虐待を受けて苦しんでいる方々へ
虐待は、受けている間も地獄ですが、終わってからも地獄です。
私が虐待から逃れた2000年頃、当時はまだ言葉すら無かった、「虐待後遺症」という苦しい地獄。
8歳で両親が離婚し、兄と私は父親に引き取られ、1年後に父親が再婚した相手からの暴力と暴言。
継母が私たちを嫌い、殴るのは、私たちが前妻の子供だから。
そして、父のあまりのワガママに、ストレスを抱えていて、それを父にぶつけられず、私と兄にぶつけていたのです。
継母の機嫌が悪ければ、私が小声で歌を口ずさんでいただけでも、拳骨で頭を殴られたので、私たちを殴るのは、教育や躾といったものではないのは明らかでした。
8年間、毎日毎日、頭や顔を殴られる暴力、酷い暴言が続きました。
父親は見て見ぬフリをしていました。
17歳の誕生日前、耐えきれずに家出しました。
1週間、学校の部室や友達の家を泊まり歩き、家に帰りませんでした。
1週間後、さすがに限界と思って帰宅したら、継母が家出をしていました。
その後、もともとは行きたくなかったけど、継母に言われて、仕方なく入学した高校を中退しました。
1年後には、ワンルームマンションを借りて、フリーターをしながら、1人で生活を始めました。
継母がいなくなり、ようやく「私は自由になれた!」と心底から喜んだけれど、そこから「虐待後遺症」の、長い長い苦しみが待っていました。
虐待を受けた8年間よりも長く、精神的に苦しみました。
頭や顔を殴られる事が多かったため、脳に異常をきたしたのか、感情をコントロールできなくなり、自制心も無くなりました。
めちゃくちゃなことをやる自分を、冷静に客観視している自分がいて、なんで自分はこんなことをしてしまうのだろう?と悩み苦しみ続けました。
言動がめちゃくちゃなために、周囲の人たちに、たくさん迷惑をかけました。
周囲の人たちから見た私は、気が強いとか、ワガママとか、自分中心とか、気分屋とか、そんな性格に見えていたのかもしれません。
今にして思えば、それらは「虐待後遺症」による、精神的な(厳密に言えば脳にダメージを受けた)疾患だったのかもしれません。
そして多くの人に助けられて、今の私があります。
私の実体験を語りながら、思ったこと、感じたこと、気づいたこと、調べた情報などを綴っていきます。
*次の記事は
「両親が離婚」
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