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【院試解答】東大院 工学系 数学 2023年度 第3問【複素解析】

割引あり

東京大学大学院 工学系研究科の入試過去問の解答例です.2023年度の数学(一般教育科目)第3問について解答・解説します.問題は研究科のWebサイトから見ることができます.

問題PDF

この解答例は大学院・研究科に認められたものではありません.正確性についての保証は致しかねます.


I.1

解答

$${z=e^{i\theta}=\cos\theta+i\sin\theta}$$と置くと

$$
\begin{aligned}
z^6&=-1\\
e^{6i\theta}&=e^{i\pi+2ki\pi}\quad(k=0,\dots,5)\\
6i\theta&=i\pi+2ki\pi\\
\theta&=\frac{1+2k}{6}\pi\\
&=\frac{1}{6}\pi,\frac{3}{6}\pi,\frac{5}{6}\pi,\frac{7}{6}\pi,\frac{9}{6}\pi,\frac{11}{6}\pi
\end{aligned}
$$

となる.よって,$${f(z)}$$の特異点は

$$
z=\pm i,\frac{\pm\sqrt{3}\pm i}{2}\quad(\text{複号任意})\tag{答}
$$

であり,すべて1位の極である.

解説

特異点を複素平面上に図示すると下図のようになります.

複素平面上の特異点
特異点

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