タイムフリーが終わる前に♪9の音粋(#キュウオン)「オマージュでおま特集」2024,7,8つまみ聞き

真っ直ぐな敬意こそがオマージュだ!夏に向けてサザンを出禁にする⁈^^;DJと未知の’70代の激流っぷりに改めて驚くDJ2人の音楽トーク番組。BAYFM9の音粋(#キュウオン)月曜日。2024,7,8《オマージュでおま特集》タイムフリーが終わる前に是非お聞き下さい!ここではちょっとつまみ聞き。DJはスージー鈴木(スー)ミラッキ大村(ミ)

スー)第223回でございます、好きな鶴光師匠の小噺は「お前ボブ・ディラン知ってるか?」「あーボブ(ボク)ディラン(知らん)」スージー鈴木です。
ミ)ハハハッ、ミラッキ大村です。
スー)ボブ・ディラン武道館公演’78かな、の時に聞きまして人生変わりましたね。初めてボブ・ディランっていうのを知りました。
さて今日鶴光師匠の言葉借りましたのは《オマージュでおま》ということでオマージュ特集、ちょっと 知的な教養番組になりました。オマージュとは何かフランス語で(☆思い切り息を抜く言い方で^^;)homage!「h」は発音しません。敬意とか尊敬賛辞の事でございまして、私的な定義はパクリとかパロディとかじゃなくって、ある作品に対する尊敬の元。ちょっとその作品に寄せた近い表現を採用したもの。だから一応タイトルとかメロディとか歌詞とか周辺情報で隠してないこと、こそこそしてないことっていうのがオマージュの条件になるんではないかという事で、そういう曲を集めて参りました。逆にこそこそやるのがパクリとか引用、剽窃(ひょうせつ)で、おま。
ミ)はい。
スー)という訳で、一番始めはある女性歌手から行きましょうかね。「アッコにおまかせ」ならぬ「アッコにオマージュ」ハハッこれを言いたかっただけ。(「アッコにおまかせ」TBSテレビ’85-生放送バラエティ番組。奇しくも前日放送回が都知事選投票方法のデマをオンエアしたとネットで騒がしい^^;)このオマージュは漢字でも平仮名でもOKです(☆漢字⁈^^;平仮名だと→「アッコにおまーじゅ」)。
ミ)フハハハッ。
スー)『タイガー&ドラゴン』クレージーケンバンド行きたいんですけれど、これがなぜオマージュかと。まず歌い出しのメロディが♪トンネル抜ければ~が、『どしゃぶりの雨の中で』(‘69)の♪とても悲しいわ~と同じ。それどころか歌ん中で横山剣は明らかにモノマネしてます歌い方を「ハァッ!」って言ってますねハハハッ。そもそも和田アキ子に歌って欲しいという思いで作ったと。後に和田アキ子本人も歌ってます。こういう感じでパクリとかじゃなくって、明らかに敬意オマージュされてるものというのを、今回選んで来たんです。これを「アッコに“おま”ーじゅ」の1曲目としてお届けしたいと思っております。’02のクレージーケンバンド『タイガー&ドラゴン』。歌ってる場所は(☆スージーさん特製?サウンドマシンの音で♪ジャジャッジャッジャッジャジャ『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』のイントロ) 横須賀。
♪クレージーケンバンド『タイガー&ドラゴン』
スー)(戦前のニュースアナウンサーのような語り^^;「SoulPunch情念の大傑作ナンバー!タイガー&ドラゴン!タイガー&ドラゴン!」)…でおまハハハッ。和田アキ子が憑依している感じの、こういうモノを今回は“オマージュ”って言おうかという事でございます。全然隠し立てをしていなくって、あからさまにあけすけに和田アキ子への敬意を表しております。
もう一曲横山剣を聞こうかなと思います。次オマージュする側とされる側を繋いで聞いてみると、世界がピッチリわかるんじゃないかと思ってますね。“オマージュユニット”いくつかありますけれど、ピチカートファイヴは“オマージャー”でございます(^^;)あらゆる音楽家へのオマージュがあちこちに見られます。オマージュだらけのラストアルバム「さえら・ジャポン」(‘01)の中の『スキヤキ・ソング』。これはピチカート・ファイヴのアルバムなんですけど、横山剣が歌っております。この歌は横山剣の横浜音楽界の大先輩、ゴールデンカップス『本牧ブルース』の明らかなオマージュになっております。そもそも横浜のロック界で、インタービュー等でも敬意を表明している横山剣とゴールデンカップス。これも歌い出し同じなんですよ♪好きなあの娘はいつも~ってのが、『本牧ブルース』の♪知らな~い同士でも~と全く同じ。
ミ)始めからわかるようにやってるんですね。
スー)そうそうそう。これ作詞・曲は小西康陽なんですけれども、明らかに横山剣を通してゴールデンカップスのオマージュかと思っております。以前オンエアでかけた時にも言いましたけれど、ドラム・ベース・ボーカルっていうギターレスの編成でございます。という訳で横浜ロック界の後輩から大先輩へのオマージュメドレーでございます。まずは’01「さえら・ジャポン」に入っておりますピチカート・ファイヴ横山剣が歌う『スキヤキ・ソング』そして続けてゴールデンカップスの、大元ですね『本牧ブルース』歌ってる場所は(☆スージーさん特製サウンドマシンでDTBWBのイントロ再び^^;)横浜本牧!
