タイムフリーが終わる前に♪9の音粋(#キュウオン)「いのちのうた特集」2024,8,5つまみ聞き
「きれいごと」を語るのが音楽、アート、カルチャーであるかもしれない、と始めるDJとやはり自分視点発信DJ2人の音楽トーク番組。BAYFM9の音粋(#キュウオン)月曜日。2024,8,5《いのちのうた特集》タイムフリーが終わる前に是非お聞き下さい!ここではちょっとつまみ聞き。DJはスージー鈴木(スー)ミラッキ大村(ミ)
スー)2024年8 月5日でございます、今晩は。生まれて初めて昨日ポロシャツを畳むと。畳み方知らなかったんです検索して畳んで、裏返しにしてチャチャッ。生まれて初めてポロシャツを畳みました、スージー鈴木と申します。
ミ)生まれて初めて畳む…フフッミラッキ大村です。
スー)これまでなんでシワが出んのかなぁと思って。畳めばいいんだ!57歳。これからはシワ無しのポロシャツで伺いたいと思います。
ミ)どこへハハッ。
スー)ハハハッ。さて昨日「Cの音粋」終わりましてありがとうございます。たくさん感想来ておりますね、あこがれはサンチカさん。ミラッキさんのジャンケン大会プレゼントが当たった方ですね。
ミ)あーおめでとうございます。
スー)《メチャクチャ喜んでおります、帰りの京葉線ではロックインジャパン帰りの方々と一緒になり、満員電車でしたが、テンション下がる事はありませんでした》。おめでとうございました。船橋のシンさん地元代表という事で《秘蔵音源の貴重なこと!濃密な90分間に酔いしれました。第二弾第三弾を》と仰っております。イモタンさんは《時間が足りな過ぎです!》ありがとうございます、村ちゃんさんいつもありがとうございます《秘蔵音源、市井の人間がこんな体験をして良いのだろうか》と。
ミ)ハハハハッ。
スー)《「Cの音粋」開演前のBGMはもしかして浜野ディレクターの選曲だったでしょうか。歌詞に「スージー」と出て来た曲もあったし、どなたの選曲だったのか教えて欲しい》。あれは有りモノのCDなんです、私が持って来たんですけど。ジャイブ・バニーア&ザ・マスターミキサーズっていうノンストップミックスがありまして、それをかけっ放しにしただけです。「スージー」ってのは『Wake Up Little Susie』ですねエバリーブラザーズ(’57,8全米1位)の。という訳で「Cの音粋」盛り上がった翌日ですが、今日は今年もやろうと思っております《いのちのうた特集》第三回。今年は早めに8/6
の前日、そして今週8/9、来週8/15という事ですね。FMとしてはちょっと重い歌もかけるかもしれませんけれども、「いのち」に関する、もっと言えば「戦争」に関する素敵な曲がたくさんありますので、かけて行こうかなと思っております。
「忘れてはいけない」と言う詩がありまして、高木いさおという詩人の詩。「8月6日がやって来たら、忘れてはいけない、と声に出そう」という詩なんですね。だから何ができるかと言うとまずは、忘れてはいけない無かった事にしない。そういう時に素敵な歌を聞きながら、ちゃんと確認すると。それぐらいの事なら音楽番組でもできるだろう。メッセージとして「命は大事」とか「戦争反対」とか当たり前って言うか“きれいごと”という風に思われる方も多いかもしれませんが。逆に言うと“きれいごと”を語るのが音楽とかカルチャーでありアートでもあるかもしれない。なんてちょっと真面目な話もしまして。
【21:00台前半 広島・長崎】
9時台前半は明日が8/6そして今週が8/9という事で、広島と長崎の79年前に思いを馳せるような30分にしようかと思っております。
1曲目は2016年に「この世界の片隅に」っていう映画がありまして。広島の呉ですね、浜田省吾の育った地ですけれども、広島市内から少し離れた所を舞台とした戦争と原子爆弾をテーマにした、素敵なアニメ映画でございました。その主題歌はコトリンゴ、ザ・フォーククルセダーズのカバー『悲しくてやりきれない』あの映画を彷彿とさせる方も多いかもしれません。まずはこの曲から行きたいと思います。
♪コトリンゴ『悲しくてやりきれない』
