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2025明治安田J1リーグ第1節vs町田ゼルビア戦~選手採点~
みなさんこんにちは、Aiはらです。
試合評価の筆が乗ってしまい、長文で疲れてしまうので、急遽2部構成に切り替えた次第だが、最後まで読んでもらえると嬉しい限りだ。
この記事では選手採点(激甘)なので、試合の評価を見たい方は下記のリンクから記事を見て欲しい。
https://note.com/grand_cedum7228/n/n622e2a215c90
※評価基準
10:礼賛
9:絶賛(9.5:大絶賛)
8:称賛(8.5:手放し称賛)
7:高評価(7.5:流石)
6:及第点(6.5:好評価)
5:心配(5.5:もう少し)
4:猛省(4.5:反省)
3.5以下:実力不足
―:評価なし
GK
1大迫敬介 評価:6.5
失点シーンは相手を褒めるしかない。それ以外のシーンでは判断を間違えずに処理出来ていたので、割り切ってプレーできていた。裏抜けのパスが少ないのでDFラインを高く設定し、自身はコーチングに徹してピンチの目を摘み取り、最小限のピンチと失点で見事な逆転勝利に貢献した。
DF
33塩谷司 評価:6.0
前半は、相手の徹底した対策に苦しめられた挙句、対陣する相馬に躍動されて決定機を作られた。失点シーンでは距離感が悪いにも関わらず可能性の薄いチャージで躱されてしまった。ただ、後半では持ち前の経験値で相馬との間合いを理解してうまく対応し、仕掛け所を間違えずにボールを奪いつつ、積極的な攻撃参加で相馬の機能を停止させた。
4荒木隼人 評価:7.5
守備のMVP。この試合のキーポイントとして、相対するオ・セフンに全く自由を与えないその圧倒的な空中戦の強さは、途中から相手がサイドにボールを展開する作戦に変更せざるを得ないほど、脅威となって立ちはだかった。また、守備だけでなくセットプレーでもその空中戦の強さを活かしたヘディングでチャンスを演出し、ゴールを脅かした。
19佐々木翔 評価:6.5
広島と相性の良い西村との対戦でも、簡単に自由を与えない守備できっちりと対応。後半には菅とのコンビで積極的な攻撃参加からチャンスを構築し、トルガイの素晴らしいヘディングシュートを引き出すクロスで決定機を演出。攻守両面でその存在感をしっかりと発揮していた。
WB
15中野蹴斗 評価:6.0
東と共に、試合を通して終始相手の対策の標的となり、自由を与えられなかった印象。連戦によるコンディション低下というよりは、相手の対策が上手く機能した結果、厳しい戦いに晒されてしまった。しかし、後半の戦術変更で彼の縦への突破が活きるようになると攻守で躍動し、逆転ゴールに繋がるジャーメインのシュートを引き出すパスをお膳立て。抑え込まれながらも持ち前の実力でしっかりと得点に絡む働きは、スキッベサッカーの体現者に相応しい。
24東俊希 評価:5.5
前ヘッドコーチの有馬コーチの術中にハマり、WBの動きを制限された。トルガイのマークも強いためフォローがいない中で、彼ひとりで攻撃を展開するには些か厳しいものがあった。ただ守備においては上下動の激しい中でも望月に自由を与えず、被クロスも最小限に抑えたことで、最低限の結果は残したと言っていい。
MF
14田中聡 評価:6.5
前半は、地上戦を嫌う相手のローグボール戦術で彼の良さが活かされない時間が続いた。しかし、後半からボールポゼッションを強める戦術に切り替えると、地上戦で本領を発揮し、相手のチャンスをしっかりと潰していった。
6川辺駿 評価:6.0
最後尾から最前線まで走り回りながらボールを受けて供給するのが彼の強みではあるのだが、イマイチ田中との連携に苦戦している。失点シーンも判断に迷って蹴りだせずに抜け出されたことから、もう少しシンプルに考えても良いのかもしれない。しかし、後半はトルガイとうまくポジションを入れ替えながらプレーしたことで、やることが整理されたのか持ち味を発揮して逆転ゴールに間接的だが関与した。
30トルガイ・アルスラン 評価:7.0
前半は、ボールを受けた際の相手のプレスやチャージに苦しんでなかなか前を向けない状態が続いた。しかし、後半で川辺と頻繁にポジションを入れ替える戦術に切り替えると水を得た魚のように、前半とは別人のようなプレーを披露。同点ゴールの嗅覚もさることながら、空間把握を活かした素晴らしいヘディングシュートで相手ゴールを脅かした。
51加藤陸次樹 評価:6.0
相手の対策で身動きが取れずやや孤立気味の前半に対して、後半はサイドに開くなどの柔軟性で対応し、徐々に息の合ったプレーを見せると、58分に敵がクリアしたボールに反応し、相手を背負いながらも的確なヘディングパスでトルガイの得点をアシストした。
9ジャーメイン良 評価:7.0
シャドーポジションの2人が抑え込まれた中でも、ロングボールを収めたり、器用なトラップからサイドに展開するなど、一人で攻撃のテンポを作り出せる技術にはただただ脱帽だった。また、試合を通しての前線からのプレスが徐々に効果を発揮し、77分の逆転ゴールに繋がった。相手のトラップミスを見逃さずに素早くプレスし、蹴りだす前に詰められたことで中山のパスミスを誘発させる。そこから崩れた守備陣形のスペースにうまく入り込み、タイミングよく入り込んだパスを受けて放ったシュートは、コンパクトな振りからは想像もできない威力と変化で正確にゴールの枠内に打ち抜き、弾かれたものの中村のゴールを間接的にアシストした。ゴールこそ取れていないが、彼のプレー無くして、チームの勝利はないと言っても過言ではない。
18菅大輝 評価:6.5
この試合も後半から投入されて攻撃のギアを上げる一助となった。果敢な仕掛けでチャンスを作ると、可能性を感じさせるセットプレーでトルガイのゴールを演出し、中村と共に広島の切り札的ポジションを確立している。守備でも望月との地上戦にうまく対応してピンチの目をしっかりと摘み、逆転勝利に大きく貢献した。
39中村草太 評価:7.5
とにかくブラボー。交代直後からボールに絡む動きでチャンスを引き出し、町田のディフェンスラインを大きく下げさせたことで、77分の逆転ゴールを生み出す要因となった。特に、一度走り込んでパスが来ないと判断してからもう一度戻って飛び出すタイミングを狙った判断の速さは特筆すべき点であり、ボールが弾かれてからいち速くボールに反応して見事なシュートを差し込んだ。
32越道草太 評価:―
出場時間が短いため評価はないが、シャドーポジションからプレスを敢行し、町田の攻撃に隙を与えなかった。
監督:ミヒャエル・スキッベ 評価:6.5
昨季の戦術面の相棒である有馬ヘッドコーチが仕掛ける広島対策に前半は苦しめられていたが、勝負どころの空中戦では圧倒的に優位に立つことで、我慢強く敵の策に正面から対抗。最小限の失点で折り返した後半は、菅を投入し攻撃のギアを上げることで勢いを盛り返すと、じっくりと機を伺っての中村の投入で流れを変えて決勝点。先制されても焦れずに戦況をコントロールしたことで、昨季ではできなかった逆転勝利を達成し、今季の広島を盤石なものにした。
拝読頂きありがとう。次回はACL2ラウンド16第2戦ホームナムディン戦。いざベスト8!