子供時代【21】愛されない悲しみ
私と兄は毎日、継母に殴られ、父には見て見ぬふりをされ、少しずつ「愛されないこと」を積み重ねていきました。
なぜ私たちは嫌われているのだろう。
なぜ私たちは憎まれているのだろう。
なぜ私たちは愛されないのだろう。
本来ならば、親からの愛情をもらい、愛されることを知り、自己肯定感を育てていく、大切な子供時代を、憎しみと悲しみと怒りに満ちた時代にされてしまったのです。
私は、あまり笑わない子供になりました。
仲良しの友達のお母さんからは「あの子はいつも根暗で嫌いだわ」と言われるほど、私は表情も性格も暗い子供になっていました。
痛みに耐える日々は、少しずつ確実に、私の精神を崩壊させていましたが、自分でその事に気づかないほど、痛みに対する感覚を麻痺させていたのです。
そうしなければ、この「戦場」の中では生きていけないから。
今にして思えば、こんな過酷な環境の中で、よく耐え抜いたと思います。
しかし実際には、少しずつ精神が崩壊していたので、耐え抜いていたのではないかもしれません。
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