スー)あの映画からもう8年早いなあ。予想リクエスト貰ってます流山のクマクマクマさんありがとうございます《自分は長崎県佐世保市の生まれです。6/29は佐世保大空襲》佐世保大空襲ってあったんだ《そして8/9は長崎原爆の日です。戦争の体験はありませんが、土地柄戦争や平和について学ぶ機会が多かったと思います。79年、経験を伝えてくれる方も少なくなっていますが、音楽でのいのちのうた平和への思いは続きますので真面目にお二人の話に耳を傾けたいと思います》ありがとうございます。予想リクエストで福山雅治『クスノキ』が聞けたらという事で。長崎出身。同じくmoonyさんからも『クスノキ』福山雅治来ています。8/9はご存知長崎原爆投下の日です。なんと長崎人口の2/3が原子爆弾の犠牲になったという記録があります。でクスノキは何かというと、爆心地から南東へ800mの所に山王神社ってのがありそこに2本の楠があって、現在は長崎市の天然記念物に指定されていると。その楠をテーマにしたのが長崎出身の福山雅治『クスノキ』という曲。どんな歌詞かというと《涼風も爆風も五月雨も黒い雨も ただ浴びてただ受けてただ空を目指し》ですから、受けたんだけれども空に伸びて行くというような歌詞です。ちなみに歌詞の中で「片足鳥居」ってフレーズがあるんですけれども、それは強烈な爆風で半分飛ばされて片足になってる山王神社の鳥居の事です、現存するらしいです。という訳で片足鳥居と楠という長崎の実在するものを歌った歌です、2014年福山雅治『クスノキ』。
♪福山雅治『クスノキ』
スー)広島行って長崎行ってじゃあ両方2枚抜きという事で、次は長崎と言えばさだまさし師匠。 長崎から広島を思う歌というのがあります。’93さだまさし『広島の空』という歌です。’87-‘06にかけて毎年8/6にさだまさしが故郷長崎で行っていた、広島原爆忌8.6に長崎から広島に向かって歌う、チャリティーコンサート「夏 長崎から」というのがありまして、その平和の願いを歌った楽曲だという事です。《In August six 1945あの町が燃え尽きたその日 彼は仲間達とセミを追いかけていた ふいに裏山の向こうが光ったかと思うと すぐに生温かい風が 彼を追いかけて来た》という訳で長崎と広島の話。そしてさだまさしにとっては被爆した叔母に対する鎮魂曲という意味も含んでて、歌詞の後半はその方も出て来るという感じでございます。’93さだまさし『広島の空』。
♪さだまさし『広島の空』
すー)番組が終わりそうな感じのちょっと長くて重い曲をかけましたけれども、こっからは元気なハイテンポの曲もかかるかもしれません。今言ってる間にジルさんから《長崎と言ったら忘れちゃいけないのがさだまさしさんです。『長崎シティセレナーデ』をリクエストします》曲違いましたけれど、ありがとうございます。
さて10時台1曲目クイズでございます、曲名を当てて下さい。10時台1曲目は6/23の話をしようかなと思っております。6/23に関連した日、場所についての曲でございます。一言だけ歌詞の中でイカす非常に印象的なフレーズがあります、それが入ってる曲名を送って下さい。こんな歌詞ですね《歴史にするには早過ぎる》だからわすれないでおこう、まだ現代的な問題だよってことですね。《歴史にするには早過ぎる》それと6/23、で曲名を送って下さい。昨日イベントで青いステッカーをガンガン配りましたけれど、素敵な赤いステッカーを差し上げたいと思います。
ミ)サイン入りでお送りします是非是非応募して下さい。
スー)一応重要な情報言っときますと、79年前の8月というのはタモリが生まれた月ですハハハッ。
ミ)ハハハッ。
スー)彼の若い頃のネタは、戦争が終戦でバタバタしとるのにウチの両親は何してんねんってハハッ。
【ミラッキ・ゾーン】
☆日本では’67みんなのうた。キャンディーズwith日大理工学部アメリカ民謡研究会
♪キャンディーズ『グリーン・グリーン』
☆戦争を歌ってるのではないが、深読みすると?^^;
♪吉澤嘉代子『刺繍』
☆ベース:沖山優司ピッコロトランペット::エリック・ミヤシロ
♪中村一義『生きている』
☆メロディアス・リズミカル・ファンの略
♪真心ブラザーズ『M.R.F.』
☆ほぼミラッキさんのテーマソング⁈
♪DOKI DOKI パニック『フリフリシェイク』
ミ)さて10時台1曲目クイズは?
