タイムフリーが終わる前に♪9の音粋(#キュウオン)「だいたいBPM170の曲特集」2022,7,25 つまみ聞き
暗闇ピッチング半世紀後、架空ディスコ立ち上げするDJと曲名・BPM数マシンガン披露のDJ2人の音楽トーク番組。bayfm9の音粋(#キュウオン)月曜日。2022,7,25「だいたいBPM170の曲特集」タイムフリーが終わる前に是非お聞き下さい!ここではちょっとつまみ聞き。DJはスージー鈴木(スー)ミラッキ大村(ミ)
スー)はい、スージー鈴木でございます。9の音粋月曜日またやって参りました。今夜も頑張って行こうと思ってます。よろしくお願いします。そして。
ミ)ミラッキ大村です。
スー)ドリカム盛り上がりました?
ミ)「ドリカムディスコ」福岡でやって参りました。初日だったんですが、非常に盛り上がりました。(※ミラッキさんはこのイベントの構成に携わっている)
スー)すばらしい。私も、平山みきさんとのイベントが盛り上がりまして、なんとあの橋本淳さん本人が来まして。
ミ)いやあ、凄いですね。
スー)郷ひろみ『恋の弱味』の歌詞について質問しました「スカイハウスって何ですか?」って。(☆スージ―さんは『恋の弱み』が好き過ぎて、‘21発売コンピレーションアルバム「筒美京平マイ・コレクション スージー鈴木」版に郷ひろみver.と近田春夫ver.と2曲選曲し収録した^^;)
ミ)濃い週末でしたね。
【南船橋「ディスコ170」】
スー)幅広く頑張って行きたいと思います。今夜は《BPMだいたい170の曲特集》でございます。「BPM」これは音楽業界用語ですねえ。”Beats Per Minute”1分間あたりにどんだけの拍数があるか、という事。170を具体的にリズムボックスで言いますと(※リズムボックスを鳴らしながら)…これが168です♪イチ・ニィ・サン・シー♪イチ・ニィ・サン・シーかなり早いですよね。
ミ)こちらメトロノームのアプリもありますので鳴らしてみます(※実際に鳴らす)。結構せわしないですね。
スー)♪ンチャ・ンチャ・ンチャ・ンチャ。いろんなアプリがありまして、叩いて測るヤツ、 自動的に判別するアプリもあります。Twitterにも書きましたがBPMっていうのは平成以後って言いますか、デジタルで作る時に一番初めにその設定をするんで、数字が可視化されるんです。昭和の時代はアナログで叩いてましたんで、BPMの数字をあまり意識していなかったかもしれません。その辺も!私は今回、古いアナログ音源をアプリに入れましてですね、へへへッ。
ミ)徹底的に調べ上げたんですね。
スー)今日は一応170前後の特集なんですけど、200越えとか一部300越え。ミ)どうなっちゃうのか⁈
スー)フフ、そうそうそうそう。まずは170近辺でございます。ちょっと景気づけに1曲目は早めに180。ライブ盤なんです。180はちょっと早いですね、どれくらいかな。♪ワン・ツー・ワン・ワン・ツー…佐野元春『アンジェリーナ』のライブ、アルバム「HERTLAND」からです。その前に参考情報です。安静時の心拍数はだいたい成人で65-68位なんですって。だから170は早いと思うとちょうど2倍なんですよ。だから倍テンポで心拍数と合わせると、案外安静時の心拍数に近いかもしれません。早いんだけれども、もしかしたら気持ちいいかもしれない。
ミ)半分で取れば、という事ですね。
スー)そうそう。佐野元春『アンジェリーナ』だいたい180、ライブですから当然ピッタリじゃないんですけど(※手を叩きリズムを取りながら)♪ワン・ツー・ワン・ツー・ワン・ツー・スリー・フォー!
