子供時代【18】いつも死にたかった
両親が離婚してからの生活は、母が突然いなくなり、父が泣き暮らしていて、私たちはご飯もお風呂も世話をしてもらえず、
学校のクラスメイトたちには意地悪をされて、今にして思えば辛い日々でした。
父のネグレクト、母を失って1年後には、継母からの暴力が始まる。
たった10歳で、未熟な大人たちの、破茶滅茶な行動のために、振り回され始めたのです。
この頃は、晴れやかな明るい日であっても、綺麗な青空も、どんよりと暗く重たい日のように感じていました。
心が殺伐としていると、目の前にあるすべてのものが、灰色にくすんで見えるものです。
私自身は、暗闇の中の道を歩いているような感覚でした。
いつもあたりまえのように、そばにいてくれた母が、急にいなくなってしまったことが、自分の心の中に空洞を作ってしまったような感じでした。
父は自分のことで手一杯で、子供たちのことを考える余裕など、少しも無かったので、私たちの心は寂しさでいっぱいでした。
継母は私と兄に、恐怖と痛みを与え続けてきました。
気持ちが安まることなど、ありませんでした。
この頃の私はいつも「死にたい」と考えていました。
どうやったら死ねるのだろう?といつも考えていました。
体は生きていても、心は死んでいたのかもしれません。
子供らしくいられず、生きているのが少しも楽しくない時期でした。
わずか10歳の子供が、人生が辛くて死にたいと考えるなんて、まともではなかったと思います。
それでも私にとっては、これが現実で、これが私の人生そのものでした。
*次の記事は
「子供時代【19】自己肯定感を下げられる」
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