スー)たくさん正解来ましたありがとうございます。過去最高くらいじゃないかな。
ミ)そして戦争体験された方の話などのエピソードもたくさん頂いています。
スー)私、リツイートしてますのでどうぞ。
【22:00前半:沖縄】
スー)時間の許す限り正解者を読んでみたいと思います。(☆福山雅治の声マネで?^^;)ゆきぴんくぶれす短気は損気山奥の臆病なリスムシモチしみけずんたろう抹茶チン小メロンの浅漬けaiaiSAOBM流山のクマクマクマ牛のひとししりーシアトル先輩トンコ清水のmasakimoonyポリープゆうぢ村ちゃんバラードきりん鶴見の海坊主へっぽこスガヤシノブ略してヒラメこの横浜に勝るあらめやみっちゃんつうかぁ隊もも吉、「日本生命」。
ミー)ハハッ福山雅治さん?スージー鈴木さんですよね。
スー)ハハッスージー鈴木でございます。今日(ステッカー当選者)はこの方にしたいと思います。シュンママさん《答『ひめゆりの詩』でしょうか。いつもはクイズはわからないですが、それも楽しんで2時間があっと言う間です。近くだったらイベントも行ってステッカー貰うの、今の私の夢です》長野県飯田市のシュンママさんおめでとうございます!逆ですよ、我々が長野行きましょうよ。
ミ)行きましょう。
スー)シュンママさんありがとうございます。『ひめゆりの詩』と申しますのは、6/23という話をしましたけれども、すみません私不勉強でちゃんと知らなかったんです。何かと言いますと79年前の6/23県民を巻き込んだ沖縄の地上戦が終結した日。沖縄県ではこの終結の日を戦没者の霊を慰め平和を祈る「慰霊の日」として県の条例として記念日と定め、県内の学校や職場が休日になるそうです。
沖縄の話でこの30分間は曲をかけてみようと思います。その1曲目がモンゴル800というバンド2015年の『himeyuri~ひめゆりの詩~』、アルバム「People People」から。この中でさっき言った歌詞がありました、本当に”生きる”と言う話をしているんです《暗闇の中 母は言った生の限り生きろ 忘れるなひめゆりの詩を 歴史にするには早過ぎる 語り継げひめゆりの詩を》。クイズのヒントは6/23とこの《歴史にするには早過ぎる》というフレーズでこの曲でした。いつか長野に行ってやる!沖縄にも行ってみたいと思っています。
♪MONGOL800『himeyuri~ひめゆりの詩~』
スー)メールでラジオネームこうこさん《広島市の小学校に通っていた時は、毎年原爆投下について被爆者の方やその家族の方から話を聞きました。広島に住んでなければこういう生の話は聞けない訳で、良い経験をしたと思いました。これから被爆者の方も少なくなるので、いろいろな人が語って行かなければならないとなあと思います。明日の8/6登校日なので、学校に行って黙とうします》ああ登校日なんだ黙とうするんだ。《忘れてはならない出来事だと、このラジオを聞いて再確認しました》広島市のこうこさんありがとうございました。
ミ)お若い方なんですかね。
スー)学生さんかもしれませんね、登校日なんだ黙とうするんですね。私も高校時代平和活動勉強会で、広島に行ってお話聞きましたけれどやっぱり覚えてますね、生のお話ということで。最近は私もこういう経験が無いんですけれど、こういうメールを見るとハッとしますね。レイマリさんから《先人達に感謝をしながら夏を生きています》と。戦うレフリーさんからは《こんばんは僕は1921年生まれの祖父から戦争の言い伝えを聞いています。陸軍伍長としてビルマの戦地に向かい、体調を崩して帰国。中井貴一さん主演の「ビルマの竪琴」を見ては青春を思い出すと、生前話していました》。Tweet(ポスト)見ると話す事ができる人積極的に話す人と、もう口を閉ざす人っていうのがいると。
ミ)そうですね、話してくれなかったと。
スー)私世代はミラッキさんより、まだ戦争が身近でね。本「弱い者(もん)らが夕暮れてさらに弱い者たたきよる」(’24,2ブックマン社)にも書きましたけれど。近くに戦争経験者でちょっとメンタルを崩した人の話を半実話で書いております。