♪佐野元春『アンジェリーナ』
スー)180でございます。かなりしんどいですね。これ。180をずっと2時間聞いてると。ハハハッ。
ミ)駆け抜けちゃいますね。
スー)いろいろわかったんです。古い曲は検索してもBPMが出て来ないので、頭ン中で「あれ、早いかな」と思ってアプリにかけてみると「わぁ早かった」とか逆に「これ、そうでもないやん」とかね、段々わかって来るんです。16ビートって、カシャカシャしてるから早いなと思ったけど案外遅い。ユニゾンスクエア…?
ミ)ユニゾン・スクエア・ガーデンの『シュガーソングとビターステップ』。
スー)そうそう、あれとか早いかと思ったらそうでもなかった。あと、縦ノリとかパンクとか、そっちの方向が早いなあと。頭ン中での脳内速度と実際のBPMとかなり食い違うな、というのが発見でしたね。
ミ)数値化できるようになってから、こういう事がわかるようになって来たんですからね。
スー)そうそうそう。体内ビート感と実際の数値は違うという発見もあったんです。ああ~、これは本が書けますねぇぇ。
ミ)ハハハッ。BPMで。
スー)BPM論。ハッハッハッ。ミラッキさんは新しい曲をかけると思うんで、私は古い所で170行ければと、いろいろトライ&エラーで選曲に時間がかかったんです。で苦労して見つけたBPM170 辺りの曲を繋ぐと、ビートが均一で、ディスコになるんじゃないかと。
ミ)出ました。月9お得意の。スージーディスコだ。
スー)ハハハッ。また自宅で作って参りました。題しまして「ディスコ170」南船橋にあります、架空のディスコでございます。繋いでるトコ聞いて欲しいんで「フワフワおじさん」は出て来ないです。(※月9でディスコ曲がかかると「フワフワ」と合いの手入れるおじさん^^;)リズムがホントに繋がっているか、私が頑張った形跡を確かめて聞いて下さい。曲紹介しておきます。多分私が知ってる最古の170歌謡曲、キャンディーズ『春一番』早かったー。脳内で一番古かったのは『春一番』か沢田研二『Darling』175。あれ早かった。‘76『春一番』に続きまして、ちょっと新しいんですけど’09フジファブリック『Sugar‼』。大好きなんですよねえ。J SPORTS2010年千葉ロッテ下剋上の(※‘10、リーグ3位から中日ドラゴンズとの日本シリーズを制して日本一になった)。CSで見てた方のテーマソングでございますけれど、これもちょうど170。そしてaiaiさんから予想リクエスト貰ってました、いきものがかり『気まぐれロマンティック』これも170。この3つを繋げると綺麗なディスコになるんじゃないかと。170のリズム感が主役なんで、今回は吉幾三出て来ません。(☆’22,4,11《新生活ロードマップ特集》22:00台「♪bayfmトラフィック・アップデーツの曲・スージー鈴木“交通安全”remix」の吉幾三が話題に^^; 6,27《リクエスト特集》でもオンエアされた)カウントも含めて、箔をつけようと思って、またポール・マッカートニーさんに登場してもらいます。ハハハッ。
ミ)ん?あ、あれか。
スー)ポール・マッカートニーさんのカウントも含めて170メドレーでございます。南船橋にあります、架空の「ディスコ170」からお届けします。
♪キャンディーズ『春一番』♪フジファブリック『Sugar‼』♪いきものがかり『気まぐれロマンティック』
スー)いいですねぇ『気まぐれロマンティック』PV、アレ好きなんですよ、もうビデオが、大好き!フフッ。
☆Twitterからのリクエストでもう一度BPMの説明。1分間に何拍あるか。1秒に1拍はBPM60→2倍が120。1分間60秒に何拍あるかが、170回あるのがBPM170。
☆番組からのお知らせ:“総選挙”企画8/8(再来週)《オー!・ウォー!・ワオ!ウォウ!
