月刊ポケカ2年生 2025シリーズ開幕号
こんにちは
いけそうなデッキを考えついた頃には環境かわる。
ポケカおじさんのぐらさんと言います。理系博士です。
9月1日よりポケモンカードチャンピオンシップシリーズ2025が始まり、ポケカ界隈が活気づいてきましたたね。岡山県でも有名選手が招待された200名規模の大型大会が開催されました。スタートデッキが発売された直後ということもあり、面白いデッキを組めたので、それを使って大会に参加しました。構築の相談にのってくれたkuryuさんありがとうございました。
結果は3-3でしたが、デッキコンセプトや戦い方が固まってない中でも、勝ち負けに終止せずしっかり課題がわかったのはポケカ中堅プレイヤーのモブキャラくらいにはなれてきたかなとも思いました。しばらくはこのデッキで遊んでいこうと思います。
今回の記事のテーマは、でっきを作って改良するプロセスを今回の大会で考えたことを実例に共有します。ポケカ2年生におかれましては、参考になることもあるかもしれないので、最後まで読んでいただけるとうれしいです。
それでは、レッツラゴー!!
①第1歩目は自分を信じる
(デッキを組むためにカードを見ていたら聞こえてきた声)
こんにちわ、わたしニンフィアex。はじめまして。
1進化、HP270、超ポケモンのテラスタルex。わたし鋼弱点。
上技はマジカルチャームりん、打点は160。
ワザの効果は、打点がマイナス100。
次の番、逃げたら、おこりんこだよ。プンプン。
そして下技はエンジェライトりん。
打点は無いけど、相手のポケモンを山に帰せまーす!
部屋の窓から見える台風後の青い空。
このキャラ嫌いじゃない。
そして、思ったことはひとつ。
200名大会は、このkawaiiを使っておじさんは勝つ。
オフシーズンも終わって環境デッキでシティリーグの練習せんといけんけど、もうどうなってもいい。
②仮説を考える
欲望のままデッキを作り始めた大会前日。初見でなんとなく思ったのは、コリン星、いや、下技のエンジェライトりんとアンフェアスタンプの相性がよいこと。対戦相手に先にポケモンを倒してもらって、次の自分の番にカウンターキャッチャーでお相手のベンチのロトムVやイキリンコex等のシステムポケモンを呼び出して、お相手が速攻で育てたバトルポケモンをエンジェライトりんで山にお帰り申す。なおかつ、手札を2枚にできれば、初手事故りましたー負けおつ!の盤面を強制できると考えた。このコンセプトは相手の初動の攻撃速度に合わせればいいので(必ずしも2ターン目で要求がそろわなくてもいい)、大会では結構な確率で実行できた。
ポイント
ここでいう仮説とは、こうやったら勝てるかな強いかなというデッキコンセプトの案です。いやでも○○には勝てないでしょ。ノーノー。あなたが諦めたら、そのコンセプトは永遠に誰も思い付かず闇の中へ。まずは仮説が正しいか確かめるために、仮組みしたデッキを大会で使ってみて、データを取ってみることをオススメします。
③コンセプトの合否
メインプランとして考えてたのはサイドを取り切ることを考えていて、スタンプからの盤面有利の状態で、上技を打っていくことで、イージーwinを狙う。実際に対戦してみると、これは余り有効ではなかった。というのも、サイドをとりきる前に相手のポケモンが育って殴り合いが始まるとニンフィアexはパワーが弱すぎて簡単に倒されてしまう展開が生じた。それだけ環境のポケモン(構築)は煮詰まってる。正面切っての殴り合いは絶対あらがえない。
また、サブプランとしては、ロトムVやイキリンコex等のシステムポケモンをバトル場に呼び出し、重力だまで逃げロックをして、その間にエンジェライトりんでベンチにいるアタッカーを山札に帰すことで、相手の盤面を崩壊させるプランを考えた。大会中はファーストアタックはこれから入ることが多かったが、アタッカーを帰すのかドロー能力のあるサポートポケモンを帰すのかは悩んだ点ではある。このプランはニンフェアexが簡単に倒されることなく、優位な場を維持することができた気がする。特に重力だま+荒野で逃げエネが3まで増えたキチキギス等のポケモンを爆誕させるとエネ切で逃げることはほぼ不可能で、ドローゴーで番が返ってくることが多かった。大会の後半ではサブプランのほうが強いことに気が付いて、場をコントロールしながら、優位に戦えた。
ポイント
ここでは仮説に対する○×を結論づけていきます。
この場合、メインプランはダメだったけど、サブプランはうまく行ったことが収穫です。
④試合をして気づいたこと
初案を動かして気が付いたことは下記。
①必ずしもサイド6枚を取ることを目指さなくてよい。