沖縄の話に戻ります。HYというバンドがありまして『時をこえ』という曲が沖縄では愛されてるということらしいです。それこそ、おばぁとおじぃに話を聞くという設定の歌です。ちょっと長い歌なんですけれどこんな歌詞があります、先におばぁの話です。
《昔の話を聞いたのさ 火の粉が雨のように降る おばぁはとにかく走ったよ あの人の命を気にかけて 曲がる腰 細い足 おばぁの生きてきた証 その笑顔その言葉 変わらぬものもある 胸に刻みなさい あなたのその鼓動 昔、昔に繋がるこの命 大切に生きなさい》おじぃも出て来ます。HY2010年『時をこえ』。
♪HY『時をこえ』
スー)長い曲なんですけれども、さっき言ったみたいに《昔昔に繋がるこの命大切に生きなさい》と大切に生きて行きましょうという事を歌っております。さて沖縄に向けて、本土からのメッセージの歌。山梨の宮沢和史がいるザ・ブーム、沖縄に向けてのメッセージの歌をたくさん作っております。これは『太陽(ティダ)アカラ波キララ』という歌でございます。「ティダ」っていうのは「太陽」と書いてあります「太陽」の読み仮名が「ティダ」。太陽と波の歌でこれが‘95にリリースされた歌です。だからまあ来年でこの歌から30年になるんですけれど、歌詞にこういうのがありますね。’95の段階で《この手のひらで あたためながら大事に育てた50年50年 青い海を渡らせて 太陽(ティダ)アカラ波キララ 世界を繋ぐ海ひとつ》海とか空とかこういう世界、平和な沖縄に戦争が無かったという時代が50 年なんとか(続いた)。当然基地があってそっからベトナム戦争に飛行機が飛んだんですけれど、取り敢えずの意味で平和というものがあるとしたら、それが50年、というのを’95に歌ってますね。最近キナ臭い沖縄の情勢はありますけれども、来年歌うとしたら《この手のひらで あたためながら大事に育てた80年80年》と。これが90年100年とか歌えるようになって行けばいいなと思っております。
さあ世界は沖縄は大丈夫でしょうか。ザ・ブーム2002年のアルバム「OKINAWA~ワタシノシマ~」から。
♪THE BOOM 『太陽(ティダ)アカラ波キララ』
スー)メールでピアノで猫踏んじゃったさん、ありがとうございます《(さっきのクイズ)6/23沖縄慰霊祭と知っていたからクイズは簡単でした。僕は長崎で生まれ育ちました、8月になると平和教育を受けました。東京の大学を卒業し東京で就職しました。周りには原爆投下の日を知らない人が大勢いました。平和教育を受けていなかったのでしょうか》。私は8/6,8/9知ってましたけど、この6/23不勉強で知らなかった。もしかしたら沖縄の事に関してはやまとんちゅの方では、広島長崎を越えて行き届いてないというのがあるかもしれませんね。という事で沖縄ゾーンとして3曲お届けしました。
ミ)ラジオネームメイキシさんのメール《私のおじいちゃんも30歳で戦死しました。幼い頃曾祖母や祖母から戦争の話を泣くほど聞かされて育った私です。空を飛ぶアメリカの飛行機から飛ばされたたくさんの悲惨な絵のビラが降って来たそうです》おばあさんがどんな表情で話していたのか伝えて行きたい事ですよね。
スー)さっきミラッキさんが仰ってたように“生を全う”したいですよね、強制終了させられたくないと思いますね。
ミ)そうですね、みんなが天寿を全うして欲しいですよね。
スー)“踊り”続けて(村上春樹「ダンスダンスダンス」)いたいと思います。最後のゾーンは世界の歌。
【ラスト・ゾーン 今に繋がる…】
スー)あみーごぜぇっっとさんありがとうございます長文のメール頂きました《今夜の特集で話したい曲があります。浜田省吾「J.BOY」(‘86)に収録されている『八月の歌』です。主人公である自動車整備士が8月のある暑い日に壊れた車を工場に運んでいる時の矛盾とか苛立ちを自問している歌。その中でこういう歌詞があります「“広島”の名の元に 平和を唱えるこの国はアジアに何を償ってきたか 俺達が組み立てた車がアジアのどこかの街角で 焼かれるニュースを見た」》強烈な歌詞ですね。《原爆で日本は焼かれ敗北したのに、被害者というより加害者として胸を張れず生きて行けない日本人を表現している》と。《ただこの曲はいろんな誤解を招く可能性があって、コンサートで歌われる事は今はありません。