タイムフリーが終わる前に♪9の音粋(#キュウオン)「アルバム二連チャン特集」2023,7,31つまみ聞き
ヘッドホン爆音でプラスティックスを聞いてロボットダンスを踊るのをおばあちゃんに目撃された”DJとその時代の邦楽と洋楽聞く世代にはかなわない!と叫ぶDJ2人の音楽トーク番組bayfm9の音粋(#キュウオン)月曜日。2023,7,31《アルバム二連チャン特集》タイムフリーが終わる前に是非お聞き下さい!ここではちょっとつまみ聞き。DJはスージー鈴木(スー)ミラッキ大村(ミ)
スー)今宵も『レッド・リバー・ロック』ジョニー&ザ・ハリケーンズに乗ってやって参りました我々、スージー鈴木と。(☆スージーさん大好きなABCラジオ日曜17:00「小林大作のメモリーズ・オブ・ユー」風にダンディに始めた模様^^;)
ミ)ミラッキ大村です。
スー)174回でございましてでしてねえ、今回ミラッキさんから企画提案頂いて「これはいい企画だな!」と《アルバムから二連チャン特集》。
ミ)そうなんです。
スー)まずその前に「連荘(れんちゃん)」って分かりますかね、若い方。連荘、麻雀用語ですね。
ミ)今、「千鳥の鬼レンチャン」とかいう番組がありますんで、レンチャンという言葉自体は幅広い世代に馴染んでいるかもしれないですね。(☆しかし若者はテレビ見ない^^;)
スー)あーそうですか。「あ、ラストオーダーや。リーチ(立直)かかってるなあ」「あいつ酒ねえ割と飲めんアンパイアンパイ(安牌)」「あ、もう時間や。大ラスかな」全部麻雀でございます。「お前何テンパってんねん」テンパるも麻雀用語でございます。(※テンパイ聴牌)
ミ)うーん。
スー)転じて、二連チャンでございますから、アルバムから二曲の繋がりというのを愛でようじゃないか、若しくは三曲という事です。これね、今サブスクとかでバラで聞きますから、曲の繋がりっていう概念がもう崩壊してますね。
ミ)今もうシャッフルして聞いたりしますからね。
スー)逆に言うと昔LPとか聞いてて「おー!繋がってる!」とかって非常に感動した覚えがありますよ。
ミ)私提案したんですけど、スージーさん世代の方がやっぱりレコードで聞いてただけ、アルバムの繋がりを意識して聞いてただろうと思ったんです。
スー)です。後で説明しますけれど、LPというモノが作品として完成されて、23分位かな?1つの面をトータルに考えると言う文化が、主にリバプール方面から出て来まして。日本でもイロイロやってみようじゃないかという事でございます。
ミ)はい。
スー)試しにですね、まずはA面1曲目と2曲目が繋がってる。1曲目が短い曲でイントロダクションと言いましょうかプレリュードと言いましょうか。そんな感じでA面2曲目にドカーンと派手な曲があるっていうアルバムが、間々あります。今回持って参りましたのは、いつもかけております私が大好きな大沢誉志幸『ゴーゴーヘブン』フフッ。いつもシングル盤でかけておりますけど、今回アルバム’87「SCRAP STORIES」ver.で。1曲目が『Go Go”Trouble”Heaven』っていう1分20秒の曲で、割とイントロダクション的にグワーッと盛り上がって、シングルver.とは違うアルバムver.の『ゴーゴーヘブン』に行くっていうね。
ミ)いいですね。
スー)これが中々良くって。これメールも貰ってましたね。清水のmasakiさん《いつも聞いてる『ゴーゴーヘブン』イントロに『Go Go”Trouble”Heaven』がかかると、こんなに盛り上がるという事》。
♪大沢誉志幸『Go Go”Trouble”Heaven』『ゴーゴーヘブン』
スー)いつも聞いてる『ゴーゴーヘブン』イントロダクションが付くと、よりカッコいい、こういう魅力もありますね。
ミ)そうですね。
スー)初メールうりまきさんありがとうございます。繋ぎという事でZZトップ(※’69-米スリーピース・ロックバンド)のリクエストありました。《初めてメールします。65歳洋楽ロック好きのおっさんですが、9の音粋月曜日は必ず聞いています》。
スー・ミ)ありがとうございます。
スー)うりまきさんありがとうございます。スージーすずさん、って書いてますね。広瀬すずみたいな感じですね。
ミ)ハハ可愛くなっちゃったなあハハハッ。
スー)アハハッ!可愛くなっちゃった~!
