ウルトラセブン

どうも杉崎シュンペーターです。

愛について色々と考えてみましたが、とても難しいですね。そりゃもちろん両親や兄弟に対しての家族愛はありますが、そこを改めて考えるとこっぱずかしいだけだったので違う話をしようと思います。

(全然関係ありませんが僕は、長女、次女、長男の自分、三女、次男の五人兄弟なので兄弟部分をどう書くか毎回悩みます。五人姉姉妹弟。これでごにんきょうだいってことにしましょうかね。)

僕が人生で初めて、幼いながらもこういうのが愛というものなんじゃないかと思ったのは『ウルトラセブン』のモロボシ・ダンとアンヌ隊員のやりとりです。

まだ小学校に上がる前に、父親が『ウルトラセブン』のVHSを仕事仲間から貰ってきてくれて擦り切れるほど見ました。

ウルトラセブンの見た目がカッコ良いしアイスラッガーが強くて大好きでした。

なんと言っても最終回はボロ泣きでした。何度見ても泣きながら見てました。

僕が毎回泣いていたのは、ウルトラセブンであるモロボシ・ダンが、アンヌ隊員に自分がウルトラセブンであることを告白するシーンです。

 

モロボシ・ダンは地球を侵略してくる異星人との度重なる戦いで満身創痍だった。医務室のベッドでうなされるモロボシ・ダン。医者にレントゲンを撮ると言われ自分の正体がバレるのを嫌ったモロボシ・ダンはウルトラ警備隊の基地から逃走する。路上に止まっている車の中で気絶していたモロボシ・ダンを助けた少年の一報によりアンヌ隊員が迎えにくる。

アンヌ隊員「なぜ逃げたりなんかしたの?ねえ、答えて、、、ダン?」

少しの間のあと、意を決したモロボシ・ダンが正体を明かす

ダン「アンヌ、僕は、、僕はね、人間じゃないんだよ!M78星雲から来た、ウルトラセブンなんだ!」

トゥーン!タン!タランタランタランタラン!トゥン!タン!タン!(シューマンのピアノ協奏曲イ短調です)

二人が銀色の背景にシルエットになる

ダン「びっくりしただろう?」

アンヌ隊員「ううん、人間であろうと、宇宙人であろうと、ダンはダンに変わりないじゃないの、例えウルトラセブンでも」

ダン「ありがとう、アンヌ」

ゴース星人にさらわれたアマギ隊員を犠牲にしてマグマライザーによる爆破作戦が決行される

ダン「今話したとおり、僕は、M78星雲に帰らなければならないんだ。西の空に明けの明星が輝く頃、一つの光が宇宙へ飛んでいく、それが僕なんだよ、(ウルトラアイを構えて)さよならアンヌ!」

アンヌ隊員「待って!ダン!行かないで!」

腕を取り引き止めるが、それを振り払い

ダン「アマギ隊員がピンチなんだよ!」

ウルトラセブンに変身してアマギ隊員を助けに飛び立つモロボシ・ダン

もうこのシーンを思い出すだけで泣けてきます。

この後、アンヌ隊員がウルトラ警備隊の仲間たちにダンがウルトラセブンであることを告げると、戦っているウルトラセブンを全員が「ダン」や「モロボシ」と呼びながらウルトラホークで一緒に戦うシーンも大好きなんです。

改造パンドンとの戦いで一方的にやられているウルトラセブン。必殺技であるはずのアイスラッガーまでも満身創痍のせいか容易くキャッチされてしまう。そしてそのアイスラッガーで逆に追い詰められてしまう。そこにウルトラホークが来て改造パンドンにミサイルを食らわせる!その間に体勢を立て直したウルトラセブンは投げ返されたアイスラッガーを再び打ち返し、今度こそパンドンを切り倒す!

戦いが終わり立ち上がるウルトラセブン、少しぐらつくが堪えながら仲間のウルトラホークに目配せする。

そしてM78星雲へと飛び立つ。

「明けの明星が輝く頃、一つの光が宇宙へ飛んでいく、それが僕なんだよ」

このモロボシ・ダンとアンヌ隊員の恋愛は明確に描かれてなかったと思いますが、二人はお互いに恋愛感情を抱いていたはずで、今考えるとM78星雲人と地球人との恋愛なんてとても壮大だなと思いました。

そしてウルトラセブンの地球人に対する自己犠牲愛も素晴らしいんです。僕なんか誰かのために自分が我慢するなんて未だに出来ないのに!

今風に言えば最&高、3150なんです。これが1967年~1968年に制作されたなんて!!皆さんに是非見て貰いたいです!!

GRahAMBox(グレアムボックス)です。 あなたのそのお気持ちがただただ嬉しいです。