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【J1第32節 名古屋‐磐田】悪かった前半も想定内?
わかってたでしょ!?
前回のブログで展望を描いていた通り、保持型の新潟・川崎とは違い、非保持でロングボールを多用してくる磐田に対しては、違うスタメンを起用すると予想していました。ルヴァンに向けた調整含めてね。そして、見事に外れました(毎回こんなもんだしめげません)。
ここから、Xのポストを引用しながら、私のその時の気持ちとともにお伝えします。
HT
— フルゐ (@gra_senki) September 28, 2024
この展開は想定内なんだからその前提で用意してないのかよー🥹な展開
意図的に松原が低い位置をとり、キック精度的にフリーにするわけにはいかないので、野上が釣り出され、内田への一対一でひたすら勝負される展開
一回松原のマーカーを森島の2度追いにした方がセカンド回収率上がりそう
想定通り、押される前半。とはいえ、プロなんだし何とかしてくるんでしょ?と思いながら観戦していると、まさかの為されるがまま前半終了(-_-メ)。
HT
— フルゐ (@gra_senki) September 28, 2024
フラストレーションの原因は審判もあるんだけど何もしない監督…いや、この展開は許容してるのか。サイドに磐田FWが集まる事で中の人数足りて無いもんな。後半の攻勢に期待 https://t.co/AgBcVw7voI
怒りに似たフラストレーションをためながら観戦した前半を終え、ふと我に返る私。「別にやられる気配もないから、ほってるんでしょ。後半何とかしてくれるんでしょ」と。
そして何とかしてくれた後半(嬉し!)という、磐田戦の流れを簡単にレビューします。
基本情報
スタメンやスタッツは、下のXをご確認ください。左にスワイプすると、ゴール期待値やパスネットワーク図が見れます。
【更新情報】
— SPORTERIA (@SPORTERIA_JP) September 28, 2024
J1 第32節 #名古屋 2 - 0 #磐田
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試合のレビュー📝にぜひどうぞ!#grampus #jubilo
両チームともに3試合連続の同じスタメン。WB、FWの中では守備強度の高い野上、徳元、和泉、永井、森島を並べた名古屋に対し、SBがオリジナルポジションの高畑をSHに使い、SH、FWの中では守備強度の高い、良、りょう、松本を並べた磐田という、この試合までの立て直し方の似通ったチーム同士の対戦となりました。
降格圏最上位の磐田戦に勝利したことで、残り7試合残した磐田に対し勝ち点差14ということで、勝ち点1ペースでも残留できるという安全圏になりました(パチパチ)。後はルヴァンに集中できます(煽る煽る)。
ここ2試合とは違う前半
単純化すると以下のことが新潟戦・川崎戦における成功体験でした。つまり、保持型のチーム(=ロングボールが少ない)に対し、ミドルプレスにおいて、マンツーマン気味にWBと前線の5枚が背後を気にしながら圧力をかけ、CBとDHの5枚が前向きにボールの入ったところにプレスをかけ、ボールを奪取する…これです。
戦前、非保持型の磐田に対し、同じ戦法を取らないだろうと思っていたんだけど、同じスタメン・同じやり方だった(苦笑)。ウイニングチームネバーチェンジということで、非常にハセケンらしい。
一方の磐田はジャーメイン良と渡邊りょうとタフさのある両SHをターゲットにした、サイドへのロングボールを主な攻撃手段としています。
前がかりになる前5枚とロングボールに晒される後ろ5枚の間が空洞化して、プレスが機能不全となることが予想され、実際そうなりました(涙)。
例えば、意図的に左SBの松原が低い位置を取ると、「キックの精度の高い松原をフリーにしてはいかん」と、プレス出る右WB野上。すると、右CB内田との間が空き、そこに来たロングボールに対し、プレスバックが追いつかず守勢に回ります。
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さらに、横方向への圧縮でボールへの密集は磐田の方が早く、磐田が主導権を握る前半になりました。形は違えど、川崎戦の序盤も山田と遠野をターゲットとしたロングボールで同じ現象があったので、オイオイオイと。
とはいえ、前進した後の磐田の攻撃は横方向への選手の密集がマイナスに働き、ゴール前に人がいないなど、迫力に欠けていたので、これはこれでヨシとしているんだなと、プリプリしている自分を落ち着かせるのでした。
元に戻した後半
「どんな対応を打ってくるだろう?」と見ていると、後半開始から名古屋はパトリックを入れ、内容的にも後半は名古屋が圧倒しました(今シーズン0-0でこういう展開ってなかったような…)。DAZN解説でも名古屋はやり方を変えてきたという話が出てきていたのですが、私的な解釈は以下の通りです。
攻撃面では、前半から両チームともにロングボールを入れた後の被ファールによるセットプレーが最もチャンスになっていたと思うんですが、その形勢が、パトリックが入ったことでかなり名古屋に傾いたこと。
また、前半のジャッジの影響か、パトリックが強すぎるのか、競りさえすれば、空中戦で競らない、アフター気味などなどの理由でファールがもらえる雰囲気になってました。
守備面では、マンツーマン気味であったのを541ブロック的に変えました。
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名古屋はWBを高く上げて、磐田SBに当てることをやめて、名古屋IHが磐田CBとSBをぼかしながら守る形に。磐田のSBが深く侵入したときに、名古屋IHがDFラインまで戻るところなど、少しマンツーマンの風味を残していましたが、基本的にロングボールの落ちどころに人を手厚くすることで、対応しました。
過去にやったことのあるやり方に戻した感じですね…。「これなら前半からできたのでは??」と素人考えで思ってしまいます。でも、きっとIHが過労死する守り方なので、前半はそのままの形で耐えたのかなと。
ということで、ハーフタイムにポストした「森島が2度追いした方がいいんじゃない?」をそのまま実行していただいて、2得点のビューティフルゴールを見せていただいたので、「前半の文句を手の平返しする、何の不満もございません」という采配でした。
昔(27節湘南戦)の森島のヒートマップを見ると後ろに戻っているのが、(こんな感じに↓)
昔はこんな感じhttps://t.co/QuxTV9IYBS
— フルゐ (@gra_senki) September 28, 2024
32節磐田戦では、後ろに戻って受ける回数が減ってていい傾向です。(こんな感じに↓)
森島の下りて受ける回数減ってていい傾向
— フルゐ (@gra_senki) September 28, 2024
https://t.co/bEWSjzwGRm
ロスタイムの森島のゴールは、走力も頭脳も疲労が軽減されていたために生まれたものだったんでしょうね。ここ3試合はこんなヒートマップなので、今後もゴールアシストにつながる活躍が期待できそうです!
福岡戦に向けて
次節の福岡も非保持ロングボールのお強い、磐田寄りのチームです。今日と同じスタメンで来るのでしょうか?変えるとすれば磐田戦で変えればよかったと思うので、きっと今日と同じスタメンですかね。福岡戦後の水曜はルヴァンのマリノス戦ですが、ターンオーバーいかがですか?涼しくなってきたからターンオーバーなんて不要ですかね?
後半のような守備のやり方の変更を交代やHTを待たずに、もっと早めにやれるようになるのか?、試合中に交互に出せるのか?が、次の見どころですかね。
なんか、調子の出てないチームに手を差し伸べがちな名古屋だけに、逆に不安ですが、4連勝に期待しましょう!!