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在住者が教える!エジプト渡航お役立ち情報(2023年3月更新)

カイロ在住の筆者が、エジプトに渡航される方向けのお役立ち情報をご紹介します!(最終更新:2023年3月)
※現地事情は常に変化します。情報の真偽はご自身でも必ずご確認ください!
※特に地域の名称記載ない場合はカイロのことを書いています

1.季節と服装

(1)エジプトにも四季があります!

・春(3~4月)
エジプトの春も「三寒四温」。3月くらいから気温が上がり始め、最高気温が30度近くなる日もあれば、日中も20度前後までしか上がらないこともあります。最低気温はだいたい10~15度くらいのことが多いです。
カイロの春の風物詩といえば「ハムシーン(砂嵐)」。砂漠の砂(と、おそらく排気ガス…)が風に乗ってやってくるのですが、ひどいときは数10メートル先が見えないことも。花粉症に似た症状が出る方もいるので、春にいらっしゃる場合はご注意ください。

・夏(5~9月)
最高気温40度超えることもあるのと、とにかく日差しが強くて体力がとられるので、日中出歩く場合は余裕を持った行程がお勧めです。ただカイロなど内陸部は湿度が低いので、同じ気温で比べたら東京ほど不快ではなく、朝晩など30度くらいまで下がればあまり汗もかかずに外を歩けます。地中海沿岸(アレクサンドリアなど)は、エジプト人観光客でいっぱいになるそう。

・秋(10~11月)
ハムシーンがないだけで、ほとんど春と同じ。この時期から遺跡観光のシーズンが始まり、観光地のホテルの値段が上がります。

・冬(12~2月)
一番寒い時期で最高気温20度、最低気温10度くらい。暖房施設がきちんとしていないので冬の室内は気温以上に寒く感じます。遺跡観光メインの旅行ならこの時期がおすすめ。地中海沿岸などは雨が降ることも。カイロはほとんど降りませんが、曇りや靄がかかる日は多くあります。

(2)おすすめ服装

日差し対策、文化尊重の両面から長袖の羽織もの持参、長めの丈のボトムをおすすめ。男性は日差しが気にならなければあまり気にせずOKですが、膝より上の短パンは避けたほうがいいといわれています(なお男女関係なく欧米人はまったく気にしない格好をしています)。女性はヒジャブの必要はありません(カイロ市内の観光地であればモスクもなしで入れました)。道が悪く埃っぽいので汚れてもいい靴がおすすめ。遺跡はおろかカイロ中心部でも砂っぽい道があるのでサンダルはお勧めしません。

(3)その他、あるといいもの

年間を通して日差しが強く、乾燥しているので対策が必須です。帽子、サングラス、日焼け止め、リップクリームなどなど。普段使わない方も持ってきた方がいいと思います。
コロナ対策という意味では基本的にマスクはしなくてOKです(一応、公共施設や公共交通機関はマスク着用が義務付けられていることになっているのですが…誰もしていません。私も基本的にしていませんが、銀行に入る時だけ注意されました)。ただ、特にカイロでは乾燥と埃っぽさ、車の排気で喉がやられるので、心配な方は念のためマスク持参されたほうがいいかもしれません。

2.入国、出国

(1)観光ビザ取得は簡単!

アライバルビザ(25ドル)がカイロ空港で入手可能のほか、オンラインで事前申請も可能です(支払いは海外の銀行で発行されたビザ/マスターのみ受け付け)。申請から2日くらいでビザがメール送付されます。ビザは要印刷。
電子ビザ申請サイト:Egypt e-Visa Portal (visa2egypt.gov.eg)

(2)エジプト通信事情

空港やホテルのWiFiはつながらないことも。ルーターをレンタルしてくるか、SIMカードを空港出口で買ってしまうのが便利です。SIMを買う場合はVodafoneが一番つながりやすいといわれています(私はOrangeを使っていますが、カイロやメジャー観光地にいる限り特に支障はないです。ちなみに地下鉄ではつながりません)。

(3)空港から早速エジプトの洗礼…

空港にはエジプト名物(?)、タクシーの客引きがたくさんいます。Uberなどの配車アプリは(一応)禁止されているので、ホテルの送迎や車の手配をしていない場合はタクシーに乗ることになります(実際はUberも使えますが、慣れていないと待ち合わせ場所がわかりづらい…)。
タクシーは外国人観光客とみるとぼったくってくるのですが、私はUberで料金を調べて、その金額をもとに交渉しています(Uberより少し高いのが相場です。2割増しくらいだったら許容範囲)。
交通事情については後程詳しく。

