子供時代【17】守ってくれる人がいない
私と兄にとって、家庭は地獄で、守ってくれる人は誰もいません。
継母が私たちを怒鳴りつける声は、近所にも聞こえていたと思います。
同じ団地に住んでいた、仲の良い宗教仲間の夫婦も、継母が私たちに暴力をふるっているのを知っていました。
でも誰も、私たちを助けることはできなかったのです。
助け方がわからなかったのかもしれません。
それとも、見て見ぬフリをしていたのかもしれません。
でもそれで良かったと思います。
もし誰かが継母に、私たちを虐めるのをやめろと注意すれば、それを言われた義母の怒りの矛先は、私たちに向かってくるのですから。
クズ人間は、強い者には弱く、弱い者には強く、態度を変えます。
まともな話が通じる相手ではなく、動物以下の存在です。
だから、下手に刺激しないほうが、良い場合もあります。
虐待が昔よりも問題視されるようになってきた今でも、虐待をやる両親から、子供を助け出すのは難しいのではないか、と思います。
完全に親から子供を引き離し、2度と返さないというくらい徹底しないと、本当の意味で助け出せないのではないか、と思います。
何も問題対策を持たない人が、中途半端に口出しや手出しをすると、虐待を助長することになりかねません。
いまだに難しい問題だとは思いますが、早く世の中から虐待が無くなるように、具体的な対策を考え出して、遂行していかなければと思います。
*次の記事は
「子供時代⑱いつも死にたかった」
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