さてさて今はA面1曲目2曲目でしたが、B面1曲目2曲目というパターンもあります。
ミ)ほお!
スー)で、今、短い曲から長い曲行きましたけれど、長い曲から短い、長い→短かもあります。浜田省吾デビューアルバムB面2曲目に『HIGH SCHOOL ROCK&ROLL』ていう、フフッちょっと横浜銀蝿っぽいタイトルの曲。めっちゃカッコ良くって好きなんですけど。これがね1曲目『壁にむかって』っていう曲に繋がっておりまして。『壁にむかって』は長めの曲なんですけど、エンディングが終わってギターのフィードバックってんですかね、♪ウィ―ンって音が鳴ってる中で♪ガ~ガガって入って来る。これが中々カッコいい。浜田省吾という人もデビューアルバムから、そういうトータルコンセプトみたいな事を考えておったんではないかと。そのアルバムの名前は「生まれたところを遠く離れて」というLPです。そのB面1曲目『壁にむかって』という長いイントロがあって、その後で息せき切ったように短い2分台の曲『HIGH SCHOOL ROCK&ROLL』がかかりますんで、洋楽好きのうりまきさんも、是非聞いてみて欲しいと思います。
♪浜田省吾『壁にむかって』『HIGH SCHOOL ROCK&ROLL』
スー)若い!浜田省吾!そして『壁にむかって』長いのを浴びてから、この『HIGH SCHOOL ROCK&ROLL』っていうね。尾崎豊の源流みたいなハッハッハッ。
ミ)ですねえ。『壁にむかって』は、まだなんか“生まれたところを遠く離れて”ないような気がします。
スー)ハハハッ、アルバムタイトルね。『HIGH SCHOOL ROCK&ROLL』は呉を離れて東京のデパートで荷物運びしてますよね。若いハマショーもイイという話でございます。
さてもうちょっと時間があるので小ネタを1つ。
ミ)小ネタ?はい。
スー)この“曲繋ぎアルバムギョーカイ”と申しますのは、やっぱりビートルズ「アビーロード」B面から始まったと言っても過言ではないと。
ミ)はい。
スー)ずーっと気になっていましたのが、世界初の隠しトラックと言われておる「アビーロード」B面最後『Her Majesty』。曲が終わって空間があってポーンと静かにフォークギター1本で始まる『Her Majesty』という短い曲があるんです。これがB面5曲目『Mean Mr.Mustard』の次に繋がってたって話があるんですね。それが切り離されたっていう話があって、気になってて、これ繋げたらどうなるのかと思ったんですよ。できるじゃないか!という事で、今回ビートルマニアの方に『Mean Mr.Mustard』から『Her Majesty』をスジノミクスすると(☆スージーさんがremixするのをスジノミクスと言います^^;)、あ、繋がってんじゃん!という事が判明しましたんで。是非聞いて頂きたいと思います。これがリアル・アビーロード二連チャンでございます。
♪ビートルズ『Mean Mr.Mustard』から『Her Majesty』
スー)これが!綺麗に繋がったんですよ。大変感動しまして、私の前の会社にいるビートルマニアの横井クンに「聞いてみて!スッゴイのが出来た!」って言ったら、50周年記念のアビーロードのスーパーデラックスエディションっていうのに、もう既に入ってると。
ミ)ハハハ。
スー)この繋ぎ方が…ハハ。公式に発売されてるっていうので、何てことなかったっていう。一応繋いだんでかけてみたという事でございました。
10時台1曲目クイズでございます。
ミ)お願いします。
スー)どんな難しい曲を出しても、テキストならば検索されるかなと思いましたんで。今回はあるアルバムのB面1曲目のこの曲、イントロだけギターで弾きますんで。♪(ギターを弾く)~ベイ!この曲がB面2曲目とイイ感じで繋がってる。割と有名な曲なんで、検索できないでしょうけれど、わかる人はわかるんじゃなかなと。当たると素晴らしいステッカーが貰えます。コードはGですね。
【告知タイム】bayfmサマーキャンペーン開催中。8/12(土) 幕張新都心グランドモール1階グランドコート13:00「9の音粋」出張型イベント「90の音粋サマー編vol.2」。火曜DJトムセン陽子水曜DJ藤田太郎月曜ミラッキ大村。サマーソングリクエストも募集。bayfmHPを参照。
△8/13(日)ミラッキさん:トークイベントwithヒャダインさん 代々木woofer
【ミラッキ・ゾーン】
スー)さっき食いタンでホンイツで二連チャンだ。こっからは今回特集の発案者ミラッキさん、ドンドンやっっちゃって下さい!
