7年半ぶりに作業環境を一新した話
タイトルの通り、導入してから7年半くらい経っていたメイン作業環境(PC+液タブ)を一新しました。
今回何を買うかにあたって色々考えたりしたので誰かの参考になればいいな〜という感じです。
書いた人は趣味でイラスト/漫画を描いて同人誌を出したり、写真を撮ってLightroomで編集したり、ごくまれに動画を作ったりしているのでそういうことをしたい人には特に参考になるかもしれません。
この環境が……
・iMac (Retina 4K, 21.5-inch, 2017)
→2017/5ぐらいに購入。3年くらいで非常〜に動作が遅くなりだしたので起動ディスクを内部HDD→外付けSSDに変えたところ起動は爆速になり、漫画の背景に重めの3Dデータを持ってきたり、Lightroomで写真を編集したりしてもまあ……サクサクとは行きませんが快適に動いていました。
・Cintiq 13HD
→2017/4ぐらいに購入。ケーブルが時々ダメになる以外は特に問題なく動作していました。ワコムってすごい!
こうなりました
・MacBook Pro (14-inch, Nov 2024)
・HUION Kamvas Pro 16(4K)
機種選定いろいろ
買い替えに至る経緯
24インチのiMacかわいい〜、でもまだ動くしなあ……などと買い替えを先延ばしにしていたのですが、iMac 2017に対応する最新OS(Ventura)が例年通りなら2025年にサポート終了しそうなので買い替えに向けて動くことにしました。これが一番大きな理由です。
この時点ではやっぱり24インチのiMacかなあ、とふんわり考えていたのですが……
運命の出会い
C105のWacomさんのブースでWacom Movink 13という薄くて軽い液タブを触って思ったわけです。
持ち運びやすい液タブ+ノートパソコンにしたらどこでもちゃんとした作業環境を確保できるのでは?
…………というのも、ここ数年こたつ(ダイニングテーブル)で一日を過ごすことが増えておりまして。(怠惰だなあ)
特に冬なんかは暖房を付けても部屋が寒いのでこたつから出るのが億劫で、わざわざPCデスクに行って腰を据えて作業するというよりiPadのみで作業をする機会が増えていました。
ですが私のiPadは持ち歩き用と割り切って買ったiPad miniの第6世代。画面は8.3インチ。ちっちゃい!
流石にイラストや漫画を本腰入れて描くには向いていません。できなくはないですが目が死にます。
そんなわけで最適解に出会った私は(この時点では)Movinkを買う前提でノートパソコンを探し始めました。
……弁明をしておくと、こたつから出たくないという怠惰な理由だけではなく、友人と原稿会や原稿合宿をする時などにガチ作業環境持って行けたらいいな〜!という真っ当な考えももちろんあります。
PCを選ぼう
とはいえ私はiPhone+iPadを使っているので連携の観点からMacOSしか選択肢になく、自然と以下の2機種に絞られました。Apple製品は自社製品で固めれば固めるほど便利になるので恐ろしいですね。こうして信者を作っていくのか……!
・Macbook Air(13インチ)
・Macbook Pro(14インチ)
主な違いはチップの世代(AirはM3、ProはM4)と薄さ軽さでしょうか。
ちなみにMac miniも少し考えましたが私はMacの液晶が大好きなのでやめました。
で、決め手に欠けたのでAppleストアの実店舗に行って店員さんに話を伺った結果、以下のような感じでした。
・どちらでも動画編集はできる。
(※やりたい事のうち動画編集が一番スペックを要するのでそこに合わせて聞いてみました)
・M4チップはM3に比べて処理速度が1.2倍くらい。
・Apple SiliconのMacに搭載されるユニファイドメモリはだいたい記載の2倍の動きをする。たとえばユニファイドメモリで16GBなら、普通のWindowsなどのパソコンでは32GBくらいの動きをしてくれる。
(ほんまか?と思うなどしました。探したら検証してる人の記事とか出てくるかな)
・AirとProの主な違いは液晶の綺麗さ、ポートの数、排熱のしやすさ。
比べてみると確かにProのほうが液晶が綺麗だったこと、せっかく薄くて軽いAirを買ってもハブやら何やらごちゃごちゃ付けたら意味が無いんでは?という個人的な好みから最終的にProにしました。
ストレージは512GBと1TBで迷いましたが自宅に4TBのNASを建てていることから何かありゃそこにぶち込めばよいでしょう、という考えで512GBにしました。
そんな感じでPC選びは終わりです。
