見出し画像

妻が沖縄で里帰り出産したいと言うので、子育てのサポートしながらリモートワークをやってみて気づいたこと

はじめまして、グランドデザインでアートディレクターをしています山入端(やまのは)と申します。
昨年4月に第一子が生まれ、それを機に10ヶ月の期間を故郷沖縄で子育てのサポートしながらリモートワークをしました。
今でこそコロナ渦でリモートワークのノウハウがあったり、働き方の1つとして定着していますが、私が実践した昨年7月は業界的にも子育てきっかけ理由でリモートで働くのは珍しかったんじゃないのかな?って思います。(機会を与えてくれたグランドデザインにはとても感謝!しています)

仕事環境と家庭環境の変化で何が変わったのか?リモートワークは働き方に変化はあるのか?リモートワークでやれる仕事はあるのか?沖縄で過ごした10ヶ月を振り返りたいと思います。
コロナ渦によってリモートワークがあたりまえになった昨今ですが「場所を選ばずに働けないかな?」って考えている同業の方へ少しでも参考になればと思います。

少しだけ自己紹介。
仕事の領域は、デジタル系のクライアントが多くwebサイトのプランニングからデザインまで担当させていただいてます。
デジタル以外ではパッケージデザインや、ロゴマニュアルのデザインなど、最近は機会は減りましたが広告のグラフィックも制作していました。
ロケなどがある場合はスタッフのコーディネイトやプロデュースなどの進行業務も小規模なら担当しています。

仕事環境と家庭環境の変化で何が変わった?

画像4

大きな変化それは、子供中心の生活スタイルへの変化です。
早朝5時ごろから盛大に泣いて起きて一日中完全に子供中心の生活スタイルです。この大きな変化に慣れるのは大変でした。私が大変だと言うと世の中のお母さんに怒られると思いますが、とにかくペースが子供のペースへ変わったことが一番大きな変化でした。

息子が早朝5時には目が覚めるので、8:30には始業してました。これまでのフルタイム時代は8:30とか9時に起床していたので大きな変化です。これまでだと5時起床はロケがある日くらいでした。
朝が早いので体力的に夕方にはヘロヘロになってしまうので、仕事を20時までには切り上げて23時には寝るのがルーティーンになりました。
これまでは終業時間を状況によってまちまちにしていたのですが、毎日19時から20時を固定にしました。

終業時間を固定するには稼働時間をギュッと短縮しないと達成できないので仕事の効率化を試みました。
まず、朝はデザイン作業からスタート。なんか頭が重くなってきて疲れてきたなと感じたお昼ぐらいからは、メールのやりとりや、プロジェクトの進行業務や事務的な作業や見積書や請求書の制作をまとめてやっていました。
朝から始められるので頭がスッキリした体力があるときにデザイン作業を進めると全体的に調子がよく感じました。

子供のサイクルに合わせた生活になった結果、起床・就寝時間が早くなり、業務時間を固定化した。効率的に仕事を進めるために、体力のある前半にデザイン作業を持ってきて、後半を事務作業にあてました。

リモートワークよって働き方に変化はある?

画像2

リモートワーク始めた当初はこれまで通りでチームでプロジェクトを進行していました。
結果から言うと、少しうまくはいきませんでした。
東京オフィスのプロジェクトを一緒に進めているデザイナーの細かい状況が見えないのと、私はひとりだけ自分の時間軸で進めるので進捗や、やりとりの行き違いみたいなのもが目立ってきました。
デザイナーも複数の案件を担当しています。オフィスにいると急な会議や、急な仕事が入っていたりもすると思うし、別件の打ち合わせが押したりで、その影響でリモートでやっている私の方のMTGなどの直前のキャンセルもあったり、、、足並みを揃わない状況が発生しました。
組織の中で働くデザイナーと、自分の時間軸で働くリモートの人の足並みを揃えること事態がお互いに非効率だと考え、結果的にはひとりで完結する仕事を多くこなすようになりました。
我々の案件はディレクターとデザイナーが綿密にやりとりした方が良いアウトプットができたり、効率よく進められるので1箇所に集まった方が良いことを実感しつつ、リモートワークで良い成果を産むには、互いに同じ状況(相手もリモートだったり)、同じ時間軸で作業している人じゃないとチームとしては成立しにくい事を実感しました。

リモートワークでやれる仕事はある?

画像3

ひとりで完結する仕事をこなす道を選んだものの、やはり個人のスキルも限られるし狭いアイディアの着地になりがちで、対応できる規模も限られてきました。個人的には大きい案件から遠のくという機会損失という状況になり不安になる時期もありました。
今は、子育てにも時間を使う期間だと割り切って10ヶ月の間は運用仕事や、ある程度プランが決まった着地の見える仕事がメインにしてました。
10ヶ月通して、ざっくりですが7割が運用や着地のデザイン仕事で、3割が企画から着地まで制作する仕事となりました。
またクライアントはほとんどがデジタル系だったこともあり、直接出向いての打ち合わせはあまり発生せず、ほとんどが電話やチャットのやりとりで対応できたのもリモートワークの相性の良さを感じました。
東京へ出向いての打ち合わせは、新規案件の発生の時のみ2回程度で、あとは撮影や取材の時の2回だけ。2ヶ月に1回程度東京へ出向いていました。

10ヶ月のリモートワークを振り返って

・子供中心の生活になって業務時間とプライベート時間のバランスが良くなった。
・チームで進行する案件に関してはやはり1箇所に集まってやる方が良くて、リモートで同様の成果を産むにはチームのメンバーが似たような時間軸やワークスタイルを共有しない限り良いアウトプットは実現しにくい。
・ひとりでリモートワークで完結する場合は、仕事の規模がどうしても縮小してしまう可能性がある(個人のスキルによる)でもそのかわり時間の調整がしやすくなる。
以上を感じました。

リモートワークに焦点をあててきましたが、実際は子供の予防接種や保健所の定期検診なども立ち会ったり、実家のサポートも受けながら子供と妻といっぱいの時間が共有できたのでとてもよかったです。
おかげさまで、ほんの少しですが子育てのサポートをしながら、リモートワークを実践できた有意義な10ヶ月が過ごせたと思います。

画像4

いいなと思ったら応援しよう!