♪pizzicato five『スキヤキ・ソング』(ナレーション前田武彦)
♪ザ・ゴールデン・カップス『本牧ブルース』
スー)歌ってるのはデイブ平尾、作・編曲は村井邦彦『本牧ブルース』でございました。次はこんな感じで作られた方歌ってる方が書いてますね《歌とベースがイエロー、ピアノがブラックでドラムがホワイト。そんな気持ちで作りました。大好きな「ハナ肇とクレージーキャッツ」に捧げようと思ったので、歌詞にメンバーの方々のお名前が一部隠れて入っています》(アルバム「YELLOW DANCER」ライナーノーツ)星野源『Crazy Crazy』シングルで’14。歌詞見て行きますと《おはようはじめよう》ハナ肇《しいものは はるか上さ》植木等《を渡れ 欲望を越えろ》谷啓と。(星野源が)入院なさってた時にかなりクレージーキャッツに励まされたというのもあって、かなりド真ん中でクレージーキャッツへのオマージュという。あとミュージックビデオもかなりクレージーキャッツに寄せてという感じで。星野源氏のクレージーキャッツ愛オマージュが感じられると思います。
♪星野源『Crazy Crazy』
スー)クレージーケンバンドの次は『Crazy Crazy』クレージーキャッツでございます。
ミ)繋がってる。
スー)という訳で今日の特集って言うのはこの曲とこの曲が似てるとか、こいつパクりやがってとか、そういうんじゃなくってむしろ真っ直ぐにオマージュしてると。尊敬があからさまになってるような曲を集めております。こんなメロディの端々突ついて「ああ、こことここが似てる!パクってる!」とかっていう話…私は大好きですけど。
ミ)ハハハッ。
スー)私もマキタ(スポーツ)も大好きですけれども。(☆BS12「カセットテープミュージック」日曜21:30ではお二人が音楽への愛と知見を惜しみなく楽しく^^;語っている)今日はそれ無しで、という特集の方向性でございます。
ミ)はい。
スー)ラジオネーム千葉の子るんるんさん《ビートルズを敬愛してやまない財津和夫さん『青春の影』(‘74)が『The Long And Winding Road』(‘70)って事ですね》真っ直ぐですね。ずうとるびから始まるさん《ビートルズと言えばMr.メロディこと杉真理さんでしょう》。ビートルズの話だけでオマージュ2時間位行けるんじゃないかと思うんですけど、今日はビートルズにはまるとアレなので1曲だけ。やっぱりチューリップという事で、『オール・ビコーズ・オブ・ユー・ガイズすべて君たちのせいさ』。ジャケットがちょっとアチャーって感じなんですけど…。
ミ)これチューリップのアルバムですか⁈
スー)はい、カバーをしてると言うので、今から見るとちょっと“時代がかってる”ジャケットと表現しておきます。「夢と希望あふれる感動のレコード」なんて書いてあったり雑誌の表紙のパロディですね。
これはオマージュというよりパロディですけどね。アルバムの中身っていうのはビートルズのカバー、
大好きなビートルズを自分でやってみたということなんです。その中で作詞作曲カルロスアルパカと財津和夫。カルロスアルパカっていうのは若き日のピーター・バカラン。
ミ)フハッそうなんだ。
スー)シンコーミュージックにいらした頃じゃないですかね。チューリップもシンコーミュージックだったんで。何かというと『すべて君たちのせいさオール・ビコーズ・オブ・ユー・ガイズ-プロローグ』っていう曲で、ホントにビートルズのせいさ、っていうのをカバーじゃなくってオリジナルで、中期ビートルズっぽく書いております。1’56”と短いんですけれども、これぞオマージュ・オブ・オマージュという感じがするで、おま。
♪チューリップ『ALL BECAUSE OF YOU GUYS~PROLOGUE』
