タイムフリーが終わる前に♪9の音粋(#キュウオン)「きゅんメロ進行特集」2023,2,6つまみ聞き
日本人が大好きなきゅんメロ進行を、理論は少なく八王子方面の助けを借りて分かりやすく体感を伝える音楽評論家DJと、どうしたんだ⁉キーボード弾きまくり歌いまくり放送作家DJ2人の音楽トーク番組bayfm9の音粋(#キュウオン)月曜日。2023,2,6 「きゅんメロ進行特集」タイムフリーが終わる前に是非お聞き下さい!ここではちょっとつまみ聞き。DJはスージー鈴木(スー)ミラッキ大村(ミ)
スー)今週はコード進行の話をしたいと思います。音楽評論家のスージー鈴木です。
ミ)ミラッキ大村です。
スー)コード進行の特集は《カノン進行》以来ですかね。(※第55回’21,4,19)今日は「きゅんメロ進行」特集です。「きゅんメロ」は造語なんですけど、きゅんとするようなメロディが、最近のJポップでは甚だしく使われているコード進行でございます。別名4-5-3-6進行王道進行。「王道」という位ですからめっちゃ使われてるって事ですよね。
ミ)Jポップでよく出て来ます。
【きゅんメロ進行の始祖】
スー)細かい理論的な話は、私がさっき9時ちょうどにTweetしましたその表を見て頂くと、コードに詳しい方はわかるかもしれません。番組ですからね、あんまり専門的な話はしたくないんです。音で言うとこんな感じですね。(☆ギターで弾く♪)フフッもういろんな曲が匂ってきますよね。
ミ)そうですね、各世代であると思います。
スー)今がこれの全盛期ですね。でも昔からあるって言う話をしたいんです。フランソワ・デュポワという方が「作曲の科学」という本(講談社BLUE BACS)を出してるんですけれど、「日本独自だ。日本人だけがこれを好きなんだ」という事で何かあるんじゃないかと。僕はなぜ日本人がこれを好きなのかという理屈はわかってないんですけど。今日はなぜこのコード進行がいいのかっていう感想を寄せてもらえると、いつか私が「4-5-3-6の謎」っていう本を書く時に参考になるかもしれません。フフッ。まだ本当に解明されていないんですけど、唯一言える事は本当に日本人はこれが大好き。まずは起源を遡ってみたいと思います。日本に於ける始祖は恐らく、かまやつひろしかなと思っています。またスパイダースでございますね、55年前のこの曲です(☆ギターを弾いて歌う)♪あの時君は~若かった~これが’68です。『あの時君は若かった』は55歳ですね。その2年前私と同い年57歳になる『サマー・ガール』って曲がありまして(☆ギター弾き語り)♪夏の太陽~いっぱい浴びて~多分恐らくかまやつひろし・スパイダースが日本にこれを広めたんじゃないかと思いますね。
ミ)はぁ~。
スー)こんな曲かかるなんていう予想は無いと思いきや、村ちゃん、両方とも正解。
ミ)ええーっ。
スー)ばらーどキリン、両方とも正解と。ばらーどキリンさんは私かもしれませんね。ハハッ。
ミ)ホントですよ。ハハ。
スー)という訳で2曲続けて行きます。
♪ザ・スパイダース『あの時君は若かった』♪『サマー・ガール』
スー)エンディングもおしゃれ。‘60代に既にメジャー7thを使っている。おしゃれですね、かまやつひろしさん。繰り返しますけど、あんまり理屈っぽい話はしませんので、ただ質問とか何かあったら答えますので、メールとかTwitterで下さい。よろしくお願いします。
えー、最近のJポップでめっちゃ流行ってるっていいながら、いきなりスパイダースかよって皆さんガクッって来てるかもしれませんが。ハハ。
ミ)ハハッ起源から行きましたからね。
スー)ちょっとYOASOBIまで時間かかりますからね。ハッハッハッ。ちょっと手前に行きましょうか。’80代後半なんですが、先程の「作曲の科学」という本では’80代後半の夏を彩ったこの2曲が取り上げられています。
ミ)夏⁈