総選挙》好きな「オ段シャウト」が入った曲をリクエスト。曲内のどの部分の「オ段シャウト」かも明記。Tweet:#bayfm月9 Mail:cue@bayfm.com.jp 1人複数リクエスト可。
【ミラッキ・ゾーン】
[ミラッキさん蘊蓄コーナー]:①スキャットマン・ジョンは早そうで早くない、136。②YMOアルバム「イエローマジックオーケストラ」B面の曲は全部BPM135。③TRF『BOY MEETS GIRL』135。『EZ DO DACE』140。『Overnight Sensation』120。④テクノでも早くないYMO『Rydeen』146 。C-C-B『Romanticが止まらない』146。⑤YMOライブ盤「パブリック・プレッシャー」『デイ・トリッパー』166。(☆リスナーはこの情報洪水に付いて行けるのだろうか^^;)
☆ギター・ロック2曲
♪浜田麻里『Return To Myself~しない、しない、ナツ。』167.8
☆スージーさんがギターイントロをコピーできなかった。
♪COMPLEX『恋をとめないで』170
☆アニソン
♪TOM☆CAT『TOGH BOY』(北斗の拳のテーマ) ♪スペシャルウィーク(和氣あず未)『うまぴょい伝説』
スー)TOM☆CATいいですね、 TOM☆CATのギター上手いんだよねえ。
ミ)『TOGH BOY』聞きながら『振られ気分でrock ‘n’ roll』歌うのやめて下さい。
スー)アハハハッ!
ミ)同じリズム、同じ構造だって。そういうの。ハハッ。
☆ミラッキさん世代の曲。今月公開されているタイトルにもなっている。♪hide『Tell Me』BPM168
【22:00台前半 BPM200以上の世界】
スー)Twitter牛のひと公式さん《TOM☆CAT『振られ気分でrock ‘n’ roll』の編曲はLight House Projectで矢島賢さんのチーム、ギターは矢島賢さんですね》あ、なるほどー。そりゃ上手いはずだ。でもねぇ「ザ・ベストテン」で見て、僕、生まれて初めてTOM☆CATでライトハンド奏法見たんですよねえ、あれは誰なんだろ。ハハハ。
ミ)『TOGH BOY』は編曲うじきつよしさんですからね。
スー)あ、あの人はギター上手いですからね。
【宣伝タイム】
△スージーさん:①8/3(水) NHK 文化センター青山19:00「スージー鈴木・タブレット純の昭和うたごえ喫茶~夏に聴きたい昭和歌謡~」会場&配信チケット ②8/12(金)阿佐ヶ谷LoftA17:00『ジョニフェス2022「情夏」』グレート義太夫さん 会場&配信チケット ③9/21(水) NHK 文化センター青山19:00『出版記念特別対談「桑田佳祐論」を語る』放送作家・植松公和さん詳しくはスージー鈴木HPで。
△ミラッキさん:7/30(土)ドリカムディスコ zepp札幌
スー)我々、こんな感じで様々な他流試合をしまして、そこで学んだモノをこの番組に還元すると。9時台は‘89の170とかアニメの170とかありましたけど、さて人の感覚として200以上ってどんな感じなんやって。ハハハッ。
ミ)そうですね、どうなっちゃうんだろう。
スー)でもねえ、そんなに機械的なパッコパコなんじゃないんです。同じ170でも早い感じとか遅い感じがする、っていう違いがありますね。思ったのは、裏拍が強いと早い感じがすると。♪パンパンパンパン、ンチャ・ンチャ・ンチャ・ンチャ大塚愛『さくらんぼ』とかスカのビートとか、さっきの♪ズッタカタ・ズッタカ・ズッタカ・ズッタカタという形で、ユーロビートも裏拍の方が強いから、早い感じがするような気がしたんです。とにかく同じようなビートでも凄く早く感じるのと遅く感じるのがあるなあと思うんです。次の曲は多分私が生まれて初めて聞いた、250越え。