ミ)やりましょう。
☆アルバム「増殖」
♪イエロー・マジック・オーケストラ『スネークマン・ショー(若い山彦)』『ジ・エンド・オブ・エイジア』
☆アルバム「A」サウナからの水風呂^^;
♪電気グルーヴ『あすなろサンシャイン』『Shangri-La』
【22:00前半 スージー少年が聞いていたLP】
スー)さっき話したのは、石野卓球氏のコード感覚。私、不勉強なんで『Jasper』(木村カエラ)が好きな自分が、今のでわかりました。さっき聞いてたら(※ギターで『Shangri-La』弾きながら)♪夢でKISS KISS KISS~これねえ、主和音に行かないんですよ。延々続く感じ。いつ終わんねんって。多分B♭マイナーだと思うんですが(※ギターで)♪ジャーンここへ行かないから、延々と。テクノ不勉強なんで、皆さん私にテクノ教えて下さい。
私が弾けるのはさっきのでございます。全然違いますよ、いきなり主和音(※ギター)♪~Baby I Don’t Mind~ Baby I Don’t Mind~フフッ全く違くジャンルですね。サザンオールスターズ、アルバム「NUDE MAN」B面1曲目と2曲目が繋がってるというので、曲名は『PLASTIC SUPER STAR』と皆さん大好き『Oh! クラウディア』。10時台前半は激しい曲からしっとりした曲にという繋ぎを味わってみたいと思います。さっきのような下手くそなギターと歌で当てた方が、なんと!4人もいらっしゃいますね。
ミ)ウハハハッ。
スー)強豪揃いです。もうなんか大阪桐蔭対履正社、横浜対慶應みたいハハハッ。では読み上げます、コードネームはファルコンさんありがとうございます。来た!バラードきりんさんありがとうございます。Twitterでやひこかくださん、これ予想を送ってメールでも来ておりました。ヤッヒー恐るべし。そして土さん。
ミ)土さん早かったんだよなー。Twitterでハハハ。
スー)もう何でも知ってる土さんハハハ。という常連さん4人なので、メールで予想も送って先んじて当ててくれた、ヤッヒーさんやひこかくださんいつもありがとうございます。おめでとうございます。青のステッカーは貰ってるみたいですけど、今回は赤を差し上げます。ハハッ当てるなぁぁー。という訳で、主和音に行かないのがテクノだとすると、フフッいきなり主和音から始まる、ザ・ロックンロール。’82「NUDE MAN」非常に大騒ぎのアルバムでございますが、B面1曲目と2曲目が繋がっております。1曲目『PLASTIC SUPER STAR(LIVE IN BETTER DAYS)』。BETTER DAYSというのは桑田佳祐を輩出した青学のサークル。BETTER DAYSのメンバー数十人をスタジオに呼んで盛り上がったという事なんで、スタジオライブみたいな感じだと思います。『Oh! クラウディア』は人気曲で始めの方にホワー!っていう観客の声が入っていると思うんですけど、これはその前の『PLASTIC SUPER STAR』の観客の声でございますね。
ミ)なるほど。
スー)という訳で「NUDE MAN」B面1曲目2曲目のメドレーでございます。スージー鈴木さんが茅ヶ崎ライブのチケット外れた記念!^^;
♪サザンオールスターズ『PLASTIC SUPER STAR(LIVE IN BETTER DAYS)』『Oh! クラウディア』
スー)茅ヶ崎で聞いてみたいな。
ミ)フフフッ。
スー)メール来ております、お寿司のサブスクさん、初めて!ありがとうございます。《ふつおたでもイイとの事だったので、初めてメールします。お二人は最近、何か発見した事はありますか?》私はさっき『Shangri-La』、分かりやすく言うとAmがキーとして、Amを弾かずにDmとEmばっかり行くと。いつAmに行くねん、て言うのが一生来ないというのであの延々と繋がる感じが出てんだなと。コード進行の謎を発見しました。
ミ)ハハなるほど。
スー)ミラッキさん最近の発見ありますか?
