいくつか明確になってきました。
その1つが「語学」です。
おそらく駐在妻の習い事No1ではないでしょうか。私も1か国目では英語の語学学校に通っていました。英語は自分の人生で「やり続けること」として長い間並走しています。独身の頃はそこそこ英語を使う仕事をしていましたが、その後10年以上英語から離れてしまい、すっかり忘れてしまったのが現状です。それでもいつか英語を(少しでも)使う仕事ができたら、と思っています。今はabceedの学習アプリで時間がある時に単語練習やTOEICの演習問題を解いています。学習意欲にはかなり波がありますが。
ただ今回は非英語圏の国ということもあり、英語と合わせて現地語も勉強したいと思うようになりました。ここに来る前、英語もそこそこ通じると聞いていたので、当初は英語オンリーで生活できる(しよう)と思っていました。でも生活を始めて数か月たつと、
英語が通じない場所が思った以上に多い
いつまでも「旅行客」現地との距離を感じる
英語だけで伝えようとすると強引な印象
現地語の習得は現地の人へのリスペクトに繋がる
と思うようになり、コミュニケーションの大切さを改めて気づかされました。その結果、語学学校に入学。現在は約半年間のカリキュラムで週2回授業を受けています。私が住む国の言語は世界の言語の中でもかなり難しいと言われています。読めない(発音できない)、書けないのは当たり前。もちろん意味を推測することもできないので、一つずつ頭に入れていくしか方法はありません。英語の単語だって翌日には半分以上忘れてしまう私にはかなりハード。それでも少しずつですが語彙は増えてきました。
正直、おばさんて基本お喋り好きじゃないですか。やっぱり覚えた言葉はすぐ使いたくなってしまうんですよね。カフェやお店、タクシーなど、使えそうな言葉があったらどんどん話す。喜ばれることもあるし煙たがれることもある。それでもおばさん気にしない。リスニングはほぼ皆無なので、自分が話せて相手に通じたら自己満足の中、完結。(自分勝手ですみません)
そんな些細なことを繰り返して現地の人との繋がりを感じ、「旅行客」ではなく「居住者」として、少しずつこの国を身近に感じられているような気がします。
この年になって私は人と話すことが好きなんだと再確認。おそらくここにいる限り、この先も現地語の勉強は続けていきたいと思っています。