ミ)ええーッ?どうなっちゃうんだ。
スー)ハハハッ。シーナ&ザ・ロケッツ『ベイビー・メイビー』というシングル盤がありまして、『ユー・メイ・ドリーム』が気に入ったんで買ったんですよ。アルバム「チャンネル・グー」で鮎川誠がフワッと白黒で写ってるジャケットがカッコ良かったんですよ。ギター・ヒーローになりたくて私が。鮎川誠が好きで、定期入れに鮎川誠の写真入れてたっていう。
ミ)ハハ中学生の時に?ハハッ。
スー)そうそうそう。『ベイビー・メイビー』はシーナが歌うポップスっぽい感じだったんですけど、このB面がモノラルで272で『ホット・ライン』という曲なんです。「チャンネル・グー」にも入ってます。♪ヅンダカダカダカ・ヅンダカダカダカ・ヅンダカヅンダカ。後でも触れますけど、200越えはテクノ・ニューウエーブ。今日はかけませんけど、プラスティックスも多いんですよ。(☆月9では、スージーさんのザ・スパイダース、プラスティックスかけ過ぎ問題がしばしば取り沙汰される^^;)
ミ)ハハハハッ。我慢しましたね。ハッハッハッ。
スー)ハハ我慢しましたよ。私、パンクとかスラッシュメタルとか聞かないんで、170越えっていうのが自分の引き出しにあんまり無い事がわかったんですけど、ニューウエーブは早いですよ。
ミ)そうか、リズムボックスだしなあ。
スー)そうそう。シーナ&ザ・ロケッツはドラム叩いてますけど、かなりデジタルな感じでございます。では272♪ワンツーワンツースリーフォー!
♪シーナ&ザ・ロケッツ『ホット・ライン』
スー)初めて聞いた時驚きましたねえ。
ミ)うーん。
スー)270超えて来ると、倍テンポでカウントもできますからね。♪ツンターンターン・タタラララ1・2・3・4、でこれ135位なんですよ。
ミ)はい。
スー)♪(※手を叩きながら)1234・1234…と数えると270。だからこれどっちにビート感を感じるとか正解は無いんです。気持ち的にはバンドで「せーの」でカウントする時に、1・2・3・4(ワンツースリーフォー)か、1234(ワンツスリフォ)・1234…かで区別する。という話になって来ると…300聞きたいなあ。
ミ)ハハハ。300という事は実質150位で聞けるんですか。
スー)あ、でも次にかける曲は、曲中盤で310に行くんですよ、で、バンドのメンバーがちゃんと1234(ワンツスリフォ)って言ってますから。ハハハッ。正真正銘の310。300って、かなりキテレツなビート感でありますけれど、最近ではofficial髭男dismの『ミックス・ナッツ』。♪ドゥンドゥンドゥンドゥン・ドゥンドゥンドゥンドゥン4ビートで、あれ、300です。
ミ)はぁー。
スー)はい、あれはだから、ヒット曲の中では相当の高速ですね。私の選曲では、バンドブーム時代の縦ノリの300がいくつかありました。お届けするのは’90と’87のメドレーです。’90の曲は310、フフッ。ユニコーン『CSA』アルバム「ケダモノの嵐」。その次324来ました。ブルーハーツの1stアルバム「ザ・ブルーハーツ」から『ダンス・ナンバー』。これは両方とも、倍テンポでは乗れない正真正銘300越え。さあ、どんな風になるのやら。ちょっと、お年寄りの方、腰の悪い方はあまり動いて聞かないで、安静にして頂いて。
ミ)ハハハッ。
スー)これは特別な曲でございます。
♪ユニコーン『CSA』♪ザ・ブルーハーツ『ダンス・ナンバー』
スー)今、ナニかが通り過ぎました?