スー)フツーFMのラジオ番組は季節性を重んじるんですけれども、フフッすいません。夏に。’87の夏から行きましょうか『世界で一番熱い夏』プリンセスプリンセスのヒット曲ですね。これはね年齢が36歳ですね。Bメロの♪たいくつなイルミネーションざわめく都会のノイズ~からサビまでずっときゅんメロ進行でございますね。もう1歳上’86『シーズン・イン・ザ・サン』TUBE。これは歌い出しの♪ストップ・ザ・サ~ン~典型的なきゅんメロでございますね。’86夏『シーズン・イン・ザ・サン』聞いた時に、確かに「あ~いいなあ~」と思ったんですよ。夏っぽいと言いましょうか。これと’87プリンセスプリンセスはきゅんメロを割と早めに使った例かなと思ってます。この辺から、さっきの「王道進行」という「ああいいなあ、きゅんと来るなあ、まだJポップという言葉はなかったですけど、ど真ん中だなあ」という感じがしたんですよね。という訳で季節外れが甚だしいんですけど、’80代後半きゅんメロ進行の代表曲を聞きたいと思います。両方とも大ヒットですね。
♪プリンセスプリンセス『世界で一番熱い夏』♪TUBE『シーズン・イン・ザ・サン』
スー)いい曲だなぁ『シーズン・イン・ザ・サン』。『世界で一番熱い夏』はツーカー隊桃吉さんから予想リクエストありました。そして『シーズン・イン・ザ・サン』『世界で一番熱い夏』ブルートパーズ2面当て。ドン!と。そして何と!ばらーどキリン『シーズン・イン・ザ・サン』『世界で一番熱い夏』2枚当てドドーン!今日はばらーどキリンの「9の音粋」ですね。
ミ)ハハハハッ。
スー)ここまで4曲当て。麻雀で言う満貫ですね。ありがとうございます。ちょっと暑いじゃないか、夏じゃねーよという話がありましたんで、冬に戻しますよ。ここでFMっぽくなりますけど、広瀬香美『ロマンスの神様』これ一瞬ですねサビの♪ボーイミーツガールしあ~わせの予~感フォーリンラ~ブロマ~ンスの神様って所がきゅんメロ進行になってます。ちなみに広瀬香美は♪絶好調~真冬の恋スピードに乗~って、の『ゲレンデがとけるほど恋したい』もきゅんメロでございます。平成きゅんメロの女王と言っても過言ではないですね。
ミ)ホントだ。
スー)さっきは’87の夏まで行きましたんで季節戻します、これは’93の冬です。平成きゅんメロの女王広瀬香美。
♪広瀬香美『ロマンスの神様』
スー)F-G-Em-Am。だからねぇ永遠に続いてるって感じって言いましょうかね、ずーっと続いて行く感じトランス状態になってく感じってのが魅力の一つかもしれませんね。後、F-Gとメジャーコードで入って、Em-Amとマイナーになるって言うのも、日本人っぽくて好きなのかもしれませんね。(※ここでミラッキさんが小室進行の話をするのを受けて)きゅんメロは音楽用語の「終始」しないんです。けど、理屈ぽい話はイイんですよ!1回置いといて。曲がかかってる間、良かったなあミラッキさんの原曲キーで歌う『ロマンスの神様』スタジオに響き渡る。
ミ)ハハハハッ。
スー)うるせーよ!ハハハッ。きゅんきゅんしてェんだよこっちは。
ミ)ハッハッハッ。
スー)10時台1曲目クイズでございますね。
ミ)お願いします。
スー)素敵なステッカー当たります。ヒントですよ。3つのヒントでーす。「あー’87のダンスものかぁ」「大村雅朗じゃん」3つめ。重要なヒントですよ。「2人組、みんな左の方がエエちゅうけど、俺は右の方が好きやな」以上でございます。
ミ)フフッ、これいいヒントじゃないですか。
スー)フフッこれ1回喋ったんじゃないかな。ダンスものでございます。ダンスメロきゅんメロ進行でございます。お願いしまーす。
ミ)ここまでの5曲全部当ててる方いるんですか?
スー)『ロマンスの神様』はいなかったですね、これはサビ一瞬ですから難しいは難しですね。
ミ)こっから先のミラッキゾーンの5曲、当てる人がいたら嬉しいです。
スー)Twitterとかメールとか来てますか?