ミ)落語の公演会のチラシに「爆笑」とか「抱腹絶倒」とか自らハードル上げてるなという発見がありました。でこれ、真打の人に聞いたら「爆笑」とか「抱腹絶倒」とかつけないとチケットが売れないらしいんです。
スー)ああー。じゃ今度「爆笑!スージー鈴木」ってハハハッ。「爆笑」かあ。じゃあ来週「爆笑9の音粋」「キュウオン寄席」。
ミ)ハハハハッ!
スー)こちらも初めて、ラジオネーム野球大好き人間さん《サザンのベストアルバムからヒット曲を聞いてサザンを好きになった》いいじゃないですか!フツーな感じですね《ベストアルバムで繋がりを感じられる曲や、お薦めの盤はありますか》。繋がりといいますと、今の「NUDE MAN」ですね1回聞いてみるといいかもしれません。ありがとうございます。さて、1ヶ月に1回おなじみの定番コーナー“ムーンライダーズを聞こうコーナー”ですね。「カメラ=万年筆」コンプリートに向けて、日々精進しております。
ミ)ハハハハッ。
スー)好き過ぎるんですけど、ホントにコンセプトアルバムで、忘れられない繋ぎがあります。多分ミラッキさんの電気グルーヴにあたるのが、私のムーンライダーズ「カメラ=万年筆」。是非聞いて頂きたい。これは長くないんで。A面ラストの2曲ですねえ。2曲目の『幕間』(まくあい)という曲は1回かけたんですけど、これはその前を聞かないとダメだという事で。その前に『沈黙』っていう曲がありまして、『沈黙』と『幕間』。
ミ)イヤな予感するなあ。
スー)しますねえ。『幕間』は電話越しに歌ってまして。その前の『沈黙』って続けて聞くと“ザ・ムーンライダーズ”という感じがしますね。是非よろしくお願いします。
♪ムーンライダーズ『沈黙』『幕間』
スー)さあ、放送事故ではありません、元々こういう音ですからね。ミラッキさんどうですか?
ミ)ピエール瀧さんが言ってると言ってもいい。
スー)確かにピエール瀧が言ってる感じもしますね。♪オペレイタああー。多分これもサンプリングっていうんでしょうか、テープに録ってループしてると思うんで。
ミ)この「カメラ=万年筆」YMO「増殖」も’80の発売で、スージーさん中2ですよ。電気グルーヴのお二人は中1。かなわないわ!その世代には。中学ン時にこういう邦楽があって、洋楽はもっと盛り上がってるみたいな時に思春期でしょ。
スー)是非ねミラッキさん、褒めて下さいよ私を。東大阪のヤンキーばっかりでね、横浜銀蠅の空気ですよ、校内暴力とかね。クラスの中ではじーっと黙ってるんですよ。勉強もできるんだけども目立たんようにして、スポーツもできない、早く帰る。卓球部中2なんてクラブ行かず、近鉄布施駅前の貸しレコード屋に行って「カメラ=万年筆」借りるんですよ。
ミ)ハハハッ。
スー)もうね、あのヤンキーらが知らんムーンライダーズ「カメラ=万年筆」借りてる俺。負けてへんでー!で、家に帰って兄貴とかおかんいないの見計らって、ヘッドホンで爆音でプラスティックスかけて、ロボットダンス踊るんですよ。で、おばあちゃんが物干しに来るんですよ。
ミ)ハハハハハッ!
