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#14. 臺灣顏面紙袋

このシワシワの紙袋をなぜ20年以上も大切に保存しているのか、自分でもよくわからない

好きになるのに理由など必要ないのであって、「ここが好きだから」とわざわざ理由を説明するのも無粋な気がするが、ここで記事にするからには、言葉で説明しなければいけないだろう。

この袋は台北でT君にもらったのだとは思うのけれど、その詳しい経緯はよく覚えていない
何かをくれるときに、無造作にポイとこの袋に入れてくれたような気がする。
おそらくCDショップで商品を入れるときに使われていたものではないかと思う。

莫文蔚(カレン・モク)
印刷物名:台湾の紙袋(オモテ面)
サイズ:262 × 215 mm
採取場所:台北(台湾)
採取年:2000年
詳細情報:http://www.rock.com.tw/就是莫文蔚

まず写真全体としては、背景のグリーンの色調や、人物をPhotoshopで過剰に修正していないところには好感が持てる。
少し右側を切る構図も、あえて褒めるほどではないにしろ、悪くない。

紙は非塗工紙っぽい。厚手で、手触りもよい感じである。
紙がコートされていないため、発色が鮮やかすぎず、全体に色が落ち着いているところもよい。

正直なところ、この女性の顔はあまり私のタイプではない
しかし、口角を上げて目を横にそらすこのような表情は、男性の気を惹きつける魅力があるものだと思う。

袋の裏面色調やデザインがガラっと違っているところもよい。

花儿乐队
印刷物名:台湾の紙袋(ウラ面)
サイズ:262 × 215 mm
採取場所:台北(台湾)
採取年:2000年
詳細情報:放学啦/花儿乐队(The Flowers)

謎のキャラクター「花兒 THE FLOWERS」のロゴ、左上の3人の顔のイラストも好きだ。

どうやら、私はこれらの「小さな加点」の積み重ねによる総合点でこの袋を気に入っていたようだ。

今日までオモテ面の「女性」ウラ面の「バンド」のことが気になりながら、誰なのかをまったく知らないでいたので、この機会に調べてみることにした。

女性のほうは「莫文蔚(カレン・モク)」さん。
香港出身の女優、歌手

バンドのほうは「花儿乐队(The Flowers)」
1998年に北京で結成された中国のロックバンド
「花儿乐队」簡体字で、繁体字だと「花兒樂隊」となる。

「パタマワンさん」「サミー・チェンさん」のときもそうだったが、noteに記事を書き始めたことで、自分の持っている印刷物について、今まで知らなかった情報を得られていることがうれしい。
イラストレーターでブックデザイナーの辰巳四郎さんの姪が椎名林檎さんであることも初めて知った。

なお、この記事のタイトルの『臺灣顏面紙袋』エセ中国語で、私の造語である。
日本の常用漢字で書くと「台湾顔面紙袋」となる。


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