ミ)今んところ、当たってる人はいないようです。
スー)これは何かが起きそうな気がしますねぇぇ。
ミ)お楽しみに。
【ミラッキ・ゾーン ずっと弾き語るミラッキさん^^;】
スー)(☆ギターを弾きながら)♪bayfm~9の音粋~bayfm~9の音粋、という、きゅんメロ進行特集でございます。このゾーンはコード進行で行くと小室進行世代のミラッキ大村さんの選曲です。なにか事件が起きますか。
☆ミラッキさんスージーさんよろしくキーボードで弾きまくり歌いまくり^^;結果、ずっと理屈っぽい話をしてる。
☆キッズも聞いているきゅんメロ進行「しまじろう」で流れる名曲のカバー。
♪カノエラナ『ハッピー・ジャムジャム』
☆ロックできゅん。2007年ニコニコ動画で流行った。2曲目はその10年前に流行った。
♪Teamねこかん『エアーマンが倒せない』♪SIAM SHADE『1/3の純情な感情』
☆TBS野球列島2003年度のテーマソング。
♪島谷ひとみ『Perseus-ペルセウス』
☆弾きながら探した。デビュー曲のカップリング。
♪JITTERIN‘N JINN『SINKY-YORK』
【22:00前半 ユーロビート~アイドル~サンデーソングブックへ 】
スー)ラジオネームtamatamaさんありがとうございます。《「琴線に触れる」という言葉がありますが、日本人の琴線に触れるツボはこの辺り、という解釈で良いのでしょうか》確かにこのコード進行は「琴線に触れ」てる感じがします。10時台1曲目クイズですけれども、今日はaiaiさんにステッカー当選という事にしたいと思います。なぜならば元々メールで予想してもらい、今回のクイズもメールで応募してもらい、Twitterでも応募してる。
ミ)ハハハハハッ。
スー)三冠王、村神様、aiai神様なんで、スペシャルなステッカーを差し上げたいと思います。
ミ)おめでとうございます。
スー)ご名答、ご名算でございます。BaBe 『Give Me Up』。Twitterやひこ・かくださんありがとうございます。《ストック・エイトキン・ウォーターマンにきゅんメロ進行が多いんではないか》正にその通りでございまして、きゅんメロ進行はきゅんとするだけじゃなくて、後で触れますバラードとの相性もいいんですけれども、私は別名「イケイケ・ダンス進行」と呼んでおりまして、ユーロビートこのコード進行を多用したんですね。いつか中村正人さんがいらっしゃった時に(※#107’22,4,18《このベースが凄い特集》21時台後半)『笑顔の行方』の時に、ストック・エイトキン・ウォーターマンのコード進行にちょっと刺激されたっていう話があったんです。♪I Should Be So Lucky LuckyLucky~(※Kylie Minogue『I Should Be So Lucky』)♪Together Forever~ダ~ラララとかね(※Rick Astley『Together Forever』)ユーロビートがこのコード進行を使って、それがダンスとピッタリ合ったっていう感じがするんですよね。ユーロビートが日本の音楽シーンに大きな影響を与えたと思うんです。ユーロビートに始まって、日本を代表するアイドルを経て、そしてサンデーソングブックに行くと。
ミ)ハハハッ。
スー)この前古稀になられた、コキ・ポップ。ハハッ。ユーロビートから日本を代表するアイドルを経て、サンデーソングブックに行くというイイ物語があるんですよ。別名きゅんメロ進行大河ドラマ。題して「きゅんメロ殿の三組」。
ミ)フフフフッ。
スー)若しくは「どーする筒美京平」若しくは「ディスコ4-5-3-6」。長い曲3曲続けて、10時台前半、久々にディスコやりたいんですね。まずは先ほど申し上げました、’80代中盤、突如日本に吹き荒れたユーロビートブームの代表曲でございます。一応「真剣邦楽選曲番組」なんで、日本人によるカバーという事でBaBeと。えーっと3つ目のヒントで「二人組の右の方」は二階堂ゆかり。大体皆さん左の近藤智子が好きだったんですけど、私は強く二階堂派と。ハハッ、政治家みたいだな。こっから、曲も合間に説明しますけれど、様々な人の物語っていうのがあって、最後コッキーポップならぬ古稀ポップまで行くという、長い大河ドラマでございます。
ミ)いいですね。
スー)3曲行きますけれど、まずは。