ミ)2曲かかったんですよねえ。今ねぇ。
スー)はい。52秒と1分27秒。 ミ・スー)ハハハハッ。
ミ)今、繋ぎが自然でしたよ。
スー)300越えると、310と324の違い、わかんないでしょ。ハハハハッ。
ミ)わかんないですよーハハハハ。
スー)なんだろー。一応音楽評論家的に理屈っぽい事言いたいんだけど、バンドブームっていのは、縦ノリで早い時代だった、てのはあるかもしれない。バブル景気の時代はテンポが早い…ハッハッハッ。
ミ)ハハハッ。
スー)安い経済評論家みたいな言い方してるハハハ。後ね、縦ノリ、ピョンピョンピョンピョン、300越えると、裏拍とかないんでね。ホント、当時ライブとか行くと、みんな跳んでましたよ。揺れたりするんじゃなくってね。あの頃、ごっついラバーソールみたいな靴が流行ったんですけど、あれ、跳ぶ為にハハハハッ。
ミ)ハハハハッ。競技用みたいに。
スー)もしくは千葉ロッテの応援みたいに。ハハハ。(☆スージーさんはロッテファン)。…私はパンクもメタルも得意じゃない、でもさっき言ったように、あぁニューウエーブがスピーディーだった、と思いました。ただ「WELCOME PLASTICS」(近田春夫と)ハルヲフォン「電撃的東京」かけ過ぎ…。両方とも早いのが多いんですよ。’70 年代、洋楽で言うとレッド・ツェッペリン、キング・クリムゾンのような重厚・長大なバンドに対してパンクが出て来た。’80 年前後に、テクノ、パンク、ニューウエーブなど早い、機械的なのが流行ったんですよね。
ミ)これまでの音楽の裏返したのが出て来る。
スー)この話を2時間位したいんですけど。(笑)時間無いんで。“ベスト・オブ・BPM200以上アルバム”を決定して参りました。
ミ)なんでしょうか。
スー)ムーンライダーズ「カメラ=万年筆」
ミ)ハハハッ!このアルバムも、何曲かかってんですかハハッ。
スー)ハハハッ。ホント、早いのが多くて、イイんですよ。ハハハ。333をお持ちしました。最速不倒!ただね、イントロはめっちゃ300越えな感じするんですけど、歌始まったら、その半分かなって感じですが、ま、細かい事は言いっこ無し。3曲メドレーです。1曲目、タイトルからして、ムーンライダーズですよ。『彼女について知っている二、三の事柄』240。フフ。2曲目も綺麗に240『24時間の情事』。その上、イントロ、7拍子。ハッハッハッ。最後333、特にイントロは300越えのスピード感です。『アルファビル』。最後はね、300越えてますし、ぜひボーカル聞いて下さい。もう鈴木慶一がね、どっか遠い世界に行ってます。
ミ)アハハハハッ。
♪ムーンライダーズ『彼女について知っている二、三の事柄』『24時間の情事』『アルファビル』
スー)久々にTwitterタイムラインが「…」って感じ、ちょっとやり過ぎましたかね。ハハハッ。「カメラ=万年筆」青春の1枚!…‘80年代にはっぴいえんどの復讐って言いましょうか、YMO から始まる、東京のソフィスティケートされたサウンドが出て来るんです。もしかしたら体育会系と文科系で分けられるんじゃないかと。
ミ)はい。
スー)やっぱ、文科系の復讐。‘70年代はマッチョなんですよ。矢沢永吉「なりあがり」みたいな。マッチョはキャロルとか大好きですよね。’80年を区切りに、文科系がワッと出て来る。その象徴がテクノカットだったんじゃないかと。
ミ)そうかあ。YMOだ。キャロル解散の5年後にはこの「カメラ=万年筆」出てたんですよね。
スー)めっちゃスピード早いけど、軽いでしょ?ハッハッハッハッハ。
ミ)軽くて、早さを忘れて、ちょっと面白いになっちゃう。
スー)笑いながら聞ける、っていうね。マッチョな音楽はあんまり笑いながら聞けない。半笑いだったですよ、これ。ハハハ。今日はカットしたんですけど、2曲目の『24時間の情事』は2倍位の長さがあって、後半ずっと掃除機が鳴ってるんですよ。ブィ――ンって。(笑)