自分は‘86から全部のコンサートを見てました、でもこの『八月の歌』をきちんと歌われたのは’86のJ.BOYツアーだけかと思われます。それも’99の野外コンサート以来演奏される事はなくなりました。この曲について浜田省吾がこんな話をしてます「あの歌は8/6に広島で歌うべき歌なんですよね」そして’86コンサートツアー「オンザロード’86」のパンフレットにこういう一文がありました「俺はアジアを旅した事がない、朝鮮半島もインドネシア半島も中国大陸も台湾もフィリピンも恥ずかしくて行けない。日本人であることを税関でも街角でもホテルでも胸を張って言えないんだ。あなた達はもう疲れていて40年前のことなど思い出したくないかもしれない。しかし俺や俺達の次の世代の為に彼らに払うべき償いをして欲しい。俺達が対等の息子と友人になれるように」》。
ま、この考え方について僕は違う考え方っていうか、アジアを旅できないというのは僕は違うんじゃないかなと思いますけれどそれも自分の考え。浜田省吾の考えもある。この歌が’86に作られたという事で、考えるきっかけを与えてくれる歌かなあと思って、今回はかけたいと思います。いろんな考え方があると思います、特にこのフレーズの《この国(日本が)アジアに何を償ってきたか》っていうのはいろんな意見があるテーマではございますね。ただ8/5というタイミングでこういう事を考えるきっかけと曲を提案して貰ったあみーごぜぇっっとさん、ありがとうございます「J.BOY」’86から。
♪浜田省吾『八月の歌』
スー)非常にリアリティがあるとすると、浜田省吾が広島出身だという事もあります。お父さんが警察官で、資料によると原爆投下直後に救援隊として警察官として広島に入り二次被爆したという話です。浜田省吾のインタビューにはよくお父さんの話が出て来ます。そういう意味では被爆二世になるという事が、この曲にあるリアリティみたいなものを強く与えてると思います。いろんな考え方があって然るべきです。考えるきっかけとして音楽があるっていうのは、僕個人としては素敵な事だと思ってます。
ミ)そうですね。
スー)いろんな気づきとか考えのきっかけになればいいかなあと思って、年に1回こんな感じの特集やっております。
‘86からついに去年まで行きます。‘23に中島みゆきが「世界が違って見える日」というアルバムを出しました。“世界が違って見え”たというのはコロナの事もあるのか、もしかしたらタイミング的にはロシアのウクライナ侵攻の話もあるのか。今からかける曲は『乱世』一番始め少年のような子供のような歌い方をするんですよ。《僕は乱世に生まれ 乱世に暮らす ずっと前からそうだった 僕は乱世に生まれ 乱世に育つ 驚くほどのことじゃない》僕は直観的に(戦闘が)始まったウクライナの風景での少年の話をしてるのかなと思ったんです。けれどもしかしたら世界的にコロナでうずくまってる子どもかもしれませんし、もしかしたら今の日本も、ある意味では貧困の問題とかなんとかで「乱世」かもしれない。解釈は正解とかある話ではないかもしれません。まぁとにかく“世界が違って見えた”今に、子ども達がどういう風に思ってんのかというのを強く!強いボーカルで歌っております。
♪中島みゆき『乱世』
スー)浜田省吾と中島みゆき二人とも1952、昭和27年生まれでございます2月と12月。元気ですねえ71歳リリースの声とは思えませんフフッ。
ミ)去年の新譜ですからねえ。
スー)浜田省吾あの人も声は全然衰えない。1952同じ年生まれの“声怪獣”のヘビーな歌を2曲お届けしました。じゃあ、昭和27年行ったら最後は昭和31年行っとこう、と。私よりも10歳上のあの方々の。重い歌詞とか曲をかけましたし、考えるきっかけになればと言いながらも、冒頭で話しました“きれいごと”の話をしてもいいんじゃないかという立場でおります。何かと言うと「戦争は嫌だな」さっきの話「強制終了させられたくない」「平和は大事だよ」。当然いのちに関してもいろんな考え方があるでしょうが。やっぱり「元気で長生きしようぜ」とかっていうのは、今マイクの前で公共の電波で言うのはあまりにも“きれいごと”って言うか「何言ってんだ」っていう話もあると思うんですけれども。こういう素敵な音楽をかけながらだと言えそうな気がする。あんまり私は趣味じゃないですけれど「音楽から元気をもらう」っていうのがもしあるとすれば、“きれいごと”言ってる歌にたまに励まされたりすることもあるという話からすると、1956年生まれの同級生5人がねイイ“きれいごと”歌ってるんですよフフッ。
