仕事ができるようになるアドバイス
ごきげんよう。皆さん久しぶりです。
僕には弟がいます。もうお互いいいおっさんなのですが仲良しです。
僕と違い心優しく、とても人に好かれる穏やかな気質で紆余曲折ありながらも今は家庭を持って地元大阪で中小企業のサラリーマンとしてがんばって働いています。
先日なんですが、彼から嬉しいLINEが入りました。
「前にうちに入社させた山本君(仮名)。立派にリーダーに昇格することになりました。兄貴のアドバイスのおかげやわ。」
「そりゃぁよかったなぁ。ええことをしたね。」
実は、弟は以前はひきこもりだった時期があり、家でずっとオンラインゲームをしていたこともあったのですが、父が「下げる頭があるうちに」と紹介した会社になんとか入れてもらってから、コツコツと本人なりに社会に馴染もうとがんばって、一度の転職を経て今の仕事をしています。
で、山本君はというと、弟の幼馴染の一人なのですが、彼は弟の引きこもり仲間で、30歳を過ぎて社会人経験がないという子でした。
数年前のことです。
弟はその山本君を人手が不足した自分の担当する部署のスタッフとして自分が勤める会社に引き入れたいと相談してきたのです。
「あいつは不器用なだけで真面目で、頭もいい。きっとちゃんとできると思う。」
そういう仲間思いの部分は、自分の興味と欲のまま故郷を出た僕などは少年の頃から持ち合わせていない部分で、昔からマネできないなぁ。ええ男やなぁと思う部分です。
そしてその時弟は僕に聞きました。
「山本君がいまから仕事やっていく上で、やった方がいいことってある?」
「・・・そやなぁ。。。」
僕は少し考えてこう言いました。
「2つだけ。2つだけや。お前は山本君がそれを毎日続けられるようにサポートしろ」
「1つ。毎朝出勤することを『ゴール』にしろ。仕事をうまくやるとかそういうのは要らない。頭を空にしてもいいから毎日朝、時間通りに出社するんだ。それを『ゴール』にするんだ。」
「2つ。帰る時に必ず周りの人にこう言うんだ『何か僕に手伝えることはありませんか?』」
「それだけ?」
「そう。それだけ。やけど、とても難しいことやよ。これががんばれたらきっと仕事うまくいく。応援したれよ。」
「わかった」
それから数年。
彼らは立派に持ち場でがんばっています。会社でも頼れられる男になってるそうです。
別に世界を変えるサービスを作ってるわけでもないかもしれません。驚くような大逆転ストーリーがあるわけでもありません。
SNSはいつもキラキラした話題にあふれています。素敵なサクセスストーリー。画期的な仕事術。華麗なキャリア。
でも、そういう人達ですら、家族や、親戚や、友達がとても苦しいところで躓いている姿が棘のように心に刺さっているものです。
生き馬の目を抜くような世の中で、派手な話ばかりに目がいきますが、毎日持ち場でがんばっていることはすごいことです。
今回の弟からのLINEでの短い報告を見て僕自身がすごく励ましてもらった気がします。
さて、なんとか明日も持ち場で頑張れそうです。では。