♪BaBe『Give Me Up』
スー)で、これを聞いて鎌田俊哉さんという(スージーさんが対談をした)少年隊のプロデューサーがユーロビートをもっとアメリカのディスコ風にやろうと思ったらしい。そして筒美京平に何回もダメ出しをして「しつこいんだよ、ヘビ男」って怒られたって言うんです。ハハッ。で作ったのがこの『ABC』でございます。これもずーっときゅんメロ進行という事で、ユーロビートを日本で解釈するとこうなるんじゃないかって事ですね。この曲(オンエアが)2回目なんで、シングル「ふたり」(※’88,3)に入ってる6分30秒のダンスmixでお届けします。
♪少年隊『ABC(S.P.DANCE MIX)』
スー)で、これを聞いて山下達郎センセイが鎌田俊哉に「鎌田!『ABC』いいぞ!良くやった。ページを塗り替えたぞ。いいぞあのメイジャーの循環コードは」って言ったんですね。山下達郎はメジャーをメイジャーと発音するらしいんですけど。フフ。という訳でこれは推測なんですけど、次にかける山下達郎’79の曲、歌い出しがきゅんメロなんですけどあんまりヒットしなかったんですよ。その怨念がそう言わせたんじゃないかと思いますね。
ミ)はぁ、ハハッ。
スー)土曜日(2/4)で70歳古稀ポップでございます。
♪山下達郎『恋のブギ・ウギ・トレイン』
スー)1989年中野サンプラザでの『恋のブギ・ウギ・トレイン』ライブ盤でございました。という訳でユーロビートがやって来て少年隊のプロデューサー鎌田俊哉さんが思い付き、筒美京平にしつこいと言われ、『ABC』を作り、それを聞いて山下達郎がめっちゃ褒めたと。その背景にはこの『恋のブギ・ウギ・トレイン』という曲があったんではないか、という大河ドラマでございました。
ミ)発売年で見て行くと『Give Me Up』’87, 『ABC(S.P.DANCE MIX)』’88,山下達郎さんのこのアルバム’89に出てる。
スー)’89の演奏ですし、’89の発売です。
ミ)一年毎に。
スー)ミラッキさん、僕そこまで考えてんのよぉ。
ミ)ハハハハッ。
スー)ワン・ツー・スリー。アルファベット・ラブって言ってたでしょ。(『ABC』歌詞)123と考えてんのよ。コーラスはCINDYと佐々木久美。達郎ファンと言えばコーラス佐々木久美。欅坂じゃなくてね。
ミ)ハハハハッ。
スー)『ABC』はばらーどキリンさん、来てました。ハッハッハッハッハッ。
ミ)あーもうー。なんか洗練されてますね。’90代もユーロビートってありましたけれど、もっとせわしなかったり騒がしかったりすると捉えてました。カッコいいなあと。
スー)はいはい、だからさっき言った永遠に続く感じ、終止感が無いので、これが爆音で流れると永遠と踊り続ける感じになったんじゃないかな。知らんけど。大河ドラマが完結しました。ありがとうございます。
【宣伝タイム】2/13からの1週間はbayfmスペシャルウィーク。各番組毎に特別な企画と豪華なプレゼントを用意。メールで番組に参加した方の中から毎日抽選で5名にタワーレコードギフトカード3000円分プレゼント。
2/13月曜9の音粋は《佐野元春のいない佐野元春特集》本人の曲、歌声無しで佐野元春の功績や魅力を伝えて行く。
スー)いつも思うんですけど、他の曜日はゲストが来たりして賑やかじゃないですか。こっちは逆に「佐野元春のいない」っていうね。ハハハ。我々いつも失ってる感じがしますね。
ミ)ハハハッ。そうなんですよ。この「〇〇のいない〇〇特集」ってなんですかって、毎回質問が来るので、ちゃんともう1回言いますね。佐野元春さんの曲佐野元春さんの歌声、流れません。
スー)ハハハハッ。
ミ)流れないんですけど佐野元春さんの功績や魅力を伝えると。
スー)それファンの方は「なんだ流れないのかよ!」って、フフッ逆にリスナー逃してませんか?(☆佐野元春モノマネで)「ちょっとは流れるかもしれないよ。」たまに流れるじゃないですか。
☆過去、ジョンレノンのいない…大瀧詠一のいない…岡村靖幸のいない…クイーンのいない…特集回で、結構最後に本人曲がかかっている^^;
スー)真面目に言うと、本人の曲が流れなくとも、本人が影響を受けた曲とか作った曲とか参加した曲とか。佐野元春が前面に出ていないんだけど佐野元春の音楽の輪郭が。(☆再びモノマネ^^;)「輪郭がわかるんだよ」。