スー)短いフフッ。このジャケット笑いましたけれど、この権威にならない感じっていうのがいいんですよ。
22:00台1曲目クイズのヒントでございます、今日は言葉で。’78リリースされたあるバンドの曲です。タイトルにそのバンドが憧れてる洋楽のバンド名が入っております。更に言いますと「大晦日に紅白を見てる」って歌詞なんですけれども、そのバンドは翌年紅白に出ます!素晴らしいステッカーが貰えるで、おま。

【ミラッキ・ゾーン】
スー)こっからはオマージュ大好き“オマージャー”のミラッキ大村の選曲でございます。
ミ)良く言われるのが「気づかれたくないのがパクリ」「気づいてもらいたいのがオマージュ」
スー)仰る通り。
☆ピンクフロイド『Money』(‘73)のオマージュ
♪BAKUFU-SLUMP組曲「天下御免の回り物」より 第一章 カネ(マネーに捧ぐ)
☆少年隊『仮面舞踏会』(‘85)オマージュと思われる
♪手塚国光 featuring 井上守,芝砂織 突撃!月刊プロテニス[手塚国光編]
☆フリッパーズギターのオマージュ
♪tetrapletrap『Vector』
☆’90代大好き、小沢健二・川本真琴・フリッパーズ・広末涼子オマージュ(☆あくまでミラッキさんの感想です^^;)
♪PANDA 1/2『中華街ウキウキ通り』
ミ)10 時台1曲目クイズ正解者はどうですか?
スー)ええ割といますね。

【22:00時台前半 サザンを夏に封印⁈^^;】
【告知タイム】
△8/4(日)「Cの音粋」19:30千葉市美浜文化ホール スージー鈴木・ミラッキ大村のイベントが千葉に初上陸。前半:ゲスト番組ディレクター浜野勉「月曜9の音粋の作り方」エピソード・秘蔵音源を一挙公開。後半:「音粋ヒストリア」ゲスト川原伸司 数々のヒット曲をプロデュースし、平井夏美名義で松田聖子『瑠璃色の地球』井上陽水『少年時代』等作曲。大瀧詠一、筒美京平、井上陽水等々レジェンドの“ここだけの話”を伺う。月曜日キュウオンフェス奮ってご参加を。
スー)予約が先週より1人しか増えていません。47人で止まりつつあります100遠いなああ。凄いですよ浜野勉さんとのエピソード、もうBAYFMの悪口言いまくりますよ。
ミ)ハハハッ!
スー)川原伸司さんとこの前打ち合わせをしました。ちょっと楽しく喋り過ぎて、記憶が無いんですけれど。
ミ)ハハ打ち合わせになってんのかな?
スー)さっきTwitter・Xポストしましたんで是非参加して下さい。

△スージーさん:9/10 (火)南青山BAROOM 19:00 スージー鈴木のレコード研究室vol.21「服部靖幸フリッパーズ~あの1989年夏を懐かしむナイト」
△ミラッキさん:7/14代々木WOOFERイベント年譜票作り配信あり。
※詳しくはお二人のTwitter・X等参照。

スー)22時台1曲目クイズの答えは、またサザンオールスターズです、サザン多いんですけどね。夏だからまぁいいかという感じもあります。サザンにも幾つもオマージュものがありまして、先程の答えは『いとしのフィート』という曲です。「フィート」っていうのはリトル・フィートというバンド(アメリカ’69-)がありまして。「いとしの」ですから、まぁこの「フィート」がリトル・フィートかどうか判明はしてないんですけど。音楽性スライドギターが有名なバンドで、サザンと同じ当時6人編成という事でこの「フィート」はリトル・フィートだろうと。ローウェル・ジョージってボーカリスとがいるんですけど、アルバム「ディキシーチキン」(‘73)とういうA面が特に好きなんです。聞いてるとまさにボーカルは桑田佳祐そっくり。
ミ)そうなんだ。
スー)栗田貫一がモノマネする桑田佳祐、初期のね。
ミ)ハハハハッ!