スー)ハハハハッ!泣きながら「カメラ=万年筆」意味わからんなあって思いながら、このジャケット…。今でもカセットテープでも持っております。そんな我々には素晴らしいリスナーの方がいろいろサポートしてくれます。ラジオネームビギンさん秋田県からありがとうございます。3週連続で三連チャン、雨大丈夫でしたか?《二連チャン特集選曲予想思いついたので、1つ目ははっぴいえんど》デビューアルバム「ゆでめん」ですね。《『いらいら』からの『朝』です》こっからのコメントいいですよ《全曲がカットアウトした瞬間にアコギがやさしく鳴り出す瞬間は本当に美しいと思います。対比も絶妙です、眠れない夜と優しい朝、エレキとアコギ、ハードとソフト、シャウトボーカルとソフトなボーカル、動と静、見事なシンメトリーです》見事なメール!パチパチパチ(拍手)。音楽評論家みたいですね。
ミ)ハハハハッ。
スー)じゃあ、いいものといいもの繋げてみましょう。
♪はっぴいえんど『いらいら』『朝』
スー)もちろん、両方とも歌っているのは大瀧詠一で、大瀧詠一の二面性ですね。ハードとソフト、上手いなあ!中学時代に貸しレコード屋でムーンライダーズ聞いて、高校時代にサザンオールスターズ「NUDE MAN」聞きまして、大学入って早稲田の馬場下交差点の近くの友&愛の横にあった中古レコード屋で「ゆでめん」買いまして、繋ぎは人生ですねハハッ。私の人生が繋がれましたね。
ミ)大学入ってから、幼き頃に出ていたはっぴいえんどに辿り着くんですね。
スー)大阪でははっぴいえんど売ってなかったですからアハハハッ!
ミ)言ってましたね。
スー)ハハ売ってたでしょうけれども。という訳でサザン2曲ムーンライダーズ2曲はっぴいえんど2曲というちょっと“私色”の強い(ゾーンでした)。繋ぎのアルバムをちゃんと聞いてるのは若い頃に聞いてたLP時代になって来ますからね。こんな感じのセットになりましたけれど、10時台後半は日本を代表するアルバムで、かつ’70代なのにこんだけ音が良くって、そして音が繋がってるのを選んで参りましたので是非最後まで聞いて頂ければと思います。
【ラスト・ゾーン 日本を代表するアルバム】
スー)青春バナシいいですねえ。大阪の中学時代の様々なさっきのような話を今、本を準備してますんで。いよいよ人生、もう何でも書きますハハハハッ。もうみんな50越えたら過去を振り返るんです。過去大好き!ハハハッ。カコの巣の上で。あ、すみません。
ミ)ハハハハッ。
スー)という訳で《アルバム二連チャン特集》盛り上がってやって参りましたが、やはりザ・名盤にはザ・繋ぎがザ・二連チャンがあるんじゃないかという事で。最後2枚日本の’70代前半ロックシーンを代表する名盤から繋ぎを探ってみたいと思います。まずはこれも大好き。これ買ったのは秋葉原の石丸電気でしたね’86。上京した時。レコード売り場がめっちゃ良かったんですよ、すごーく綺麗に整理されててね。マイナーなミュージシャンも全部棚があってね。サディスティック・ミカ・バンド、って書いてました。東京行ったらまずこのLP買わなと思ってたのがサディスティック・ミカ・バンドの「黒船」でございます。どちらかというとA面がコンセプチュアルで、特に有名なのが3曲の組曲になってる『黒船』というのがほぼ繋がっているんです。今回はその『黒船』の前でございます。形は三連チャン。真ん中に皆さん大好きな『タイムマシンにお願い』を置きます。だから『Shangri-La』と同じで普通『タイムマシンにお願い』だけかかりますけど、この前に『何かが海をやってくる』いうインストがありまして、これ食べてから『タイムマシン…』に行くと美味しい。『何かが海をやってくる』『タイムマシンにお願い』二連チャンをフルで聞くんですけど、その後に一瞬だけかけたいのが『黒船(嘉永六年六月二日)』っていうインスト曲がありまして、イントロの高橋ユキヒロのドラム、多分テープで処理してると思うんですけど、カッコいいドラムがあります。『タイムマシンにお願い』が終わって水風呂にドボン!と入る感じですね。5秒だけ聞こうと思います。2.5連チャンでございますね。石丸電気で買ったLPを思い出しながら、フフッ個人史…。
♪サディスティック・ミカ・バンド『何かが海をやってくる』『タイムマシンにお願い』『黒船(嘉永六年六月二日)』