ミ)ええー(笑)もう。
スー)東大阪の長瀬駅前の貸レコード屋から「カメラ=万年筆」借りて、掃除機の音聞いた時、あーあ!と思いましたね。ハハ。あー失敗した、と思いましたが、それから病みつきに。
ミ)それが中2の時だもんな、スージーさん。そりゃこんな大人になるよ。ハハハッ。
スー)アハハハハハッ!悔い改めて、じゃ、10時台後半はフツーにギター・ロックをお届けします。
【22:00台後半 ギター・ロックと暗闇のキャッチボール】
スー)ちょっと遠回りをしましたが、私の場合、ギター・ロック、ギター・バンド。でも21世紀以降、減って来てますよね。縦ノリとか、遠い昔の話だなあと感じます。デスクトップで作る場合は始めから170って入れて、リズムボックス等で人為的にその数字が出るんです。今のバンドは当然デジタルの音も入ってるかもしれませんが、基本的にバンドでライブをやる時は「せーの」ってやる、ビートの揺れがあるんですが、そのロックのアナログ、ドラムとベース手で叩く170っていうのがいいなあという話です。風前の灯と言っては言い過ぎかもしれませんが、ギター・ロックの170を守ってるバンドを2つ紹介しますね。まず1曲目は、皆さんご存知、BUMP OF CHIKENでございます。
ミ)来ましたねえ。
スー)『天体観測』調べたら165でした。あれなんかも、典型的なギター・ロックで、ギターの音がめっちゃ入ってて、まあ、気持ちいいですよね。あれが2001年。21世紀が始まって、これからギター・ロックが風前の灯になるかもしれないという時に「待てよ!」とBUMP OF CHIKENここにありという感じがしました。『天体観測』は1回かけましたんで、フフッといっても最近は2回かかる曲も多いんですけどフフッ、次のシングル『ハルジオン』180位。
ミ)ハハだいぶ行きましたね。だいたい170から。
スー)フフフ『天体観測』と合わせて割ると170位じゃないか。ハハハ。(☆合わせて割るって^^;)
♪BUMP OF CHIKEN『ハルジオン』
スー)いいですね。
ミ)2000年前後はR&Bの流行やヒップホップが定着する中、BUMP OF CHIKEN出て来なかった世の中は考えらないですね。
スー)あ~いい事言いますねえ。それ、3時間話せますねえ。その影響が、細々とって言っていいのかな、いろんなバンドに出て来るんです。RADWIMPS。『前前前世』は190だったんで、早かったんです。好きな曲があるんですよ、同じアルバムで。『トアルハルノヒ』という曲があるんですよ。歌詞の内容は、RADWIMPSの周りに21歳の子が出て来るんですよ。で、あなた達の曲を14歳の時から聞いてましたよ、と言うんです。《あなたの声をずっと聴いてた》と言って、《ロックバンドなんてもんをやっていてよかった 間違ってなんかいない》って思うっていう曲なんです。人気無い頃からちゃんと聞いてる人がいて、出会った喜び、っていう事なんですけど。《ロックバンドなんてもんをやっていてよかった》っていうフレーズが、まず、イイんですよね。
ミ)いいですね。
スー)売れる前の描写でこういうフレーズがあります《宛名もなしに書きなぐった夢を 恥じらいもなく晒してきた本音を》とか、《開き直りの心の有様を 長ったらしい無様な告白を 書きなぐり続けた》。売れない状況の中で鬱屈しながら、でもいろんなメッセージを書きなぐって、ブレイクしたのかブレイクする前なのか、ずっと聞いてくれているファンがいて、《ロックバンドなんてもんをやっていてよかった》っていう曲なんですよ。…最近よく「スージーさんみたいに、物書きになりたいんですけど」「本出したいんですけど」と言う若者が来るんですよ。
