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ガラスペンとインクで年末年始のカードを描いてみた

デザイナー・イラストレーターの青木です!

ふと気がつくと、もう年末…
クリスマスに、忘年会や帰省、お正月と新年のご挨拶まわりのことが頭に浮かび、年末の休みもバタバタしているうちに終わってしまうのかなあとフワッとした不安が芽生えます

せっかくのクリスマス、年末!友達と予定を合わせて思いっきり遊びに行きたいなあとも思うのですが、なんせ世界情勢は流行り病のせいでこんな具合。結局zoom飲み会や、ネット友達とゲームして家から出ずに終わるんでしょうね…

でもそれじゃああまりにも季節感がないじゃないですか、何か手元に残るような思い出を作りたい…

またデジタル年賀状でも作るか…と考えていた時にふと思いついたんです

逆に今、手書きのメッセージカードっていいんじゃない?って

親しい友人に温かみのあるカードを送る時間も、あまり外出できない今なら時間も捻出できるはず!!

色とりどりのペンで描くのもいいかなと考えたのですが、私はかなりガラスペンとインクが好きで、世界堂や伊東屋に行ってはインクコーナーに張り付いてなかなか離れません。

ならば、今まで集めたものを活かさない手はあるまい。

そうと決まれば!と、いそいそとガラスペンとインクを取り出してきました


ガラスペンってなに?

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そもそもガラスペンってなんだ…?

全部ガラスでできているなら、インクはどこに入れるんだ…??そう思った方もいると思うので簡単に解説します

ガラスペンはおおよそ軸の先に、スパイラル状の溝があるガラスがついているつけペンの一種です。溝部分がインクを吸い上げてインクが乾燥しない限りは、思ったよりも描き続けることができます!(実際にトライしたのですが、葉書1枚分ぐらいは書けます)

軸も木材やペン先が取り替えられるもの、全体全てがガラスのものが存在していて、木軸のものは比較的安価で購入できます!

全てガラスでできたものは簡易的なものから由緒ある工房のガラス職人が手がけたものまで存在し、値段の幅も広いです。
こんなに高いの!?と目玉の飛び出るような金額のものは造形が実に素晴らしく、芸術品と言っても過言ではないものばかりです。

京都にあるガラス工房、(ほのお)の菅清風さんが手がけているものや、

川西硝子さんなど、

ギフトとして送っても喜ばれること間違いなし!な美しいガラスペンがさまざまな職人により手がけられているので、調べるだけでも有意義な時間を過ごせると思います。

安価なものは1000円以下で手に入れることができるので、お安いものでチャレンジしてから一生ものを購入してもいいかもしれないですね。

どこで買える?どう使う?

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初めに述べたような画材屋さんやネット販売などで購入できます!
ちなみに私はデザインフェスタで買うのが好きです笑

(デザインフェスタって…???簡単に説明すると、国際展示場で開催されるアジア最大級のアートイベントです!)

運よくガラスペン作家さんがブースを出していると、作家さん本人におすすめの品や使い方を丁寧に教えてもらえたりします!!(私とガラスペンとの初の出会いはデザインフェスタでした)

伊東屋でショーケースに並んだ美しい作りのガラスペンから選ぶもよし、画材屋で簡易的なものを選んだり、ネットで自分の好みに合う究極の一本を見つけるのもいいと思います。


使い方は実に簡単!
ガラスペンの先にインクをつけ、書く。これだけ

使い終わったらペン先を水で洗い流し、乾燥した柔らかい布やテッシュで優しく拭くだけ!
落ちきらなかった場合は、ぬるま湯を使えば落とすことができます。

ガラスペンはその名の通り硝子なので使用した後は購入した際に付属してきたケースに入れて、大切に保管してください。

インクカードリッジ式ではないので、洗い落とせばすぐに別のインクを使えるところも魅力の一つです!

おすすめのインクは?

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インクメーカーにももちろんさまざまなものがあり、各社魅力的な色がたくさん揃っています。

中でも私がおすすめしたいのは、

iroshizuku(色彩雫)
JACQUES HERBIN-ジャック・エルバン-

のふたつです。

iroshizuku(色彩雫)

色彩雫はPILOT社から出ているシリーズで、日本の美しい情景から創造されています。
ちなみに、色彩雫は万年筆専用の瓶入りインキなので万年筆の熱いファンからするとガラスペンで使うなど邪道!と思われてしまうかもしれませんが…とっても美しくて、何より色数がとても多くて自分好みの色を見つけやすいのです。ガラスペンでも問題なく使用できます。

こちらのページには大入りの瓶のみしかありませんが、店頭で自由に3つ選んで専用ケースに入れて購入できる小瓶のセットがあります!!お手軽〜!!!
全色集めて並べる夢があるので、いつか達成してみたいものです…

その中でも私がおすすめしたいのは、こちら、紺碧

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やや黒みを帯びた青で、深い海や遠い空の色をしています!
初夏の挨拶などにもってこいなインキです。


JACQUES HERBIN-ジャック・エルバン-

ジャックエルバンはエルバン社から新たに誕生したエクスクルーシブラインです。
種類は数多くあるのですが、一番好きなのがアニバーサリーインクです。
(私が所持しているこちらはまだJ.HARBIN表記時代のもの)

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こちらは深いエメラルドのインクに金の粒子が入っているため、角度を変えてみると金粉が上品に光ります!
特別な想いを込めた手紙や、クリスマスカードなどに使うとぴったりかもしれません。

こちらから沢山見られます!
https://www.pen-house.net/category/HERBIN/

インクは退色してしまうので、直射日光に当たらない涼しい場所に保管しましょう!


クリスマスカードとお正月カードを描いてみた

ガラスペンとインクでクリスマスカードとNew yearカードを描いてみました!

時間をかけて、一筆ずつ丁寧に描きました(褒められたい)

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クリスマスカードは家族に、New yearカードは大切な友人に贈ろうかな〜と考えています。
喜んでくれるかな〜
投函する瞬間が一番ワクワクします

この記事を読んでみて、少しでもガラスペンやインクに興味を持っていただけたら、是非始めてみてください!!(スキも押して!)
手紙を書くだけではなく、イラストにもおすすめです。



noteだけではなく、Twitterもやっているのでよろしければ両方リツイートしてみてください!


それではメリークリスマス!良いお年を!!

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