スー)2.5連チャン。最後のスカタカ!スカタカ!スカタカ!スチッチー!って言うので、水にドボン!と浸かった。高橋ユキヒロ恐るべしですねえ。あと、音がいいんですよ「黒船」は。クリストーマスって方が来たって話なんですけど。同じ日本でやって、なんでこんだけ音が違うんだって、当時思われたと言ってますね。
ミ)49年経った今聞いても。
スー)ですですドラムの音とかね。そん中でこのレコードの繋ぎまでね。ま、クリストーマスはビートルズのプロジェクトに居ましたんで、見てる訳ですよね。テープを切ったりとかそう言うのをビートルズから学んでる方なので、ビートルズ直系ですよ。『何かが海をやってくる』『黒船(嘉永六年六月二日)』ここまで挟んでやっと『タイムマシンにお願い』
の凄みが分かって来る、という話でございました。
次もある意味ではビートルズと絡んで来ます。最後も三連チャン行きたいと思います。かなり有名な、ある意味では日本の’70代の中でもっとも有名な三連チャンだと思います。メールでアライさん56歳埼玉県ありがとうございます《私はこのテーマに非常に興味があります、手元のレコードからセレクトしました。この曲からこの曲への繋ぎがカッコいい》この方の《1位はユーミン「パールピアス」から『ようこそ輝く時間へ』→『真珠のピアス』》仰る通り!ですが、今日はあなたの選んで頂いた2位でございますね。日本初のミリオンアルバム井上陽水「氷の世界」A面冒頭三連チャン。曲名は『あかずの踏切り』『はじまり』そしてみんな大好き『帰れない二人』。ホントにこれも音がいいんですよ。全曲ではないんですが、ロンドン録音。凄く音がクリアで多分当時の若者は、「黒船」聞いた時も「なんじゃこれは⁈」と思ったと思うんですけど。やっぱり100万枚売れたっていうのは、A面針を落として、いっきなり3曲繋がってる、それでこのアコースティックギターの音とかこんだけクリアに録れるんだ。これ聞いたらびっくりしたんじゃないかな、と思うんですよね。わかりませんけど、秋葉原駅前の石丸電気で買って、いそいそと観音開きかなんかの大きなステレオを開いて、レコード乗せて針落として、この3曲が流れたら「アッツ!」と言ったと思うんですね。このアルバムが100万枚売れたのは『氷の世界』とか『心もよう』とか有名曲ありますけど、A面針を落としてこのスッゴイいいサウンドでこの圧倒的なボーカルっていうのが、影響したんじゃないかと、僕は思います。日本最強の三連チャン。
♪井上陽水『あかずの踏切り』『はじまり』『帰れない二人』
スー)繋がりましたねぇ。メールもたくさんありがとうございます、アントニオ井の頭さん虎ちゃんさんありがとうございます。さて来週は、これは中々新しい企画ですね、ミラッキさんご紹介した方がいいですか。
ミ)はい《大笑いしながら出会った名曲特集》でございます。
スー)どういう事ですか?
ミ)お笑い芸人がコントの中で歌っていて知った、昔の曲。ありましたよね。オリジナルよりも先にパロディや替え歌を知ったと、そんな曲の特集。
スー)あ、なるほど。来週はミラッキ回なんで、ミラッキさんが3/4かけて、私が9時台後半。ここは漫才ブーム系かけようかなと。笑いがキーワードですね。
ミ)私の曲は昭和の曲しかかからないです。
スー)あれ?これは「爆笑9の音粋」?
ミ)ハハハハッ。
スー)「お相手はアシスタントディレクター岡部いさこB&B、ミキサー木村さんおぼんこぼん、ディレクター浜野ツトムとんねるず、プロデューサー西宮ひろきシティーボーイズ」お笑いスター誕生です。
ミ)DJはミラッキ大村と。
スー)スージー鈴木、九十九一でございました。
===終了===
★みにょん:サブスクでは”曲の繋がり“という概念が崩壊している。イントロ的な曲→ドカンと盛り上げるコンセプト。激しい曲→しっとり局。’70代有名曲を連チャンで聞いてこそ凄みが出るアルバム。若者にこの聞き方を紹介し伝えて行くのは、その時代の音楽を伝える大事な事だとも感じた。LP世代は確かにA面B面の流れ、繋がりで聞いて覚えていた。アルバムという作品を作り手の思いを丸ごと聞く、醍醐味でもある。
☆来週(8/7) 《大笑いしながら出会った名曲特集》オリジナルよりも先にパロディや替え歌を知ったそんな曲の特集。
☆番組特製ステッカー:シェア大賞・アラさん なぞかけ大賞・孤独な散歩者さん
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