ジャガイモのその後

 お久しぶりです。本当は先々週あたりに投稿しようと思ってたのですが、何しろ週末天候不順が続きまして、こんなに空いてしまいました。

 で、あれからどうなったかと言いますと。


もりもりでございます


こっちもこんもり


こちらはちょろちょろ

 という感じです。
 最後のプランターは余ってるイモを余ってる土にぶっこんで大した肥料も加えずにどうなるか実験していたものです。
 この土、実は園芸などで利用した土を寄せ集めて軽くふるっただけのもので、当然ながら肥料など全く入っていません。

 ジャガイモというのは救荒植物としてよく知られていますが、皆さんがスーパーで見かけるイモはたいていたくさんの肥料をもらって育っています。あの、大きくて立派なイモを食べたいならそれなりの手を加えたほうが良いよということなのです。
 が、同時にじゃがいもはアルカリ性の土を嫌い、多雨多湿に弱い植物です。一般的な観葉植物や庭園芸品種と同様に育てようとすると弱ったり腐ったりします。
 なので、割と放任がおすすめの植物だったりもします。

 ここからの管理なのですが、大きなイモをたくさん収穫したい。一つでも多くの芋を食べたいと思うのであれば芽かきという作業が必要になります。
 これはせっかく茂ったこの大きな芽を、2~4本だけ残して引っこ抜くという作業です。
 ジャガイモは土の中に伸びる根茎という茎が膨らんでできるものですが、芽かきをしないとこの茎がたくさん出すぎてしまい、栄養が分散して小さなイモしかできなかったり、未熟なイモばかりで食べられなくなったりします。
 ただし、これには若干のデメリットもあります。
 まず種イモを引っこ抜いてしまう可能性です。
 ジャガイモは根を動かされるのが得意ではありません。なので芽かきの時に必要以上に苗を揺さぶったり、力任せに引っこ抜こうとすると種イモ自体が抜けてしまう可能性もあったりします。
 もう一つは病気の感染です。
 当然ですが芽かきをすれば苗に傷がつきます。この傷から腐敗菌や病原菌が侵入し、苗自体をダメにしてしまう可能性です。
 トマト、ナス、ジャガイモなどはタバコと同じウイルスに感染することがあり、トマトハウスなどでは手指消毒の徹底だけでなく、完全禁煙を求めることもあるそうです。

 この辺のメリットデメリットを加味して、苗との付き合い方を決めるといいと思います。
 個人的にはインカの目覚めやアンデスレッドなど、さほど大きくない芋を取る種類なら芽かきは無しで、メークインやシンシアなどの大きなイモを楽しむタイプの品種なら積極的な芽かきチャレンジをするといいかなと思います。

 そしてこの時期に本来やるべき土寄せなんですが…これも今回はスルーしました。
 単純に寄せる土がないからですね。
 袋栽培、プランター栽培では周囲に土があるわけではないので、土寄せは代わりに別の土を盛るという作業になります。
 これはできるならやった方が収穫量がアップして表土付近にできたイモが青くなるのを防げるのですが、無理そうならこれもスルーで大丈夫です。

 最後に、前回植え付けの時に使った肥料が余っていたら苗の近くに一握り程度撒いてあげてください。
 これだけはやった方が立派でおいしいイモになるのでさぼらないほうが良いですね。

 今後の管理ですが…ほぼ放置です。
 肥料が余っていたら2~3週間おきに一握りぐらい追肥をしますが、それ以外は特に何もしなくて大丈夫です。
 乾燥を好むので日照りが続いて葉がしおれてきたらたっぷり水を与えますが、そうでなければ水やりすらも要りません。
 葉や実を食うわけでもなければ、種を作って育てるわけでもないので、多少の虫食いも放置で構いません。
 順調に育成すれば5~7月ごろ、茎がしおれて倒れてきます。そうしたら収穫です。それまでは日々成長する葉茎と、かわいらしく控えめな花を愛でながらお待ちください。

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