スー)ちゃらんぽらん冨好がモノマネする桑田佳祐にそっくりです。ハハッそれはね、ローウェル・ジョージに桑田佳祐が寄せてるんですけれども。私聞いたら「あ、これ桑田佳祐かな」と思う位でございます。でね、歌詞がはっぴいえんど『春よ来い』(’70)のオマージュと言いましょうかここはパロディなのかという感じもするんですが、大晦日の歌なんです。さっき言ったみたいに大晦日に1チャンネルを見てる、って歌詞なんで紅白歌合戦かなということなんです。それが翌年(紅白に)出ちゃうって話なんですフフッ凄いんです。という訳で桑田佳祐にそっくりな桑田佳祐のモノマネをしてるという西海岸のバンドハハッリトルフィート。
ミ)フフフッ。
スー)フッフッ声が似てるローウェル・ジョージという所に寄せたオマージュと断定しようかなと思ってます。(クイズの解答メール・Twitter)今日は珍しく初めての方が多いので、せっかくですから初めてのラインナップの中から。この人にしようかな、東京都中野区のフフッ食う寝る太るさん。
ミ)ハハッ!
スー)’88日産セフィーロのCM(※キャッチコピー「くうねるあそぶ」CMでは井上陽水が助手席から窓を開けてセリフを言った)「みなさん、お元気ですかぁ?」ハハッ。食う寝る太るさん《サザンオールスターズ『いとしのフィート』だと思います。「フィート」はリトル・フィートですよね「ディキシーチキン」は好きなアルバムの1枚です。まだ当たった事がないのでステッカーが欲しいですよろしくお願いします》おめでとうございます!
サザンのファーストアルバム「熱い胸さわぎ」(’78)に入っておりました。そのスライドギターの当たりリトルフィートっぽい。何曲かあるんですけどもかなりリトルフィートっぽい曲かなと思っております。
♪サザンオールスターズ『いとしのフィート』
スー)この最後の観客(の歓声)もよくわからないですハハッ
ミ)ハハハッ。
スー)こんな曲、こんな曲って言ったら失礼ですけど、この1年後紅白に出るバンドの曲じゃないですフフッ。《大晦日に1チャンネルを見ながら樽酒を飲む》大晦日に何となくそういう寂しくしてるっていうのは、『春よ来い』はっぴいえんどに似てるんですけれども。でもはっぴいえんどのラストアルバムにリトル・フィートのメンバーが参加してるっていう因縁もあり。
ミ)はあーー。
スー)いろんな意味で繋がってるのかもしれません。
ミ)それが10年以内に起きちゃってる事が凄い。
スー)ああそうですハハッそれいつも思いますよね。’70,’78とか、あ!はっぴいえんど8年前だったんだとかフフッ。ビートルズが、とか。
えーと来週から数週間出入り禁止にしますんで、サザンオールスターズもう1曲いいですか?
ミ)ハハハハッ!夏本番なって来るのに(出入り禁止)?