ミ)ハハハッ。スジ元春。
スー)ハハッこういうのが、嫌われますよね。ハハハッ。失礼しました。
ミ)タワーレコードギフトカードプレゼントがありますので、選曲予想、生放送中にも是非是非メールをお寄せ下さい。
スー)きゅんメロ進行、きゅんという位ですからバラードが多いんで最後はバラードを。で、コード進行の話になると、やっぱねえ、あの方の功績が大きいんですよ。でもあの方かけまくってるんで、今日はあの方本人じゃなくて、カバーバージョンで行きたいんです。(武田)砂鉄さんがよくやってる「なんとかの曲の別バージョンを」っていうのでカバーバージョンで行きたいと思います。
【ラスト・ゾーン きゅんメロはやっぱりバラード・カバーで辿るユーミンキュンメロ進行】
スー)ラジオネーム、サリーさん《今日の特集はザ・音楽評論家という感じの内容で、目からウロコが落ちまくってます。フフッ、スージーさんミラッキさんの弾き語り生歌が聞けてなんだかラッキーな気分です》このフレーズは危険だなあ。控えましょうね。
ミ)アハハハッ。
スー)《スージーさんの説明が分かりやすくって、今回はコード進行についての興味が深まりました》確かにね、コード進行っていうのはポップスの骨格なんですよね。で幾つかの法則性っていうのがあって、それを知るとポップスの分析ができると。知らなきゃ音楽が楽しめないって訳ではないんですけど、知ると、設計図が分かるって言うんですかね。だから自分で作曲とかしようなんて言う時に、このきゅんメロ進行なんていうパターンを理解しておくと中々面白いんじゃないかなと思います。サリーさんありがとうございます。
最後はやっぱりバラードで行きたいと思います。さっき「あの方」と言ったのは。
ミ)誰だろう。
スー)もういっつもすいませんね。また八王子方面から力借りるんですけど、ユーミンでございます。かまやつひろしスパイダースの作った曲から(今回は)始まったんですけれど、かまやつひろしはユーミンのデビューのプロデュースをしたんですね。きゅんメロの始祖がかまやつひろしだとしたら、始祖から次に免許皆伝してるって事ですよね。きゅんメロっていうのは造語なんですけど、あのコード進行を日本に根付かせたのはユーミンかなと。代表はまぁ『卒業写真』のサビですけれども、それ以外でもいくつかあのコード進行を使ったのがあって、またメロディがとにかく美しい。個人的にはユーミン、その両脇にWカズさん財津和夫と小田和正。この東芝EMI Expreesレーベルのユーミン黄門で、カズさんカズさん、この3人が日本を練り歩いてきゅんメロ進行の印籠を見せて行ったんじゃないかと思うんです。ただ(ユーミンは)かけまくってるんでカバーでかけますね。1曲目は『私のフランソワーズ』アルバム「ミスリム」ですね。サビの♪私~のフランソワーズ、っていう所がきゅんメロ進行でございます。大貫妙子ver.です。2002年アルバム「Queen’s Fellow」(※yuming30th anniversary cover album松任谷由実トリビュートアルバム)。「フランソワ―ズ」って言うのはフランソワーズ・アルディ(※歌手、モデル、女優日本でのレコードはヒットせず)って歌手がいるんです。また粋なアレンジなんですが、イントロの所でフランソワーズ・アルディの『もう森へなんか行かない』(※’67,11フランスで発売)っていう曲のイントロが使われてるんですよ。『もう森へなんか行かない』フランス語で(☆フランス語っぽく?バッジュネ×××???^^; (正式にはLa Maison ou j’ai grandi)という曲から始まります。大貫妙子『私のフランソワ―ズ』です。
ミ)ハハッ。
スー)次に!これは有名ですねハイファイセットver.『卒業写真』。ユーミン『卒業写真』と同年(※1975)に発売されております。これはアルバム「コバルトアワー」ですね。これはもう全体的にきゅんメロ進行なんですけど、やっぱりサビが日本を代表するきゅんメロ進行だと思います。♪人ごみ~に流されて~。次は時期が全く合わないフフッ『12月の雨』。EPOver.これは歌い出しですね。♪雨音に気づいて~遅く起きた朝は~。これはもうほとんどきゅんメロ始祖かまやつひろしの♪あの時君は~若かった~、と同じでございます。あるTV番組(※’76TBS「セブンスターショー」)では一緒に歌いましたからね。