(4)市内から空港に向かう時

カイロ市内~空港は道が空いていれば車で30分ほどですが、基本的に渋滞するので早朝・深夜以外は1時間ほど見ておいた方がいいです。早朝5:30に空港着でも出国手続きに1時間ほどかかった経験もあるので、市内をフライト3時間前くらいに出るのが無難です(国内線の場合は15~30分ほどで制限エリアに入れるのでもっと遅くて問題ない)。
出国の際の手順は①入ってすぐに荷物検査、金属探知機。ここでパスポートとeチケット(ウェブの予約画面可)を提示、②チェックインカウンター、③出国ゲート・イミグレ、④さらに荷物検査、を経て制限エリアへ。

3.交通事情

(1)市内交通(カイロ)

市内交通はタクシー、バス、メトロなどありますが、UberかCareem(中東版Uber)の利用が一番便利です。日本のクレジットカードを登録しておけば決済可能。ドライバーから電話がかかってくることも多いので、Uber利用を考えていれば通話可能なSIMカードを購入するのが良いと思います。
配車アプリは便利ですが、車を探す際の手掛かりとなるナンバープレートの数字が、アプリの表示は算用数字なのに、実際の表記はアラビア語数字なのが玉に瑕。可能であれば、対応表を手元に準備しておくのがおすすめです。

空港、鉄道駅(ラムセス駅)など、配車アプリが使えない場所も存在します。タクシーに乗る場合は上述2.の通り事前に行き先を伝えて料金を交渉しますが、配車アプリで事前に検索すると料金が出るので、その額+αを基準に交渉するのがおすすめです(タクシーの方が若干高いのが相場)。

ちなみに、カイロの道路事情ですが。。。

とにかく運転が荒い&交通ルールなんてない!
2,000万人都市のカイロの道はとにかく渋滞が多いうえ、運転の仕方も日本人基準でみたらめちゃくちゃです。3車線の道に5台車が横に並ぶことなんてざら。常に挨拶代わりのクラクションが鳴り響いています。そして少し空いたと思ったらめちゃくちゃ飛ばす…。怖い思いをすることも。。。

渋滞は日常茶飯事ですが(特に夕方)、Google Mapの所要時間予測は比較的精度が高いです。

カイロ市内の渋滞はひどいです。
この写真は道路状況としてはいい方(みんなきれいに並んでる!)

なお、カイロ市内中心部ではメトロの建設が進んでいます。現在1~3号線が稼働しており、システムはほぼ日本と一緒。大きい駅や新しい駅では券売機があるので、英語で切符の購入が可能です。窓口だけの駅では、行先の駅を伝えると料金を教えてくれ、その場で支払い切符をもらいます(現金のみ)。

(2)市内交通(カイロ以外)

・主要観光地(ルクソール、アスワンなど)
Uberは使えないですが、Careemは利用可能です(2022年9月時点)。地方ではドライバーが配車アプリの仕組みをわかっていない場合も多く、アプリで精算しているのに現金を請求してくる場合もありますが、アプリを通じて運営に連絡すれば対処してくれます(英語でOK)。

・そのほか(紅海リゾートなど含む)
配車アプリが使えないので、タクシー頼みになります。シャルム・エル・シェイクなど外国人向けリゾート地はタクシーがとにかく高い…。

(3)都市間移動

主だったところを書いておきます。詳細は別の機会に…
・カイロ~アレクサンドリア:バスまたは鉄道
・カイロ~ルクソール:飛行機が無難(鉄道、バスもある)
・カイロ~アスワン:飛行機
・カイロ~アブシンベル:飛行機、もしくはアスワンからツアー
・ルクソール~アスワン:鉄道、もしくはナイル川クルーズ
・カイロ~紅海リゾート:基本的に飛行機、ハルガダはバスでも行ける

4.お金のあれこれ

(1)エジプト・ポンドって?

