MOROHAの休止、「やめるなら今だ」

先ほどYou TubeでMorohaがライブの配信をするとSNSで見たから
やった、MorohaのライブがYou Tubeで見れると思い浮かれていた。

サムネイルをタップして待っていたのは演奏ではなく、演奏が終わった後の二人だった。

ここからアンコールでも始まって演奏を始めるのかと耳をすませているとギターのUKがマイクを手に取り口を開いた。

「Morohaは本日のライブをもって休止します。」

ショックだった。

どんなアーティストでも解散や休止の知らせはいつもショックだが
UKとMCアフロのMoroha休止の知らせはほかのアーティストとは違い悲しみや寂しさよりも先に呆然が訪れた。

途端に「なんで休止前の最後のライブに俺は行ってないんだ…」と
激しい後悔の念に襲われようとしたとき、アフロが見透かしたように次の言葉をお別れの挨拶の中で紡ぎだした。

「今日のライブ最後だったのかぁ、行っとけば良かった って思う人がいるかもしれないけど いつでも俺はこれが最後になってもいいって思ってライブをやってきた。だから、あなたが最後に見たライブが、あなたにとっても、俺にとっても最後にふさわしいライブなんだ」

呆然としていた中で確かな実感のある、救いが言葉になって紡ぎだされた。
その言葉が耳に入ったときにMorohaというのはただ、ギターのUKとラッパーのアフロがいるユニット、グループにはとどまらない彼らの剝き出しの人生そのものなんだと勝手に感じざるを得なかった。

Youtubeの配信も終わり、気付けば今週配信されたMorohaの
「やめるなら今だ」を聴いていた。

怒涛のギター、鬼気迫るライム、その二つが織りなす実直なアンサンブルに涙ぐまずにはいられなかった。

またもしいつかライブに行ける機会があるのなら、推し量れないものが見れる気がする。

今までありがとうございました。

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