ミ)おーっとフフフッ。
スー)’22,5ですから、これももしかしたらロシアのウクライナ侵攻という話もあったように思います。去年のパレスチナ・イスラエルの話でどんどんどんどん世の中が“きれいごと”を必要としてる感じがして。歌詞で読むと中々気恥しいところもあるんですれども。あの声であの5人で歌われるとグッと来るなあと。ちょっと重い曲も多かったんで、最後は明るく元気なロックンロール、ダサいロックンロールをかけて終わりたいと思っております。ラジオネーム家に帰るまでが遠足さんからも予想リクエスト貰いました《私が一番好きな歌詞は、桑田佳祐が歌ってる所じゃなくって、Charが歌ってるこの歌詞が一番好きです「子どもの命を全力で 大人が守ること それが自由という名の誇りさ」》。
♪桑田佳祐feat.佐野元春,世良公則,Char,野口五郎『時代遅れのRock ‘n’ Roll Band』
スー)メールたくさん(来ています)、時間の余裕は心の余裕さん諭吉0302さんブランチさんaiaiさん神戸の猫耳さんはにこさんまろんかふぇさん「長野に来てください」「行ったるでぇー!」ありがとうございました。
来週は《宮川彬良さんに聞いてみないとね~特集》舞台音楽家で作曲家の宮川彬良さんをお招きして「この曲のイントロやアウトロが凄い」さらにはお父さんの宮川泰さんの作品の分析等を行ったりしたいと思います。生登場‼でございます。スタジオにキーボードを持ち込んでフフッなんか見たようなテレビ番組だな(☆BS12「カセットテープミュージック」スージー鈴木×マキタスポーツ音楽番組^^;)、演奏しながら分析解説をして頂こうと思っております。宮川彬良先生の“楽曲解説プログラム”でございますよろしくお願いします。
「BAYFM9の音粋お相手は、アシスタントディレクター“岡いさ”サンバ、ミキサー“エモリ”サンバ、ディレクター“浜ツト”サンバ、そしてプロデューサー“西ヒロ”サンバでございます」
ミ)DJはミラッキ“夕方クインテット“大村と。
スー)“スースー”サンバでございますハハッ。
ミ)今日はたくさん熱いメッセージが届きました(ご紹介する)時間が欲しいですね。来年戦後80年BAYFMで我々に特番枠を頂けないかな?
スー)朝まで?ハハッその勇気があるかなあ。
ミ)ハハハッ。
スー・ミ)ありがとうございました。
===終了===
★みにょん:3回目を重ねる「いのちのうた特集」3年の年を経る度にキナ臭くなる世界とこの国。今年のスージーさんの選曲は、そんな世相をふまえてか悪霊鎮魂の四股を踏むような、力強さが印象的だった。《“きれいごと”を語るのが音楽とかカルチャーでありアートでもあるかもしれない》と静かではあるが揺るがない思いから始めるスージーさん。メジャーで活躍するミュージシャン達の「語り部」としての顔が分かる楽曲。番組内でスージーさんが何度も言った《こういう番組こういう曲を考えるきっかけに》確かにこういうラジオがあっていい。番組中盤から、「戦争を知らない世代」のリスナーさん達が身内や周囲の人から聞いた戦争体験をたくさんポストやメールで寄せ、自然と「語り部」になって行った。このタイムラインも含めて素晴らしい回だった。
残念だったのはやはり9:00台後半ゾーン、独りよがりの解釈解説選曲で、全体を聞き直すと、良質な番組の雰囲気と異質過ぎる感覚だった。
「忘れてはいけない」「無かったことにしない」心に刻むべき。いのちのうた特集の真髄。
☆来週(8/12) 《宮川彬良さんに聞いてみないとね~特集》舞台音楽家で作曲家の宮川彬良さんをお招きし「この曲のイントロやアウトロが凄い」、お父さんの宮川泰さん作品の分析。スタジオにキーボードを持ち込んで宮川彬良先生の“楽曲解説プログラム”。