【J1第27節 名古屋‐広島】ルヴァン前哨戦
完敗!?
広島戦は綺麗に完敗でしたね。
空中戦で勝てず、セカンドボールの出足で劣り、裏抜け数でも劣り、追い越しで完璧に崩され、…広島さん、さすがの一言です。
とはいえね、名古屋は8/17のシャチの大祭典よりね、9/4、9/8のルヴァンカップ準々決勝に照準を合わせてるんですよ(強がり)。次勝てば2千万円確定なんでね。
広島さんには、悪の町田を追い越してもらわないといけないんでね!(広島は勝点4差の2位)。というわけで、ルヴァンカップの展望も含めさらっとレビューします。
基本情報
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【更新情報】
— SPORTERIA (@SPORTERIA_JP) August 17, 2024
J1 第27節 #名古屋 1 - 2 #広島
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試合のレビュー📝にぜひどうぞ!#grampus #sanfrecce
名古屋は古巣対決カルテットがスタメン。名古屋は、広島とFC東京と鳥栖と福岡成分でできている(ありがとうございます)。それに比べ、広島さんは編成がほんとお上手で見習いたい。川村が出て川辺が返ってくるとか、うまく回りすぎやろ。
ということで、広島さんは自前選手をふんだんに使い、FWに故障者が多いのか、リーグ戦序盤の大橋加藤ソリティウの3CFみたいなスカッドから、4ボランチみたいなスタメンに。
そして、油断をしていた自分の見る目の無さを痛感。松本と満田がシャドーにいることで、プレスの強度と有機的な3トップの連携が効いていたし、塩谷が一列前に入ることで、山岸パトリックに自由が無くなるという憂き目にあった。…
広島前3枚の位置取り
試合序盤は、お決まりのロングボールの応酬による陣取り合戦。基本的に、両チームともにDFが優位であまりおさまりが良くない。名古屋としては、CB三國とCF加藤のマッチアップで三國が完勝という15分までであった。
一方、15分頃から加藤は、ハイボールの場合は河面と競り、グラウンダーの場合は、降りてきて三國の前で受けるとともに、シャドーや川辺が裏を取るということを徹底してきた。17分頃に河面から和泉へのショートパスが弱くカットされる場面があったのだが、普段は見せないプレーだったので、テンパり具合が想像される。
裏を取られることによって、名古屋のラインが押し下がり、30分過ぎから押し込まれる展開に。
後半開始早々に2点を取られ、椎橋中山に変えて菊地山中を入れショートパスのビルドアップに固執しだすが、シュートするには至らない。意図的にテンポを落とし、ブロックを構える守備でも広島の強固さが際立った。
パトリック、和泉に変えユンカー倍井を入れやっと圧力を高められたところで、1点返したもののそのまま試合終了となった。
名古屋は手の内を隠した?
正直、名古屋は手の内を隠して戦っていたと思う。いろいろ思い当たるところがある。
90分を通して、前から取りに行く時間帯がなかった。大迫やDF陣にロングボールを蹴らせれば高さでは勝てたはずなのに。前半は、前から取りに行かなくてもよいが、さすがに後半取りにいかないのは不自然だと思う。
山岸とパトリックへのロングボールは一向に収まるようにならなかったが、前進手段を変更することはキャスパー投入の後半26分まで無かった。
終盤のショートパスのこだわりも、飛ばすパスとミックスしないとまともにプレスを受けるが、それを良しとしていた印象だ。
これは両チームに言えるが、デザインされたセットプレーも無かった。
これらを総合すると手の内をかなり隠していたか、全員おなかが痛かったかのどちらかとなる。長谷川監督も悩みながらの采配だっただろうなー。
ルヴァンカップ準々決勝に向けて
塩谷と3CBに挟まれてのロングボールはかなりの迫力なので、前三枚のうち1人は、裏抜けしたい。広島はどんどん前がかりに来るのだから、それを逆手に取る。キャスパーか永井か中山か。相手CBのオーバーラップに戻ってくるという意味でも永井が返ってきてほしいところである。
基本的に3CBと塩谷の初期ポジションの外でポイントを作っていくことに主眼を置いていくと思う。広島WBやCBの上がった裏を素早くつけるか、裏抜けと間受けの両方をを駆使してCB前の空間を広げられるか、が重要になりそうだ。
また3CBは、裏へのカバーリングやスピードに長ける人選が欲しい。しっかりロースコアのままゲームを進める意味でもハチャンレに期待がかかる。
次の対戦まで2週間あまり。新加入の選手を組み入れ、奇策やデザインされたセットプレーも用意して、たくましく戦うグランパスに期待したい。(俺達にはルヴァンがある…という心の拠り所)