余談ですが、移行アシスタントのおかげで新旧PCを立ち上げて放っておくだけで移行が終わって感動しました。Appleのこういう、何も考えなくても使えるところが大好きなんですよね。面倒くさがりなので。。
液タブを選ぼう①
この記事を最初からお読みになっている方は気づかれたかと思いますが、最終的に買ったのはMovinkではありません。。。
というのも、この値段でフルHD?それに有機ELかあ……液タブでは前例があまり無いから怖いなあ……というところが引っかかっていたので、今一度今回の買い替えで実現したいこととそのために必要な条件を整理し他の機種も選択肢に入れてみることにしたのです。
で、今回実現したいことといえば取り回しのしやすさ一択。
じゃあどんな機種なら取り回しがしやすいか?を自分なりに詰めた結果、以下のあたりが浮かびました。
・軽い
・小さい
・ケーブルがごちゃつかない
これをさらに掘り下げて優先順位をつけた結果が以下です。あくまで私の主観なのでここは人によって違うと思います。。
1.ケーブルがごちゃつかない
私はこれが一番大事でした。液タブ用の電源ケーブル繋いで、HDMIケーブルアレしてソレして…………みたいなのをやりたくなかった。。。。
なのでType-Cケーブル1本で電源も含めてまかなえる機種を探すことに。
2.軽い
これは正直今のCintiq 13HD(だいたい1.2kg)と同じくらいであれば充分こたつで膝の上に置いて描いたり持ち歩けるなと思ったので同じくらいかより軽ければいいや、という精神で探しました。
3.小さい
ちゃんと絵を描くなら13インチが最低でもほしい、なんなら16インチでもギリ持ち歩ける。という結論に至ったので16インチ以下で探すことに。
あと上記に加えて、2.5Kと4KもMovinkより安く手に入るならアリだな、みたいなことも考えてました。
液タブを選ぼう②
①を踏まえて候補に上がったのが以下。
・Wacom Movink 13※フルHD
・HUION Kamvas Pro 13(2.5K)
・HUION Kamvas Pro 16(4K or 2.5K)
・XPPen Artist Pro 16(Gen2)※2.5K
ここまで来るとあとはお財布との兼ね合いです。
値段感はこんな感じ。※2025/1時点の情報です。
Movink(約12万)>Kamvas Pro 16(4K)(セールで約7万)>Artist Pro 16(Gen2)(セールで約6.7万)>Kamvas Pro16(2.5K)(セールで約5.4万)>Kamvas Pro 13(セールで約4.5万)
この時点でMovinkは選択肢から外れました。焼き付きなどのリスクがまだ未知数な上フルHDなのにこれか。。。っていう。
というか今は結構4Kや2.5Kもお安く手に入るんですね。すごい。
あとは13インチと16インチどちらにするか・2.5Kにするか4Kにするかの違いといったところ。
で、結局16インチで4KのHUION Kamvas Pro 16(4K)を選びました。
公式ストアでちょうどセールをやっていて3割引で買えたことが大きな決め手です。強い。強すぎてついでに左手デバイスも買いました。
同じHUIONの2.5Kの方も少し検討したんですが、cintiq 13HD時代ショートカットキーを全く利用しなかったので別にいらないかなあ、それより画質がほしいなあ、と思ったので4Kにしました。
左手デバイスはこれ↓
セットアップはさくっと終わったので割愛します。
液晶の色調整に結構苦労しました。使っていく過程でおいおい修正を加えるかな。。。
結果
一通り設定が済んだ作業環境がこちら!
ケーブル1本で本当に繋がる!すごい!スッキリ!!
液タブの保護フィルムは別機種のものを利用したため端まで届いておらず、ちょっと不安なのでマステで補強しています。ついでに可愛くなって一石二鳥!
ちょっとここが気になる
液タブについて。
手のひらツールで絵を動かしたり、ツールを動かしたときに緑色の残像っぽいものが目立つような気がします。早く動かした時しか気にならないので実用に問題はないんですが目は疲れそう。
(これはHUIONがどうとかではなく液タブ全般リフレッシュレートが低めなのでそのせいなのかも?とも思っています。店頭でそこは試してないので不明)
今のところ返品するほどではないかな〜?といったところですが一応書いておきました。店頭で実機を試す際はそこら辺も見るといいのかもしれないですね。
いずれ欲しいものたち
・モニター
デスクで作業をすることもあると思うのでモニターはやはり欲しいです。暖かくなったらだけど。
これが気になっています。可愛い。
・マウス
やっぱりマウスはほしいかも……でもマウス持ち歩くのめんどくさい……とうだうだしています。
また何かあれば書くかもしれません。