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きくことについて思うこと

カウンセリング、ということを仕事にしているので
私にとってはカウンセリングは普通に生活の中にあるのだけれど
(むしろ、自分でもどんどん利用したいほど)
世の中のカウンセリングのイメージってどうなんだろう。


企業のメンタルケアをしていると、
ストレスチェックで高ストレスになった社員さんが面接に来る。
自主的ではなく、会社から勧められて。
なので、その時点では

「ホントは来たくなかったんですけど会社から言われて・・・」
「ですよねぇ・・・それなのに来ていただいてありがとうございます。」

なんて会話がなされることが多い。そして

「カウンセリングって心が弱い人が来るところですよね」とか
「話したことが会社に伝わるんじゃないかと思って」とか
「話すことに何の意味があるのかわからないので」とか

そんなイメージを伝えてくれることがある。
(もちろんそんなイメージばかりではないけど)
で、私はカウンセリングのこと、守秘義務のことその他必要なことを伝え
せっかく来ていただいたので
この時間を何か意味のある時間にできたらいいですね、
という感じで面接が始まる。


しかし、ここからがいつも面白いものだなと思うのだけれど、
「本当は来たくなかったんですけど」と言う人でも
およそ60分の面接を終えて、この時間を振り返ると、
「いつもは話さないことを話せてスッキリしました」
というようなことを言う方が多い。
つまり、その人にとって
来たくなかった時間だったけれど意味のある時間にはなったのではないか。

話すことはそれまでパンパンだった心に隙間を作ること。
その隙間があると人は心にちょっと余裕ができて
なんとなく呼吸が深くなったり、景色が生き生きと見えたり
食べものがおいしく感じられたり・・・

その60分の面接で課題は解消しているわけではないけれど、
その人の心の景色がちょっとだけ変わる、っていうのが
話すこと、きくことの素晴らしさなのかな、と思う。

きくことについて書いたら、たぶんいつまでたっても終わらないので
今日はここまで。

読んでいただいてありがとうございます。
note初心者なので、それだけでもうれしいです。



カウンセリングとアートセラピー|グレイス心理カウンセリング





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