・むしろ、サブプラインであるエンジェライトりんを使った種切れ勝ちを狙うほうが強い。大会のリザードン戦では相手の動き出しが悪く、メインプランを通せばサイドレース逃げ切れるかもと錯覚してサイド6を取りに行き、進化されたリザードンで返り討ちに合い、5-6で負けた。最後までサイドを先行していたので、カウンターキャッチャーが死に札になり、捲ってくるお相手のフレアヴェールリザードを呼び出して倒せなかったり(こいつがエンジェライトりんをものともせずリザ―ドンexになって負けた)、後ろで育てたニンフィアexもワンパンされてしまうため、どうすることもできない状態になった。
・ガチグマexやかがやくリザードン等のサイドの数に応じてワザをうつエネルギーが減るポケモンに対して強くでることができた。フィニッシャー級の攻撃ができないのでニンフィアの場持ちがよくなり、エンジェライトりんで山に帰すことができた。サブプランではワザを使う要求を上げることができる点が強かった。
②イーブイのきんきゅうしんかはコンセプトに合わない。
・ニンフィアexのワザはどれも3エネ要求のため、アカマツでしかエネ加速できない今回の構築(コンセプト)では、ダブルターボエネルギーをそろえる要求が高すぎて、きんきゅうしんかは1回も使わなかった。あわよくば、後1マジカルチャームりんができるかなと思ったけど、やはり確率的に稀な事象だと認識できた。となると、ダブルターボエネルギーが弱い。
・逆に、サマヨールのカースドボムでイーブイを倒されてサイドを取らされる、かつ、イーブイが倒されるのでニンフィアに進化できないというデメリットしかなく、HP70のイーブイを採用したほうが強い。
③ナンジャモが強い
・サイドを取らないサブプランでは、いいことしかない。下記。
・自分は6枚取れるため多投積みした引きたいカード(カウキャやアマカツ)が引ける。ナンジャモ+多投積みはコンセプトと合致している。
・サイドを取り進めるお相手だけナンジャモ後の手札が減っていくため、お相手のベンチにでたポケモンの進化要求やエネ加速要求を満たすことが終盤になるほど簡単にできなくなり、エンジェライトりんを打っていればお相手はベンチで育成することがほぼできない状態が生じた。(エンジェライトりんを再び打つ2ターン内に要求を満たせない場合は再度山へ戻ることが確定)。エンジェライトりんとナンジャモは相性が良い。
・逆にお相手の手札が少なくても、ベンチに攻撃してきそうなポケモンがいる限りはバトルポケモンを倒す判断ができずに、ひたすらベンチにでてくるポケモンをエンジェライトりんで山に帰すという膠着状態が続くことがあった。(攻め時の見極めができなかった)。膠着していると状況を変えるカード(メタカード)を引かれることが怖くて、正しい判断ができたのかは不明。その状況を変えるカードが何かというとよくわからないけど。
宿題:
・見極め条件(基準)
・メタカードを調べて把握する
④ノココッチが草彅つよし。ムロツヨシ。
・逃げエネロックをするとよくあるのが、ボスでベンチポケモンを呼ばれて、一緒に沼にはまる現象が生じる。今回採用したノココッチは逃げエネは1だけど、進化して特性を使うと山にもどすことができる点がコンセプトに合っている。
・後1マジカルチャームりんの要求として、バトル場のポケモンの逃げ要求が生じるケースがある。ゼロ次案では、逃げゼロのノコッチ4投げを採用してた。だけど、ファントムダイブで取られるから、HP70を3枚に変えたけど、むしろサイド2枚とってもらって、ナンジャモを強く使うコンセプトでもいいかも。これはばくれつリザードンで試したコンセプトだけど、サイド6枚をとるプランでは微妙だったけど、種切れ勝ちを狙うコンセプトだと、たぶん相性が良い。
・ノココッチの弱いところは、ドローのサーチ性が低いところ。山が薄くなるとノコッチ-ノココッチが濃縮されていくので、山にあるほしいカードを引けなかったことがあった。1枚くらいは暗号マニアを採用してもいいかも。
・ノココッチでトップ3枚は必ず引けるので、ノココッチ待機させて、シマボシで必要札を回収(スタンプ等)が強いかも知れない。
ポイント
よかった点、よくない点、わからない点をメモっておく。
過去に得た知見との紐づけもすると、このデッキを強くするというよりポケモンカード全体への理解の深堀りになる。
⑤デッキを修正する
新しい仮設を取り入れ、伸び代を仕込む。
・サイドレースしないからHP60ノコッチのほうが強いかも。
・後1マジカルチャームは稀(ダブルターボは弱い)
・確定サーチできる暗号マニアが強いかも(便利かも)。
宿題
・エンジェライトりんでの膠着状態での攻めどころの見極め
・環境デッキのワンカードの調査(メタカード)
ポイント
コンセプトの修正点と新たに生まれた仮説をデッキに改良点として盛り込んでいきます。試合で使ってみて、また、繰り返し、上記のようにメモを取って、構築やプレイングを修正していきます。
疑問に思ったことなどはみんなに話してみると改善点が見つかるかもしれません。
まとめ
書いてたら疲れたので、今回はここでやめときますw
2025シリーズもポケモンカードを楽しんでいきましょう。