仕事も育児も諦めない！子どもの心を守る“家庭の空気づくり”と夫婦仲を良くする5つのコツ

「パパ、ママ、ケンカしないで」

子どもがそう言った時、あなたはどう感じますか？

胸がチクリと痛む方もいるかもしれません。
実は私もその一人です。

育児に追われ、仕事に追われ、毎日の時間に追われる中で、ついパートナーにきつく当たってしまったり、イライラをぶつけてしまうこと、ありませんか？

「しつけと育児において最も大切なのは夫婦仲」と、何度も耳にしたことがある言葉。
でも、実際にはなかなか実践できないのが現実です。

私も、子どものためには「夫婦仲が大事」だと頭ではわかっていました。
でも、子どもが言うことを聞いてくれない日や、仕事で疲れて帰ってきた日、些細なことでパートナーにイライラしてしまう自分がいました。

先日私がコロナになり、家で過ごす時間が増えたことで、ある大きな“気づき”を得ることができました。

「家」は「場所」ではなく「関係性」だった

以前、ある心理カウンセラーの方から聞いた話があります。
彼が難民一家のサポートをしていた時、ある子どもがこう言ったそうです。

「ああ、家ならあるよ！家を置ける場所がまだないだけだよ」

この言葉を聞いて、私の心は大きく揺さぶられました。
「家」とはただの建物や場所ではなく、家族の愛情やつながり、そして安全基地としての“関係性”にあるのだと感じたからです。

それからというもの、私は「家」をどのように作るべきかを考えるようになりました。
そして、気づいたのです。

「家」を作るのは、「夫婦仲」だということに。

夫婦仲が家庭の“空気”を決める

家族の中で、夫婦の関係性は“家庭の空気”をつくります。

例えば、朝の忙しい時間。
子どもを保育園に送る準備をしているとき、つい時間に追われて妻にきつく当たってしまったことがあります。

「まだ準備できてないの？」
「なんで子どもの服、これにしたの？」

私の些細な一言で、妻の表情が曇り、子どももなんだかソワソワし始めます。

その日は、子どもを保育園に送るときも、家を出るときも、家の中の空気はどこか重たく、ギスギスしていました。

子どもは敏感です。
親のちょっとした言葉や態度をすぐに感じ取ります。

私たち親が発する“空気”が、子どもの心に大きな影響を与えるのです。

療養中に得た“新しい視点”

しかし、コロナになり自宅療養となった私は毎朝の「保育園への送り」の準備を妻と一緒にするようになりました。

すると驚いたことに、朝はこんなにも時間がないのだと実感しました。
子どもが着替えたと思ったらジュースをこぼし、靴を履かせたと思ったらトイレに行きたがる。

「これを毎日、妻一人でやっていたのか…」と、思わず感謝の気持ちが湧いてきました。

今まで「なぜまだ準備ができていないの？」と思っていた自分が、なんと浅はかだったのか。
実際に体験して初めて、妻の大変さを“感じ取る”ことができました。

それからは、妻に対する思いやりが強くなり、自然と「ありがとう」と言葉に出せるようになりました。

“感謝”が家庭の空気を変える

「ありがとう」という言葉が、家の中の空気を変える力を持っていることを実感しました。

朝の忙しい時間に、ちょっとした言葉を変えるだけで、家庭の“空気”はまるで違います。

「子どもを着替えさせてくれてありがとう」
「お弁当作ってくれて助かるよ」

この些細な一言で、妻の表情が和らぎ、子どもも自然と笑顔になりました。

家庭の中で「ありがとう」が増えると、子どももその空気を感じ取ります。
「親が笑顔でいる」ことが、子どもにとって何よりの安心材料になるのです。

“家族”という安全基地を作る方法

子どもにとって、家族は「安全基地」です。

どんなに外の世界が大変でも、家に帰れば安心できる。
親の笑顔を見るだけで、ホッとする。

その“安全基地”を作るために、まず大切にしたいのは「夫婦仲」です。

夫婦仲を良くするために、私が実践していることをいくつか紹介します。
1. 感謝を言葉にする
小さなことでも「ありがとう」を伝える。
2. 相手の立場に立って考える
自分がやってみて初めて分かることも多い。
3. 家族全員で笑う時間を作る
例えば、夜ご飯の時間に今日あった楽しいことを話す。
4. 意見が違っても“感情”を伝える
「あなたがこうしてくれたら嬉しい」と、“感情”ベースで話す。
5. 自分のイライラを認める
自分自身も完璧ではないことを受け入れ、無理に抑え込まない。

新しい気づき: 家族は“成長するもの”

家族というのは、完成形ではなく“成長するもの”だと感じています。

夫婦仲も、親子関係も、日々変化し続けます。
だからこそ、完璧を求めず、少しずつ“良くしていく”姿勢が大切です。

今日はちょっとイライラしてしまった。
でも、次はもう少し笑顔でいられるようにしよう。

そんな風に、私自身も成長していくことで、子どもにとっての「安全基地」としての家族を築いていきたいと思っています。

子どもの笑顔は、夫婦の笑顔から生まれる

「子どもの幸せは夫婦仲から始まる」という言葉、今では心から納得しています。

子どもにとって、親が笑顔でいることほど安心できることはありません。
そして、その笑顔は“夫婦仲”という土台から生まれるのです。

今日も育児に家事に仕事に、忙しい毎日を送っているあなたへ。

もし、少しでも余裕があれば、パートナーに「ありがとう」と伝えてみませんか？
その一言が、あなたの家庭の“空気”を、そして子どもの心を温めてくれるはずです。

家族という安全基地を、一緒に育んでいきましょう。