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UTAGEに移行できないメルマガ配信スタンド

日本のメルマガ配信スタンドをお使いの場合、ほぼUTAGEに移行できないんですが・・・やらかしてる事例をコンサル時にいくつか対応しまして。

なぜ、メルマガ配信スタンドを移行できないのか、どうしたらいいのかをお伝えしますね。


UTAGEとは?

UTAGEは「オールインワンツール」ということで、サイト上でLPが作れたり、メール・LINE配信ができたり、会員サイトが作れたり、決済機能があったり、イベント参加受付機能があったりと、とっても便利なのですけども、残念ながら、メルマガ配信スタンドではないんですよね。

あくまでもファネルビルダーであり、マーケティングフローの全体最適を作るのには良いツールなのですが、メルマガ配信スタンドそのものではありません。バックナンバーページもありませんしね。

それでも、今あるメルマガリストをUTAGEに移動させたい!(節約したい!)そんな人に足りてない知識をお伝えします。

そのせいで、自分が不利益なだけではなく他社にも迷惑をかけるのだということを自覚してないひと、多いので。

UTAGEにメルマガ配信スタンドを移行できるひと/できないひと

実は、UTAGEに配信スタンドを移行できるのは、独自ドメインのメルアドでメルマガ配信していた人だけです。なので、逆に

  • オートビズ

  • エキスパ

  • リザスト

  • MyASP

上記4つのメルマガ配信スタンドをご利用だった場合、あなたの所有する独自ドメインではないメールアドレスで配信していたので、これが理由で、配信スタンドの移行ができません。

というのも、上記のWebサービスは、配信元メールアドレスの独自ドメインを各社が保有しており、利用者側では引き続き利用することができません。このため、UTAGEではご自身が保有する独自ドメインでのメール配信に変更となります。

この独自ドメインの切り替えが、メールの受信箱到達率に致命的な影響を与えます。受信側のメールサーバに、ほぼスパム判定されるからです。

(たかがドメインで?)って思うかもしれないんですが、それこそが知識の足りない部分です。

そもそもメールの配信元IPが変更になることもリスクなのに加えて、さらに送信元アドレスの独自ドメインまで変わっていたら・・・受信側のメールサーバが「ようわからん別人が、スパム配信してきた!即・迷惑メールボックス行き!」と動作してもしょうがない状態なんです。融通利かないんで。

実効しないメール配信は、ただただ迷惑でしかない

つまりね、UTAGEにCSVインポート機能は存在するので、メルアドのシステム移し替えそのものは「できても」、実際にUTAGEからメール配信したところで相手の受信箱にメールが届かず「実効しない」状態になります。

相手に届かない=目に入らないメールを送ったところで、何のビジネス成果も得られないじゃないですか。

なので、こうした迷惑メールに関する基礎知識を持つ普通のひとなら、配信スタンド移行なんて、ほぼ考えないですよ。検討途中で、(あ、やべ)って気づくからです。

それでも無理やりメルアドを移動【だけ】させて、配信しているケースがありまして、マジでヤバいんですか、このヤバさに気づいてないひと、マジで多いです。

自分のが、届いてないってだけならいいんですよ・・・影響は、それだけじゃないから、こうして警告しています。

何故かというと、メルアドぶっこぬいて入れただけの何の対策も配慮もない配信は、UTAGEのメールサーバの評価を落とし、自分だけでなく他のユーザーのメール配信の到達率すら下げてしまうので・・・
ガチでNGで、迷惑行為そのものなんですけど、知らずにあっさりと、やらかすんですよ💢

だからこそ、UTAGEの公式マニュアルにはメルマガ配信スタンドの移行については記述がないのだろうとゲスパーしています。

それによって、余計に、事故を引き起こしているような気もするのですが…CSVインポートのところ、よく読まずにとにかく形式だけそろえて入れてたひとに、やめてくれ、ってメルアド削除させたことすらあります

ひどいコンサルです(苦笑

ということで、上記4つの配信スタンドを使ってるひとは、メルマガの配信スタンド移動は、はじめからあきらめてください。

それでもUTAGEに乗り換えしたいひとができること

それでもUTAGEに乗り換えしたいひとができることとしては、「再オプトをとる」ということになります。

「メルマガ移動するので、まだ興味持ってるひとは登録してください」と前の配信スタンドからメールして自発的にオプトしていただくだとか、
一番のおすすめは「UTAGEで作ったファネルを稼働させ、通ってもらうこと」です。

