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スペイン留学_ VIAJE: マドリード②プラド美術館
Hola
ついに、念願のプラド美術館にいってきました!
日本語のオーディオガイドを借りたのですが、集中しすぎて疲れてしまい美術館全部は回れませんでした。
プラド美術館
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スペイン王室の美術コレクション約300点を中心として、1819年に開館。現在は3万点以上の絵画や彫刻を所蔵している。18世紀のスペインを代表する建築家、フアン・デ・ビジャヌエバによる新古典様式の建物は重厚さの中に気品が漂います。
12世紀から19世紀のスペイン、イタリア、フランス、フランドル絵画を展示していて、なかでもエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤの3大巨匠は必見です。
美術館に入る前に
まず、チケットを買います。
ゴヤの像があるところがチケット売り場です。
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一般は15€
学生は無料です。
オーディオガイドは5€でした。
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チケットをもらったら、近くに階段があるので上って、荷物チェックをうけます。*ペットボトルは持ち込めません。クロークもあるので、大きな荷物は預けましょう。
オーディオガイドは、それっぽいところで受け取ります。
日本語モード、作品名はなぜか中国語ですが、音声は日本語なので安心してください。
いざ入場!
*館内は写真撮影禁止です。
時間がない方は、有名作品だけを見て回るのもアリです。(というか、そうしないと日が暮れます)
有名作品は、館内マップに載っているので参考にしてください。
エル・グレコ
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『羊飼いの礼拝』
『羊飼いの礼拝』はキリストの誕生を描いています。中心のキリストから放たれた光が周囲を照らしています。キリストの周りには赤ん坊の奇跡の誕生を祝い敬意を表するために集まった羊飼いたちが描かれているのです。過剰なほど細長い人体や独特な光の表現方法により、神秘的で深い精神性を感じさせる宗教画です。
西洋宗教絵画の主題として、たくさんの画家により数多くの作品が制作されています。
エル・グレコはギリシャ生まれの画家で、スペインのトレドで半生を送りました。
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『ドーニャ・マリア・デ・アラゴンの祭壇画』
左上「キリストの復活」、左下「羊飼いの礼拝」、
中央上「キリストの磔刑」、中央下「受胎告知」、
右上「聖霊降臨」、右下「キリストの洗礼」
この祭壇画は6つの絵画で構成されていると考えられています。しかし、本当は7つの絵画で構成されていて、7つ目が消えたのではないかという説もあります。ドーニャ・マリア・アラゴン学院内の礼拝堂のためにエル・グレコに依頼された祭壇画の名称です。
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『聖三位一体』
エル・グレコの描く絵は、指と使われる色に秘密があるのです。
休憩
疲れたら、美術館内にあるカフェやレストランで休憩しましょう。
美術館価格ですこし高いですが美味しかったです。
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鑑賞再開!
ホセ・デ・リベラ
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『聖フェリペの殉教』
ベラスケス
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『東方三博士の礼拝』
イエス誕生の主題の絵画です。
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『女官たち』
この絵は、大学一年生の時に授業で見て感動してから、一番好きな絵画になりました。
この絵画の視点は誰なのでしょうか?:)ベラスケスの工夫が分かりますね。
フランシスコ・デ・ゴヤ
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『マドリード 1808年5月3日』
ナポレオン軍に対するスペイン民衆の抵抗を祝して描いたものです。右側の銃を持っているのはフランス軍です。左側の白い服の人は、両手をあげて抗議しているようです。この人の手のひらには傷があります。殉教者だと思われます。
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『我が子を喰らうサトゥルヌス』
ゴヤは、高齢になり耳が聞こえなくなると、「聾者の家」とよばれる別荘にうつります。ゴヤはこの家の、一階食堂と二階サロンの壁に、十四点の壁画を描きました。こちらは「黒い絵」と称されている連作です。
ほかにも、犬が砂から出られない悲しそうな絵も「黒い絵」シリーズのひとつです。プラド美術館でみることができます。
アントニオ・ムニョス・デグライン
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『テルエルの恋人たち』
この絵は、テルエルという土地に伝わるスペイン版ロミオとジュリエットの悲劇的なシーンを描いています。
裕福な家の娘イサベルと、貧しい家の息子フアン(ディエゴの説あり)は恋人同士でしたが、身分の差からそれは当然実らない恋でした。フアンは富と名声を手に入れるために兵士になり、5年後きっと戻ってくるとイサベルに約束し旅立ちます。
しかし5年経ってもフアンはテルエルの町に現れず、両親にファンは死んだと聞かされたイサベルは、泣く泣く両親が勧める縁談を受け入れます。
ある日死んだはずのフアンは帰還します。彼は人妻となったイサベルに口づけを求めますが、人妻であるイサベルは拒否してしまいます。フアンはイサベルに裏切られたと思い、絶望の余り息絶えてしまいました。そしてフアンの葬式の場に現れたイサベルも、冷たくなった彼に口づけをした後に悲しみの余りその場で亡くなったといわれています。
さいごに
何点かだけピックアップして記しましたが、ほかにも『裸のマハ』『着衣のマハ』(ゴヤ)・『胸に手をあてた貴人の肖像』(エル・グレコ)・『カルロス4世の家族』(ベラスケス)など、興味深い絵画がたくさんあります。
画家の人生のバックグラウンドや、歴史を知っていると楽しくじっくりと鑑賞することができますよ。
これを機に、美術館へ行ってみてはいかがでしょうか?
コメントお待ちしています。