スー)先週も『じんじん』(原由子)かけたんだね、桑田佳祐がうなっていました。日本のローウェル・ジョージが歌ってましたんで。これ別に、あからさまにオマージュだって言う風にみんな知ってる訳じゃないんですけれども、タイトルからしてオマージュだろうっていう。アルバム「綺麗」(’83)に入ってる『NEVER FALL IN LOVE AGAIN』がありまして、これが明らかにバート・バカラックオマージュかなと考えております。バート・バカラックってね「明日に向かって撃て」(‘69公開米映画ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、キャサリン・ロス。音楽がバート・バカラック主題歌『雨にぬれても』)とか『Close to you』(‘70歌唱カーペンターズ)とか『愛のハーモニー』(‘82歌唱ディオンヌ・ワーウィック、ロッド・スチュワート)とか、有名な音楽家なんです。曲調とかコード進行とか管楽器の感じが、明らかにバート・バカラックだなと思ってます。そもそもバート・バカラックの作品にディオンヌ・ワーウィックの『恋よ、さようなら』原題『I’ll Never Fall in Love Again』って曲がありますんで。この曲名は『NEVER FALL IN LOVE AGAIN』曲は全然違うんですよ。タイトルがまんまなんで、これはバート・バカラックへの愛をオマージュを捧げたモンかなと思っております。
アルバム「Keisuke Kuwata」(‘88)に『遠い街角』って曲があって、それもかなりバカラックなんですけれどもね。1回某テレビ番組でやりました「誰でもできるバート・バカラック」というネタがありますんで、ご紹介したいと思います。
ミ)なんですか⁈
スー)ピアノができる方はCm7とFm7っていうのをずっと交互に弾いて下さい。(☆ピアノ弾いて)♪~~~~これで適当に弾いて♪パパパッパ~で、変拍子!「誰でもできるバート・バカラック」ってやったら、バカラックファンから非難が来ました。
ミ)ハハハハッ!
スー)これ「バカラック」じゃなくって、「バカ」ラックですバカでおまフフッ。という感じで楽しくお届けしております。
♪SOUTHERN ALL STARS『NEVER FALL IN LOVE AGAIN』
スー)これで当分サザンがかかんなに夏を迎えようとハハッ我慢できるかなあハハッ。
ミ)あーでも“変名”とかあるからなあ、忍び込んで来る可能性あるからな。
スー)ハハハッちょっと我慢できなかったらすみません。あと「誰でもできるバート・バカラック」って言うのは、Cm7とFm7っていうのを四分音符で鳴らしながら適当にパッパッって言ってるとバカラックになりますっていう発言で。バカラックファンも敵に回してるハハッ。昔子供時代にタモリがゴールデンタイムのテレビで「誰にでもできるキース・ジャレット」だったかな?黒鍵だけを鳴らして「おしゃれなキース・ジャレットぽいでしょ」って。ああ、こういう事かみたいな。
ミ)キース・ジャレットを知らなくてもちょっとわかるというか。
スー)そうそうそうそう、で、ちょっとどこか馬鹿にしてるハハハハッ。
ミ)ハハハハッ。
スー)バート・バカラックっぽいっていう事を“バカラッキー”と言いますね。
ミ)アハハハッ!
スー)かなりバカラッキーな1曲ですね。“バカラッキー”ウルフルズの曲名みたいですけどハハハッ。すみませんいろんな所を敵に回して、またこれで業界から嫌われますけれども仲良くして下さいよろしくお願いします。
さてちょっと若い所で、マカロニえんぴつのボーカル服部くん。名前からしてユニコーン奥田民生リスペクト「服部」(‘89)というアルバムがありますんで。ここでマカロニえんぴつとユニコーンの同じ方向性の曲をかけると、令和と平成元年が繋がるんじゃないかという実験をしてみたいと思います。マカロニえんぴつとユニコーンに共通するモチーフの曲があれば、これはオマージュメドレーが出来るだろうと。まずは去年のアルバム「大人の涙」に入ってる、タイトルからして『ありあまる日々』。
ミ)お、聞いたことあるぞフフッ。
スー)ハハハッ『すばらしい日々』(‘93UNICORN)ではなくて、『ありあまる日々』って曲がありましてこれがフォークギター1本のバラードなんですよ。アルバム「服部」に入ってる『ミルク』っていう地味な曲がありましてこれも奥田民生が弾き語り、両方とも2分台で共通してるんです。歌ねえ似てますよ。
ミ)ああ来ましたか。