ミ)ハハッああそうなんですか。
スー)という訳で3曲。『私のフランソワーズ』はサビ『卒業写真』も基本サビ『12月の雨』は歌い出しが、きゅんメロ進行でございます。カバーで辿る、ユーミンのキュンメロ進行メドレー。
♪大貫妙子『私のフランソワーズ』♪ハイファイセット『卒業写真』♪EPO『12月の雨』
スー)編曲ですが大貫妙子『私のフランソワーズ』はご自身。だからフランソワーズ・アルディを入れたのも大貫さんの冴えたセンスですね。ハイファイセット『卒業写真』は服部克久。素晴らしいですよフリューゲルホルンかな、やさしーいアレンジでしたね。そしてアルバム’90(※オリジナルは’87発売’90再発盤)「POPTRACKS」っていうEPOさんのカバーアルバムですね。編曲は佐橋佳幸。都立松原高校ライン。ギター上手い!きゅんメロを使ったカバーを3曲お届けしました。
ミ)はい。
スー)EPOさん来たんで最後も同じアルバム「POPTRACKS」に、日本で一番有名なきゅんメロ進行『いとしのエリー』カバーが入ってますんで、これで行きたいと思います。
ミ)これもきゅんメロ入ってましたか。
スー)はい、中間部一瞬なんですけれども♪笑ってもっとベイビ~無邪気にオンマイマインド。7thとか入ってちょっと凝ってます、でも基本的にはきゅんメロ進行の範囲内ですね。という事でこれは恐らく日本で一番有名なきゅんメロ進行だと思うんです。これみんな歌うじゃないですか、カバーも多いんですよ。でもねもし「笑ってもっとベイビー界」ってものがあるとすると、多分日本最高峰の「笑ってもっとベイビー」ですね。ま「映ってもっとベイビー界」と言ってもいいんですけどね。(^^;)
ミ)う、うん。
スー)あのね♪ベイビーの「べ」を聞いて下さい。一瞬裏声に行くんですけどねえ、非常に艶っぽい。
ミ)はあー。
スー)フフフッそうそう。これね「笑ってもっとベイビー界」の最高峰だと思います。
ミ)フッフッフッ。
スー)ハハッもうナントカ界多くてわかんない「日本キュンメロ進行界」でもっとも有名なきゅんメロ進行でありながら、「日本笑ってもっとベイビー協会」日笑協(ニチワラキョウ)^^;でも最高峰だと思いますね。「POPTRACKS」でEPOさんの珠玉のカバーなんで、是非「笑ってもっとベイビー」の「べ」を聞いて下さい。あとね、エンディングがいいんですよ。フフッ中々タフな5分29秒ですけれど、これはもう聞く価値がありますね。moonyさんご名算ですよ『卒業写真』『いとしのエリー』入っておりました。今日の最後は。
♪EPO『いとしのエリー』
スー)「日本笑ってもっとベイビー界」の頂点はEPOさん『いとしのエリー』でございまして、アレンジとスライドギターはセンチメンタル・シティ・ロマンスの告井延隆さんですね。素晴らしい!
ミ)いいアルバムですね。
スー)ええ、この「POPTRACKS」名盤ですね。来週は告知がありましたけれどbayfmスペシャルウィークで(☆佐野元春モノマネで^^;)「佐野元春のいない佐野元春特集、俺はいないけど、勝手にやってくれ」
ミ)こっち来いよ。
ミ・スー)ハッハッハッハッ。
スー)佐野元春の曲・歌声、フフッ原則無しで、佐野元春さんの功績、魅力を。私も大好きだったんで。特に初期中心かな、佐野元春さんが日本に及ぼした歌い方とかメロディの功績を辿って行きたいと思っております。是非たくさんのトゥイッタ―で予想などお願いします。(☆この後のエンドクレジットも佐野元春声で^^;言い続ける)
====終了====
★みにょん:Jポップで甚だしく使われている(王道)コード進行。日本のきゅんメロ始祖はかまやつひろし。別名“イケイケダンス進行”ユーロビートが多用した。終止感が無く爆音で流れると踊り続けるトランス状態になる⁈ユーロビートダンスミュージックを日本で解釈した筒美京平『ABC』。怨念の山下達郎の称賛。かまやつひろしから受け取り、きゅんメロコードを日本に根付かせたのはユーミン。きゅんメロコードの究極はバラード。様々な曲を重ねて聞きスージーさんのわかりやすく的確な解説で、「きゅん」が体感できた気がした。
☆来週(2/13)《佐野元春のいない佐野元春特集》
☆番組特製ステッカー:シェア大賞・アステリズムさん なぞかけ大賞・ばらーどキリンさん⇐今日のMVP‼