すべての事は遺伝子によるのでしょうか
私達の間では「努力すれば、必ず報われる」という考えが浸透しています。
でも最近、本当にそうなのかな、と疑問に思うことが多いです。
やっぱり遺伝子の影響が大きいのではないのかなって・・・。
親族では顔や体型は似ている
私達は「父親と母親からの遺伝子を半分ずつ引き継いでいる」と言われています。
でも、その引き継いだ遺伝子がすべて機能し続けるわけではないそうです。
環境などによって、あるいは自然に、遺伝子の機能がONになったり、OFFになったりします。
でも私達の外見、特に身長や体型のことを考えてみると、親族間ではとても似ています。
と言うことは、頭脳や身体能力、趣味嗜好なども、親族間では大体似ていると言えるのでしょうか。
これまでの自己啓発を振り返る
私は、もっと自分を向上させたくて、これまで様々な手法で自己啓発を試みてきました。
今振り返ると、それら殆どは期待していた結果が出ていなかった感じです。
それなりに努力をしましたが、その指導者や本の著者のようにはできませんでした。
彼らのように継続できませんでした。
極めるレベルまで達することなど、到底できませんでした。
そんな自分にイライラしたり、落ち込んだりの毎日です。
それは運命ではなく、遺伝子の影響と考える
もし、「遺伝子が自分の成功の可否を決めてしまう」と想定すると。何となくやるせない気分になってきます。
でも私は「これは運命だから仕方ない」とは、考えないようにしています。
運命はほとんど変えることができないと思っています。
でも、その機能がONやOFFになったりする遺伝子が原因ならば、まだ希望が持てるような気がします。
実際のところ、幼少期に肥満児だった私は、30歳代に10キロ近くの減量をしてから約20年間、ずっとその体型をキープしています。
肥満遺伝子をOFFにできたのかもしれないし、自然にOFFになったのかもしれません。
でも、他のことでは、無理に自分を変えようとして、苦しい思いもしてきました。
取らなくてもいいようなリスクを取ったり、自分の能力が発揮できない分野で長い期間がんばったりしてました。
もちろん、まずはやってみないと合う合わないは分からないので、色々なことにトライすることは大切だと思います。
自分にも周りにも寛大になれる
「自分の能力が、持っている遺伝子で決められている」こと知って、気持ちが楽になった人が多いそうです。
私も少しずつ、気が楽になっています。
他人に対して過度な期待をしなくなりましたし、自分が少しだけ秀でていることを自慢して、相手を嫌な気分にさせることもなくなりましたから。
相手にはできないことができても、単にそれは持っている遺伝子の原因なだけ。
その「他人よりも、少しだけ優秀な遺伝子」は、広い目で見れば、「私よりかなり優秀な遺伝子」には到底かないませんし。
そもそも、自分と他人の遺伝子の優劣を比較することは無意味ですね。
未知なる遺伝子
でも、未だに私は、遺伝子にはまだミステリーな部分が多いと、勝手に思い込んでいます。
そして、いつの日か、ずっとOFFになっていた最強の遺伝子を突然ONにできるかもしれないし、不都合な遺伝子をOFFにできるかもしれない。
これからも、自分の遺伝子の力を発揮できる場所を探しつづけて、自分自身には無理強いをすることなく生きていければな、って思うようになりました。