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息子が教えてくれた「“仕事”とは」

息子が大好きだ。
この世の中の誰よりも彼の事が好きだし、妻にも言った事はないけれど、これはもう愛していると言ってもいいと思う。
そしてなにより僕は息子を尊敬している。子どもとしてではなく、人間として。

ここまでの話を聞くと、ただの親バカで終わるんだと思います。そしておそらくこの記事を読み終わった後も僕はただの親バカで終わるんだと思います。
それでもいいんです。僕はどうしても彼への愛を語りたいんです。

3歳になる息子は今年、大きな衝撃を受けました。
1月17日(水)彼は「ネフローゼ症候群」という病気になったのです。
そして彼の生活はそこからいきなり入院生活へと変わります。

ネフローゼ症候群は、腎臓の異常により大量のタンパク質が尿中に排出される疾患です。この状態は腎臓の「糸球体」と呼ばれる部分が損傷を受けることで起こります。

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この息子の入院生活で、私は大切な経験をさせてもらいました。
それは「仕事とはなにか?」についてしっかり考える経験を作ってもらったからです。

いきなりですけど、
お医者さんの給料ってなんで高いんですかね?
「え、専門的な知識があるからじゃないの?」
きっとこの答えも的外れではないですよね。でも芯をくってないような気がします。
じゃあなんで看護師さんも給与が高いんですかね?具体的にどのくらいかは聞いた事ないですけど、知り合いの看護師さんに聞いたらそこそこもらってると聞きました。
お医者さんほど専門的な知識のない看護師さんも給与が高い。うーんどういうカラクリなのだろう。

私は両親に丈夫に産んでいただいたおかげで、人生の今までで入院した事はありません。病気やアレルギーもないので、いわゆる健康的な身体だと思います。
そんなお医者さんとの接点がほとんどない私が、息子のお見舞いで目の当たりにしたのが医療従事者の方たちの仕事ぶりです。

「これが“仕事”なんだなぁ」
心からそう思いました。
あまりに抽象的なのでもう少し具体的にさせていただくと、
「“仕事”って人助けなんだなぁ」

本当仕事って人助けなんですよね。
お医者さんがいなければ間違いなく、愛する息子は無事じゃないし、看護師さん達が夜中もしっかり面倒見てくれなかったら、それまた息子は無事じゃないでしょう。
要するに困ってる人を助けた対価が大きいから、彼らは給与が高いんです。
ここまでくると「お金=ありがとう」と言っても過言じゃないでしょう。
現にお医者さんや看護師さんに私は何度「ありがとうございます」と言った事でしょう。
「あーなるほど。たくさんの人からありがとうと言われてるから給与が高いんだな」

そこでふと立ち止まって考えてしまいました。

「あれ?自分の仕事って誰を助けてるんだろうか?」

「自分の服を着てくれている人は“ありがとう”と言ってくれているんだろうか?」

そんな当たり前の事だけど、完全に見落としていた事を考え始めた。
息子が入院しなかったら絶対にこんな事は考えられなかった。
息子の病気、入院という衝撃は僕の心を思いっきりえぐったけど、じゃなきゃ気づけなかった。

息子よ、ありがとう!
心から愛しているぞ!

辛かった時の、元を取るぞ!!

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