見出し画像

2017年アナトミートレイン解剖⑥

解剖最終日。
朝6時に起床。時間調整がうまくいった。ホテルのジムはいっぱいだったので、ロビーで少し体を動かして軽くジョギング。ホテルの中心にプールがあったことを思い出して視察。もちろん寒いし泳がない。さすがヒルトンホテル、お洒落。

部屋に戻り、買いすぎた食材を口に突っ込みながら、テレビをつけるとトランプ大統領就任の話題。

最後なので、早めにミーティングルームへ。

今日の話は、後頭下筋と股関節。股関節から横隔膜のコブラの形は昨年も聞いた話だったが、いまいち頭の中で処理が出来ておらず理解が深まった。後頭下筋と目のつながりに関する話はおもしろかった。

この後頭下筋に筋紡錘が多く、猫🐈が空中で姿勢を変えていく局面で、まずこの筋肉が活躍する。水泳指導の場合、飛び込みやスイム中の息継ぎなどで、関連が出てくる。

最後のバス移動、ラボへ。
最終日を迎えて、献体の体はバラバラに分かれ、大きなつながりを失っていく。しかし、小さな組織の中にもモチロンつながりはある。
脳神経系の名称や咽頭分など、このあたりのあまり、知識を有していないため、得られ情報は吸収したい。

まず全員で、トッドが全ての献体をみて、目的を確認していく。

午前中は、この確認作業に時間が費やされたため、献体を触ったのはわずかな時間だった。

昼食時は寒く、普段は気持ちいい外で食べていたが、初めてバスの中で食事していた。
僕はコーヒーとスコーンで軽く食事し、軽くジョギング…というかダッシュを数本して体を温める。

そして、ラボに戻り骨盤モデルのテンセグリティを購入

午後になり、時間が少ないため、焦りながら股関節を外していく。

他のグループは頭蓋骨を切っているところが多かった。昨年も見たが、頭蓋骨を割り、硬膜に包まれた脳があらわになる。さらに硬膜を外すとクモ膜が出る。脳自体はトロトロに柔らかいため、こぼさないようにビニールに移しながら、脳の奥の神経へのつながりを確認できる。

頭蓋骨よりは朝のミーティングで話していた後頭下筋が見たかったので、他のグループの献体で確認する。

終わりの時間になったが、大半の方がもう少しという感じ。トッドもそれをくみ取り、30分延長。
うちのグループにトッドがやってきて、喉の奥、第2頸椎から腰までの背骨を縦に割り、中枢神経を出していく。背骨は木の年輪のように層をなしている。

そこで時間。全日程を終了。
献体のすべての組織を元に近い位置に戻し、ビニールを二重に巻いてお返しする。

そんな特別な時間が終わり、献体に感謝、献体のご家族への理解に感謝しながら、1分間の黙祷。

なんとか終えた安堵感が広がる。そして、歌の上手な方が多かったので、スタッフの皆さんへの感謝の気持ちを込めての歌のプレゼントがあり、トッドも少し涙ぐんでいたようだった。涙に頬を濡らす方も多くいた。

ホテルにもどり、打ち上げと認定書の授与。記念撮影をし、部屋に戻って横になった瞬間爆睡。

明日は休息の地へ。

いいなと思ったら応援しよう!