通貨はエジプト・ポンド(略記はL.E.またはEGP。だいたい1ポンド=4.5円、1ドル=30ポンド)。日本で両替するのは大変&エジプトで日本円から両替してくれるところは限られているので、日本からは米ドルを持ってくることをおすすめします。

通貨エジプト・ポンドの紙幣。途上国の例にもれずあまりきれいではない…。
貨幣は1ポンド、50ピアストル(0.5ポンド)が流通しています。

現在、エジプトは外貨不足が深刻なので、ドル→ポンドはどこでもかなりいいレートで替えてくれますが、ポンドからドルに両替することはまずできないと思ったほうが良いです。スキミングのリスクはありますが、クレジットカードでのキャッシングも可能です(引き出せるのはポンドのみ)。チップの習慣があるので、5ポンド、10ポンド札を多めに持っておくと便利です。

(2)クレジットカードは使える?

エジプトは日本以上に現金文化です。特に観光関連(遺跡の入場料、ツアーガイド料金など)では現金しか受け付けていないことも多く、上述の通り米ドルを少し多めに持ってくるのがおすすめです。

ホテルやレストラン、スーパーなどではクレジットカードが使えます。グローバルブランドではVISAが一番普及しており(エジプト人はクレジットカードのことを「ビザ」と呼ぶ)、その次がMasterCardです。AMEX、JCBはほとんど使えないのでご注意ください。

(3)悩みの種、バクシーシ(チップ)

ホテルのポーター、タクシー運転手などに対してチップ(バクシーシ)の習慣があります。相場は正直よくわかりません…。基本的には支払いは任意で断ってもOKなので、小銭があったら渡すくらいでよいと思います(私はなんとなくホテルのベッドメイクで5ポンドくらい、大きな荷物を運んでもらったら10ポンドくらい渡しています)。

モスクに入る時は、入り口に座っている管理人のような人に20ポンドくらい渡します(観光地ではもっと高額要求されることも多々あり。しつこいので、最後は逃げるしかないようです…)。

5.治安

(1)治安、意外といいです

治安は他の途上国やヨーロッパの観光都市(パリ、ロンドンなど)と比べても良い方です。絶対安全とは言い切れないですが、カイロ市内では夜遅くまで人通りが多くお店も開いており、経験上、夜中に女性が一人で歩いても怖い思いはしません。
ダウンタウンや観光地では欧州などと同じくスリに注意が必要です。外国人に対するぼったくりは横行していますが、正直そこまで高額な請求はされないので少し多めに払うくらいの気持ちでいたほうが個人的にはいいと思います(いちいち戦っていると疲れる…)。

(2)治安よりも気を付けるべきは…

ここまで読んでくださっていればなんとなく察しがついているかもしれませんが、治安よりも怖いのが交通事故。歩行者が道を渡っていても容赦なく車が来るので、慣れないうちは地元の人が渡るタイミングに合わせて渡るのがおすすめです(歩行者用の信号機は少ない)。

6.食事情

(1)現地のおすすめ料理

食事はアラブ料理メイン。エジプト料理はコシャリ(コメとパスタのそばめしみたいなもの)などの屋台料理が多いです。
現地料理でおすすめなのはモロヘイヤのスープ、チキンシュワルマ(ケバブ)、ターメイヤ(そら豆のコロッケ)、フルーツ全般(マンゴー、オレンジ、パイナップル、キウイ、いちご、ぶどう、メロン…)。
おすすめお店情報もそのうち記事にしたいと思います。

(2)和食は食べられる?

日本人シェフのいる本格和食は数軒のみ。寿司はブームになっており日本語の名前を冠したローカルのお店がたくさんあるが、衛生的に注意が必要(ただ、中にはエジプト人板前のおいしいお寿司もあります!いつか別で記事を書きたい)。
魚以外も、火が通っていないものはあまり食べないほうがよく、氷、生野菜も心配であれば避けるのが無難です(私は気にしなくなりました)。

(3)お酒は飲める?

国民の9割がイスラム教徒のエジプト。お酒は飲めるお店が限られていますが、ホテルのレストランやアジア料理店であればだいたいローカルビールやローカルワインをおいています(輸入のお酒はほぼなく、あっても関税が高くて桁が一つ違う)。
スーパーなどでお酒は買えませんが、カイロ市内では街中に酒屋さんがあります。


とりあえず今回はここまで!
各観光地の情報やレストラン・ホテルの情報など、これからどんどん書いていこうと思いますのでよろしくお願いします!!


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