UTAGEはファネルビルダーですので、「オプト→オファー→販売」の流れを通ってもらって、その後、一斉配信していくという運用はアリよりのアリだからです。というか、それこそがシステムが存在する本来の目的です。

つまりは、UTAGEをメルマガ配信スタンドの乗り換えととらえるのではなく、また、単にメルアド移動する”作業”でもなくて、
自動化だとか仕組化だとか将来を見据えた、ビジネスモデルの切り替えタイミングがきているんだという自覚を持ってほしい、ということです。

ちな、スタンド移行をミスってやらかしたひとと、対処法の事例


ということで、あらためて書きますが
オートビズ/エキスパ/リザスト/MyASPこの4つのメルマガ配信スタンドを使っていたひとは、メルマガそのものを別システムへと移動させるのはあきらめてください。
載せ替えたからといって、もともとの到達率や開封率が改善した!とはならないです。残念ながら・・・

もともとの配信元メルアドがxxx@gmail.comの人は論外ですが、独自ドメインでメルマガ配信していたよ~という方は、UTAGEに移行できる可能性はあります。

なんですけど「メルアドぶっこ抜いてUTAGEに入れさえすればいい、かんたんなお仕事」というわけではないです。
上記のXポストみたいなやりかたもあるんですが、ぶっちゃけ、みっともないので、ちゃんとリスクを踏まえて、着実に準備して賢くやっていきましょう。

というわけで、ここから下は、めちゃくちゃ面倒なやり方の解説です。

つまりは、再オプトとったほうが労力的にマシなのでは?っていうご提案をこれからします

行間を読めてます?

UTAGEへのメルマガ配信スタンド移行の手順

対象者は2種類

独自ドメインをご自身で設定変更可能なひとだけが、配信スタンドの移行作業ができます。

具体的には、①と②のいずれかの条件を満たす人が、移行できる対象者となります。

①独自ドメインとレンタルサーバのブランド統一している(お名前ドットコムxロリポップ とかそういうのがダメだってことです)
または
②メールアドレスの受信箱をXserverに置いている

この2ケースでしか、うまくいきませんので、悪しからず。

ネームサーバの機能解放具合がXserver最強!で、これ以外のレンタルサーバではDNSレコードを自由にできないことが多いからです

有償サポートしてますのでご連絡ください

ちなみになんですが、お名前ドットコムxお名前メールで受信箱を用意した場合も、設定できずにNGでした。DNSレコードが自由に変更できないからです!お名前メールはあくまでも初心者向けのサービスだってことですね。めちゃくちゃ余談でした。

ステップ1:UTAGEでのDKIM/DMARC設定

ちゃんとやっておいてください。んで、シナリオからテスト配信をあなたのGmail宛にして、メールヘッダを確認し、オールグリーンの状態にしておいてください。
これがクリアになってなければ、スタンド移行する意味がありません。

以下、2つの公式マニュアルが有用

ステップ2:メルアドをちょっとずつ動かしていく

一気にメルアドぶっこ抜いて、UTAGEに入れさえすればいい…というわけじゃありません。
新旧の配信元で、独自ドメインをそろえていても、一気にやると確実に、スパム判定されるからです。

たとえば、もともとのメルマガが10000リストあったとしますね。
(両メルマガともに、同じ独自ドメインのメールアドレスで配信をします)

1通目は、元メルマガ9700、新UTAGEメルマガ300

2通目は、元メルマガ9400、新UTAGEメルマガ600

3通目は、元メルマガ9100、新UTAGEメルマガ900・・・

という感じでですね、

メールの配信毎に、ちょーっとずつ、配信元を切り替えていきます。

というわけで、メルマガ1万リストある場合は、33回かけて、移行していくってことです。

「1000ずつじゃ、ダメですかね・・・?」って聞かれたりもしたんですけど、リスク上げて到達率を下げたいならどうぞ、って感じです。

(というか、UTAGEのメールサーバにあまり負担をかけたくない…こんなの感じるの、私だけですかね?)

メルマガリスト1000とか2000だったら、100ずつ動かしてくださいね。その方が、到達品質を高いまま維持できます。

なので、もともとが、10万リストとか膨大にあるのであれば、再オプトとって、リストをリフレッシュするのをおすすめします。

再オプトのついでにLINE追加してもらえば、なお、よし!
なんともUTAGEらしい使い方ができるようになりますね。
そうすることで、今、反応が取れるめちゃくちゃフレッシュなメルアドと、LINEでのコミュニケーションができるようになるので、マーケにとってはプラス効果ばつぐん!

で。このときの、最大のポイントがですね・・・

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