異国で日本を思いながら聴きたい:欅坂46 『二人セゾン』
歳をとると若い人の顔の判別が難しくなるという。
自分に関していうと、まったくの同感だ。
NiziUなどは一人の名前も顔もわからない。
この欅坂46の『二人セゾン』がリリースされたのは7年も前のことだが、かろうじて平手友梨奈さんのことがわかるくらいだ。
そして私が名前を知っているような人は、もはやグループの卒業が間近であることも多い。
しかし一人一人の名前はわからなくとも、この曲のことはとても好きだ。
甘酸っぱく、切なく、少しだけ胸が痛む。
制服姿の高校生が集団で歌ったり踊ったりするというエンターテインメント。
この日本独特の文化は、自分がこの子たちくらいの年齢だった時代からあまり変わっていない気がする。
いかにも日本的なものだと思う。
何かの事情で異国から二度と日本に帰れなくなったら、という想像をすることがある。
そんな「日本に帰りたいなあ」という気持ちが高まっているときにこの曲を聴いたら、きっと号泣してしまうことだろう。
「日本のイメージ」というと和服とか正月とかいったものを想像しがちだが、自分にとってのそれは、このMVのようなもっと普通にあるあたりまえの風景だ。
ということで、今日の1曲は欅坂46で『二人セゾン』。