スー)これねぇ奥田民生リスペクトっていうのを真っ直ぐ受け止めて、聞いてみたいと思います。マカロニえんぴつ『ありあまる日々』から’89平成元年6月アルバム「服部」から『ミルク』。
♪マカロニえんぴつ『ありあまる日々』
♪UNICORN『ミルク』
スー)エンディングでガチャガチャってするのも、そっくり。ですが服部氏の奥田民生リスペクトボーカルは凄いですねハッハッハッ。
ミ)ホントですねー。
スー)服部が歌う『ありあまる日々』とアルバム「服部」から『ミルク』。ユニコーン名義です。9/10は1989年夏を振返るイベントをやる(南青山BAROOM)んですけれども、「服部靖幸フリッパーズ」っていうタイトルで、6月服部・7月靖幸(岡村)・「海へ行くつもりじゃなかった」(フリッパーズ・ギター)が8 月。あれ全部夏なんですよ。もう1個加えると7月に「非実力派宣言」森高千里。平成元年のバブル・サマー、華やか。月9がフジテレビ「同・級・生」ZIGGY『GLORIA』(主題歌)、その裏が同じクールTBSが多分「ママハハ・ブギ」フフフッ。その先陣を切るのが6/1発売の「服部」という事で今年は「服部」35 周年でございます。最後のゾーンもオマージュ“おマリアージュ”もしかしたら“おトリビュート”もたっぷりで、おま。

【ラスト・ゾーン】
スー)そうなんですよ、’89から35周年フフッなんとも言えませんな。私ね就職活動してたんですよ、景気も良かったからまぁ売り手市場って言われて。当時まだ当然MP3とかサブスクとか無いんんで、ディスクマン持ってましたねSONYの。ディスクマンってわかりますかね、ウォークマンのCD版ですわ。パカッと開けてピンク色の「靖幸」のCD入れて就職活動するんですよ。
ミ)かなりおっきいモノを持ち歩いてたって事ですね。
スー)そうです、当然ながら編集とかできないからCD丸ごと聞く訳ですよ。だからCD曲飛ばせますけど、今よりもアルバム通して聞く事多かったですよね。面接上手く行かなかった時に限ってアルバム「靖幸」の『聖書(バイブル)』が流れるんですよ♪Crazy×12~またこれかぁってげんなりするんですけどフハハハッ。まあ自分の責任じゃないから言いますけど、景気も良くってね今は貧困層がって言いますから、そういう意味ではいい時期だったのかなと思いながらも、あれから35 年なんだって。だから僕なんかはラッキーな世代ですけど、もっとわがまま言うなら、もうちょっと上はもっとラッキーなんですよ。私(会社に)入ったらバブル崩壊ですからね。
オマージュという事で曲名からして“オマージュ”というのが入ってる曲をかけたいと思います。『オマージュ - ブルーハーツが聴こえる』って曲があります、歌ってるのはリクオ。ブルーハーツ『人にやさしく』(‘87)とか佐野元春『SOMEDAY』(‘81)とかかまやつひろし『ゴロワーズを吸ったことがあるかい』(‘75)とかソウル・フラワー・ユニオン『死ぬまで生きろ!』(‘10)小沢健二『愛し愛されて生きるのさ』(‘94)等々いろんな曲が入ってます。調べたらリクオ氏は’64生まれで、ほぼ私と同い年(※スージーさんは’66生まれ)。だからここで歌われてるのはまさに私世代の、ディスクマン世代のオマージュかなと。曲自体は’19なんで30年後に30 年前のブルーハーツの時代ってものをオマージュしてるような歌でございます。ギターは仲井戸麗一(”チャボ“RCサクセション)が入っています。同世代の関西人(※リクオ京都出身)の音楽好き感覚っていうのが、ビンビン来るんです。この『オマージュ - ブルーハーツが聴こえる』という曲が念頭に置いたと書かれてた曲が忌野清志郎の『激しい雨』という曲です。こちらは忌野清志郎の歌なんですけれども、歌詞の中に《RCサクセションが聞こえる》と。’06の曲なんですが、昔自分がやってたRCサクセションの時代っていうのはいい時代だったって事で、自分自身でRCサクセションをオマージュしてるって曲なんですよね。
ミ)へえーー。
スー)これ前に1回かけましたんで今日は別バージョンで、’06,5,14プライベートセッションバージョンっていうのがありましてこちらも中々いい、こちらもギターは仲井戸麗一。という事でオマージュからオマージュへオマオマメドレーであり、チャボからチャボへチャボチャボメドレー。題しましてオマオマチャボチャボで、おま。
♪リクオ『オマージュ - ブルーハーツが聴こえる』
♪忌野清志郎『激しい雨』
