資格試験って必要?②CBS
CBSって何!?という方もいらっしゃるかもしれません。日本秘書協会が実施している資格試験で、Certified Bilingual Secretaryという名前です。
3月8日に既に説明会が実施されてしまったのですが、プライマリー検定試験向けのセミナーが今月末から始まるようです。
試験はPrimaryとFinalの二本立てで、Primaryに上がった人がFinalを受けることができるようになります。つまり、この3月末からのセミナーを受けて勉強をして5月の試験に合格したら、Final試験を9月に受験することができるようになります。Primaryは11月にも受験できるのですが、その後Finalを受けることにすると結構時間が空いてしまうので、今年中に集中的に勉強して受験→合格とつなげた方が波に乗れるのでおすすめです。
Primaryではビジネス英語とビジネス実務
Finalではオフィス業務、経営管理(経営、法律、会計)、秘書実務(インバスケット)、英語での面接
これらのことが問われます。Primaryは英語と実務だけなので対策もしやすいですがFinalは範囲が広いので仕事のスケジュールなど調整が必要かもしれません。
私が受験したときとは少し内容他変わっているようなのですが、試験ですので合格するための対策が必要で、対策をするにあたって勉強時間を捻出しなければなりません。
私は仕事の疲れをジムで汗と一緒に流して、その後にカフェなどで勉強していました。トラブルがなければ、残業が比較的少ない職場だったので本当に感謝しています。毎日1−2時間勉強して週末にも同じくらい勉強していました。暗記が必要なもの、それから原則さえ覚えれば大丈夫なものがあるので、上手に切り替えながら勉強するのが良いでしょう。
この勉強の中で最も役に立つのは、ビジネス英語もそうですが、それ以上に秘書実務(インバスケット)です。先に秘書検定を勉強していたらビジネスの実務についてはわかっていること・知っていることも増えて勉強が楽になります。
インバスケットとは、秘書を長年続ける中の基礎となる優先順位の付け方を学ぶことができます。私は仕事が早いことが一つの特徴だったのですが、それもインバスケットのおかげです。待てないくらい緊急のものは今すぐ、少し先を見越して仕込みが必要な仕事は先に済ませて待っている間に、ちょっと急ぎのものを済ませてっという流れを何度も机上ではありますが繰り返します。意外に間違えることもあるのですがしっかりと後ろに理論的に考えるポイントがあるので回答には納得できますし、そう考えるべきだったかぁ〜と別の視点から見ることができたりして自分の業務の見直しと効率化・高速化にもつながる本当に有益な内容です。
外資系の外国人付きの秘書となると、幅広い業務を任されます。それにより、やりがいも大きくなると同時に、仕事量がとてつもなく増えますので、効率的に仕事をこなす必要があります。稼げる秘書の話をしていますが、効率がよく短時間で多くの時間をこなしてくれる人の方が雇いたくなりませんか?一人で10の仕事しかできない秘書と、一人で20の仕事ができる秘書がいたら、後者を少し高いお給料を出してでも雇いたくなるでしょう?そう、外国人付きの秘書を本気で目指す人、稼げる秘書になりたいのであれば、CBSは必要な資格です。
もちろん、暗記が重要というのも事実です。忘れてしまう知識もたくさんあります。経営、会計、法律などは時代とともに変わるので一旦学んだことがずっと使えるわけでもありませんので、合格のための勉強という一面もあります。ただし、暗記をするということは海馬を刺激するになります。秘書の仕事をする際にも、人の名前を覚えたり、仕事内容を覚えたり、役職を覚えることで業務スピードを上げる効果があります。記憶力を鍛えると思えば無駄なことではないと信じています。また、時代とともに変わる内容であったとしても、そこで学んだ基本原則や考え方がぼんやりと頭にあるだけでも相手が言わんとしていることがわかったりしますので、役職が高い方の秘書を目指しているのであればビジネスの基礎は理解した方がよくCBSはスタートするにはぴったりです。
というわけで、今後バイリンガル秘書としてのキャリアを築きたい方には、CBSをご受験なさることをお勧めします。
一方、アシスタント業務をちょっとやるだけで本当は別のことがやりたいの・・・という方にはお勧めしません。時間とお金とエネルギーの無駄ですので、本当にやりたいことにそれらを使ってください。それが、ぼんやりしているのであれば一緒に考えることができますので、ご相談くださいませ。
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