ミ)来るんですか。
スー)来ます来ます。もう、一言で言います「やろう!」「今すぐやろう」と。私なんてSNSの無い時代に書いてて、暗闇に向かっての投球練習と思ってましたと。今は!もう今、書いたら誰か読んでくれる。あの暗闇の事考えると、RADWIMPSの気持ち、わかるんですよ。
ミ)30年前のTVBros.にね、書いていた時の。(※7/15発売TVBros.スージーさんはTVBros.黎明期にコラムを匿名で執筆していたという記事)
スー)アハハッそうそう!あのTVBros.から今までの間に、かなり暗い暗闇に向かってのキャッチボールがありました。これが『トアルハルノヒ』に近いんですよ。
ミ)そういう感じで四半世紀やってた訳ですからね。いやァ凄い。
スー)やめなくて良かった!『トアルハルノヒ』に書かれてるRADWIMPSの気分はね、私の気持ちに近いですね。最近たまに「昔のナントカ読んでました」って言われるんですよ。そん時、僕は思うんですよ。(☆イケメンボイスで^^;)ロック評論なんてもんをやっていて良かったぜ。
♪RADWIMPS『トアルハルノヒ』175
スー)いやぁ、ギター・ロックいいですね。あと《ロックバンドなんてもんをやっていてよかった》”ロック・バンド“ていう言い方がイイじゃないですか。今はユニットとかそんな感じゃないですか。”ロック・バンド“!てのがいいですよ。…えー、170、170以上、時には300まで行きましたけど、ちょっともう、私と同世代のリスナーには限界かなと。
ミ)ハハッ、どういう事ですか。
スー)このまま170で終わると、寝付き悪いんじゃないかと。最後は変化球、ナックルボールみたいな感じでと。最後は心拍数に近いビートに戻していいですか。健康の為に。
ミ)そこまで落としますか⁈
スー)60!
ミ)え、ええーっ!
スー)これでおやすみなさい、と体を休めるという事で。特に腰とかいわしてる方は(☆「いわす」は関西弁で「痛める」という意味のようです)170を刻みながら、最後は60で気持ちを安らげて寝ようじゃないかという事です。
ミ)ラジオ体操の最後の深呼吸みたいな事ですね。
スー)そうです、そうです。冒頭にかけました佐野元春さん180でしたけどね。佐野元春に「Slow Songs」っていう‘91のアルバム、遅めのテンポを集めたコンピレーションがあるんですよ。無理すんなよという事で、最後はここからかけたいんです。そん中にセルフカバーで再録音された、前田憲男さん編曲の『彼女』って言う曲があるんです。これが寝る前にはいいんじゃないかなぁと。これで皆さん気持ちを安らげて、BPM170の疲れを癒して頂きたいと。まだ月曜日でございますからねフフフッ。最後はBPM60でトータル6分、ピアノのバラードナンバーです。(※佐野元春の声マネで^^;)佐野元春の『彼女』。
♪佐野元春『彼女』 ===終了====
★《そもそも言葉自体、デジタル化の進んだ‘90年代以降の用語》のBPM。《体内ビート感と実際の数値はかなり違う》のを体感しました。そしてドラムとベースで「せ~の」と手で叩くロックバンドの170。「古きアナログこそが良い」と言う訳では決してないが、確実に心に残る“ビートの揺れ”でした。今日も音楽のしくみ、歴史を学べた時間。闇夜の投球練習を続けて来たスージーさんから、若者へのエール。是非、受け取って下さい。Twitterでたくさんつぶやかれていたように、ラスト曲は嬉しく泣けました。
☆来週(8/1)《ボーカル・エフェクト特集》ミラッキさん1時間半担当回
再来週(8/8)《オー!ウォー!ワオ!ウォウ!総選挙》#bayfm月9 〆切8/5
☆番組ステッカー なぞかけ大賞:れいなさん シェア大賞:あらっぽカーロさん