スー)2曲両方共「昔の音楽に対して今自分はどうなってるのか」って歌ってる感じがします。『激しい雨』の歌詞はこうですね《何度でも夢を見せてやる この世界が平和だったころの事 RCサクセションが聞こえる RCサクセションが流れてる》だからまぁぁ’80代ですかね「COVERS」(‘88)までのRCがヤンチャしまくってた頃ってのは平和だったな、って言う歌詞かなって思ってますね。’80代生きて来た身として、当時もいろんな世界はダメだとかって話してたんですけど、今から考えるとちょっとわかりますよね。’80代ってまだのんびりしてたな、忖度とかなんとか無かったかな。だってフフッRCがあんんだけやってたもん、って思いますね。それが「COVERS」とかで段々世の中変わって行くっていう時代を見ていますので、この『激しい雨』は沁みますね。ソロでチャボと一緒に《RCサクセションが流れてる》って歌ってるオマージュでございます。
楽しくやって参りましたが《オマージュでおま》最後のコーナー。先月11日に、フランスの有名な歌手で女優のフランソワーズ・アルディがお亡くなりになりました、享年80。日本では何と言っても『さよならを教えて』という曲とかドラマ「沿線地図」(‘79TBS)の主題歌だった『もう森へなんか行かない』等が有名でした。ユーミンが作った『まちぶせ』(‘76三木聖子’81石川ひとみ)って曲がありまして、あれが『さよならを教えて』に似てるんですよ。今度「Cの音粋」(8/4)にゲストで来て頂く川原伸司さんは私の著書「きゅんメロの法則」(’24,2リットーミュージック)で私と対談をしてるんです。そこでユーミン洋楽を加工する感じにこう仰ってましたね《洋楽をそのまま持ってきても、普通なかなか日本の土壌になかなか合わないんだけど、こういう風にフランスワーズ・アルディを日本的な解釈にして「お茶の間感」を出せるのはすごいなと》当時ユーミンに思ったと。今度「Cの音粋」ではこんな話もして頂こうかと思います。そのユーミンが荒井由実時代に、フランソワーズ・アルディに向けて『私のフランソワーズ』というザ・オマージュソングを書いております。これはもう『まちぶせ』もパクリじゃなくってオマージュだろう、と断定・認定します。という訳でフランソワーズ・アルディへのトリビュートも含めて、まずは『さよならを教えて』っていうヒット曲をちょっと聞いて。以前かけた時は大貫妙子バージョンでしたけれど、今回はユーミン本人のバージョンで『私のフランソワーズ』をお届けします。オマージュ、おトリビュート、おメモリアルで、おま。
♪フランソワーズ・アルディ『さよならを教えて』
♪荒井由実『私のフランソワーズ』スー)
スー)来週は《オリコン最高7位》でおま特集でございます。おまコンいやオリコンチャートの順位に着目した企画という事で、去年5月以来の開催でございます。ウィークリーシングルチャートで最高7位を記録した曲から選曲したいと思います。
「BAYFM9の音粋お相手はアシスタントディレクター岡部いさこの背番号は7、ミキサーフシミさんの背番号は49、ディレクター浜野勉さんの背番号は343、そしてプロデューサー西宮ヒロキの背番号は2401」
ミ)これなんでしょう⁇
スー)7をかけて行ってます。
ミ)ハハハッDJはミラッキ大村と。
スー)ミラッキさんは16807、スージー鈴木は117649でございます。
スー・ミ)ありがとうございました。
===終了===
★みにょん:スージーさんが繰り返し定義した、ある音楽家やその作品へ隠さず表している真っ直ぐな敬意「オマージュ楽曲」。ミュージシャンが好きな音楽家へ向け堂々と敬意を表しそこへ寄せ楽しんで歌うオマージュ楽曲の素敵さよ。スージーさんがいつも言う「音楽の様々な聞き方楽しみ方を伝えたい」音楽評論家ワークスが伝わる、楽しい回だった。その定義や良曲選曲からすると、ミラッキゾーンは浮いていた印象が残念だった。スージーさん語り多めの回《…世界はこのありさま…季節はずれの激しい雨が降ってる 歩きだした未来は冷たく濡れたままでも 誰もが見守ってる 世界は愛し合うのか 何度でも夢をみせてやる…RCサクセションが聞こえるRCサクセションが流れてる》清志郎の歌声は日々沁みる。

☆来週(7/15)《オリコン最高7位特集》ウィークリーシングルチャートで最高7位を記録した曲特集。
☆番組特製ステッカー:シェア大賞・みやびいちごさん:メール大賞・ひゃーこさん

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